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神戸電気鉄道ED2001形電気機関車

神戸電気鉄道ED2001形電気機関車(こうべでんきてつどうED2001がたでんききかしゃ)は、1949年(昭和24年)に神戸電気鉄道向けに製造された直流用電気機関車である。1990年(平成2年)に実施された改番によって700形となった。1943年の国鉄有馬線廃止後、従来鉄道省線との連帯貨物輸送を実施していなかった神戸有馬電気鉄道では、同線の貨物輸送を代行すべく、同年7月1日より連帯車扱貨物輸送の営業を開始した。しかし、神戸有馬電気鉄道は50‰の長い連続急勾配区間を擁し、旅客用電車には発電ブレーキによる抑速ブレーキを標準装備するなど、一般的な郊外電車とは一線を画する機器の搭載が必須であり、15m級の車体には不釣り合いなほどに強力な三菱電機MB-146-Aを4基搭載しても制御車1両を連結するのが精一杯という有様で、ブレーキ機構についても省線の貨車と共通の自動空気ブレーキではなく、より簡便な非常直通ブレーキ(SME)を採用していた。このため連帯貨物輸送の実施に当たって、旅客用電車による貨車の牽引は行わず、唯一在籍していた電動貨車のデト1001をもって貨車牽引の任に充てることとした。だが、このデト1001にしてもその主電動機出力から貨車1両の牽引が定数とならざるを得ず、しかも連結器の取り扱いに不便な構造であったことなどから、特に旅客・貨物輸送の需要が急増した第二次世界大戦後の混乱期には、ダイヤ混乱の原因ともなっていた。本形式はそのような状況を改善すべく、日本国有鉄道直通の貨物輸送の効率化を図るため、1949年(昭和24年)4月に三菱重工三原製作所でED2001形2001として1両が製造された。基本的には当時の三菱の私鉄向け標準形機関車の一員であり、搭載機器もその大半が製造当時の標準品を採用している。同型車に大井川鉄道E10形や小田急電鉄デキ1041形、近畿日本鉄道デ31形が知られている。両端にデッキを備え、両妻面の中央にそれぞれ乗務員扉を設けた、設計当時としては標準的な形状の全溶接構造箱形車体を備える。外形は国鉄が量産していたEF15形を縮小したような簡素なデザインとなっており、車体側面に等間隔に設けられた側窓の1・2枚目と4・5枚目の間にエアフィルタを設置して機器の冷却用としている。設計当時の三菱電機製私鉄向け電気機関車では標準的に採用されていた、MB-280-ARを吊り掛け式で搭載する。歯数比は73:16である。このMB-280-ARは元々国鉄が電車用として設計したMT30を、戦後改良したMT40の派生形式の1つである。低電圧電源で動作する手動加速式単位スイッチ制御器である三菱電機HBを搭載する。制御段は力行12段、抑速ブレーキ7段で、抑速ブレーキと通常のブレーキ弁とは操作が連動していない。また、1両のみの新造であったため、回路構成は複式であるが総括制御に必要なジャンパ線などは設置されていない。台車は棒台枠構造のウィングばね式2軸ボギーで、軸距は2,200mm、車輪径は970mmである。台車枠中央の揺れ枕部およびその直下に、非常時に蓄電池電源で降下し軌条面に磁力で吸着する電磁軌条ブレーキと、これと連動するブレーキてこ機構が搭載されているのが特徴である。連続急勾配区間を走行する関係から、前述の通り抑速発電ブレーキと電磁軌条ブレーキ、自動空気ブレーキ、それに手ブレーキの4つの異なるブレーキ機構を備えている。自動空気ブレーキは製造当時の機関車用標準ブレーキ装置であった14番制御弁(K14)によるEL-14Aを搭載する。 集電装置は三菱電機S-710CC菱枠形パンタグラフを1基、湊川寄り屋根上に搭載する。貨物列車はさほど輸送量がなかったため、まもなく粟生線延長の際の資材輸送用に転用、1963年(昭和38年)の貨物廃止以降は、保線作業・新車の搬入に専用されるようになった。1975年のATS装置取り付けに際し、K14制御弁にATS制御用のカムと電気接点を付加してKE14とし、ATSによる非常ブレーキ動作指令に対応するためD吐出弁(非常弁)を追加搭載することで、ブレーキシステム全体をKE-14A(EL-14A改)と改称した。また、1978年にはバラスト撒布用の事業用ホッパ貨車クホ760形・サホ760形が新製され、これらと編成を組むようになった。クホ761には機回し作業の省略を目的として湊川寄りに運転台が設置されており、本形式についてもサホ762と連結される湊川寄り端梁部に制御用のジャンパ線を引き出し、栓受を設置することで、クホ761を先頭とした総括制御による推進運転が可能なように改造された。さらに、製造中止に伴う補修部品の不足から、パンタグラフが電車用と共通の東洋電機製造PT-4209Bに交換されている。1990年(平成2年)に事業用車の形式を700番台で統一することになり、ED2001形から現在の700形701に変更された。現在2000形は旅客用の車両が使用している。近年は新車の搬入を電車で行うことが多くなり、専らバラスト撒布作業に使用されていた。しかし老朽化に加えて部品調達が困難になったことから引退が決定し、2010年11月末に休車、翌2011年に廃車となることが発表された。

出典:wikipedia

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