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タニストロフェウス

タニストロフェウス ("Tanystropheus") は、中生代三畳紀中期に出現した爬虫類の絶滅した属。恐竜やワニなど主竜類に近縁なプロラケルタ目に属する。属名の"Tanystropheus"とは、ラテン語で“長い脊椎”の意。タニストロフェウスは1855年にポーランドで発掘された。ヨーロッパ各地で化石が発見されているが、近年では中国でも同種と見られる化石が発掘されている。全長の半分以上、2/3近くが首であり、現在知られている古今の脊椎動物の中で、全長に対して首の長さが占める割合が最も大きい生物である。全長は約6メートル。長い首は10個の椎骨で構成されている。このため、椎骨の一つ一つが非常に長く、初めて発見された時は脚の骨と間違えられた程である。この長い首に柔軟性は乏しく、左右に振る事はある程度可能であったが、曲げ伸ばしは出来なかったとされる。なお、この首の長さは、物理学の法則下においてほぼ限界近くであるという。前肢は小さく華奢で、後肢は長かった。首の長さ故、陸上での歩行は得意でなかったであろう。後肢端には水かきがあったとも言われ、水中生活にある程度適応していたとされる。長い尾を使って泳いだとされるが、やはり泳ぐのも得意でなかったという。おそらくはあまり泳がず水底に脚をつけて歩き、魚などを待ち伏せしていたのであろう。化石の示すところによれば、首は幼体のうちは短く、成長するにつれ長くなった。幼体のうちは陸上で生活し、成長すると水中で生活していたと見られる。長い首を使って、魚を捕って食べていたと考えられている。化石から、カナヘビのように尾を自切することが出来ることが判明した。

出典:wikipedia

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