メトリオリンクス ("Metriorhynchus") は中生代ジュラ紀中期~後期の1億5,700万 - 1億5,400万年前に生息していたワニの絶滅した属。爬虫綱 - ワニ目 - 中鰐亜目に属する。化石はイギリス及びフランス、チリとアルゼンチンのジュラ紀の地層から発見されている。学名は「程よい寸法の(あるいは中ぐらいの)鼻面」を意味する。体長約3メートル。胴体は長く流線型で、先端に鼻孔を持つ吻も伸長している。顎には鋭い円錐形の歯がある。また長い筋肉を持っている事から、顎を大きく開く事が出来たと推定されている。四肢は鰭状に変化しているが、後肢の方が大きくなっている。陸上では、這う様にして移動していたのであろう。尾椎骨は魚竜の様に下方へ折れ、その内先端の数個は棘突起が伸びて「尾鰭」を形成していた。体を取り巻く装甲は退化して体表は滑らかになり、水の抵抗を減らしている。近縁のゲオサウルス程ではないが、現在知られているワニの中でも完全に水中生活に適応した数少ない種のひとつであり、おそらくは産卵時を除いて一生の大半を水中で過ごしたであろう。化石に残された胃内容物の痕跡から、アンモナイトや大型魚類など様々な水棲生物を捕食していた。化石に残る歯形から、史上最大の魚類、リードシクティスまで襲撃したとされる。また、翼竜をも餌食としたらしい。しかし、身体に装甲を持たない事から、より大型の捕食者に狙われた可能性がある。
出典:wikipedia
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