日系社会青年ボランティア（にっけいしゃかいせいねんボランティア、）とは、外務省所管の独立行政法人国際協力機構 (JICA) が行う海外ボランティア派遣制度である。日系社会青年ボランティアの募集年齢は20～39歳。2012年9月末現在までに中南米9ヶ国、計1,112名の隊員が派遣されている。1996年に国際協力事業団（後の国際協力機構 (JICA)）の海外ボランティアの一環として、中南米の日系人社会の支援を目的に発足。同時により高い年齢層を対象とした日系社会シニア・ボランティアも発足している（青年海外協力隊におけるシニア海外ボランティアに相当）。2012年9月末現在まででは、派遣国が計9ヶ国、派遣隊員数は延べ1,112名となっている。処遇等は基本的に青年海外協力隊と同様である。活動対象が中南米の日系人社会であるため、職種には日本語教師や日本文化を伝えるものが多く見受けられる。また募集定員も青年海外協力隊の約800名（一募集期当り）に対し、約50名（一募集期当り）と少ない。募集期によって職種や要請内容は変化する。応募資格は、日本国籍を持つ20～39歳までの、心身ともに健康な者。募集時期は年2回、4～5月の春募集　10～11月の秋募集。平成18年度秋募集より、一次試験及び二次試験の内容が大幅に変更となった。 全て書類審査。東京で実施。試験は青年海外協力隊の試験と同時に行われる。派遣前訓練はJICA国内機関のJICA横浜で行われる。訓練時期は翌年の4月上旬～6月上旬で、6月下旬に派遣となる。訓練中の食費、宿泊費等はかからない。原則として派遣期間は2年間で、現在のところ任期延長は1年まで。生活費、医療費、渡航費などは支給される。ただし、生活費は派遣国の物価などを考慮し、生活に最低限必要と思われる金額になっており、国によって異なる。家族等の同伴はできないため、単身赴任となる。

出典:wikipedia