石井 晶（いしい あきら、1939年11月21日 - 2013年7月15日）は、東京都足立区出身のプロ野球選手（外野手）・野球指導者・監督、解説者。足立高校から東京鉄道管理局に進む。河野安男（近鉄）とともに中心打者として第29回全国鉄道大会で優勝、同大会の首位打者となる。1959年にはプロ入りした河野の後継として、四番打者、一塁手をつとめ都市対抗予選等で活躍。1960年に阪急ブレーブスへ入団。当初から背番号6で即戦力として期待されており、強打のバッターとして主力を張った。1年目は主に控え三塁手として33試合出場にとどまるが、2年目の1961年には三塁手のレギュラーを人見武雄と争い80試合に先発出場。1963年は開幕から一塁手として起用されるが、シーズン中盤に失速。しかし同年はウエスタンリーグで首位打者となり、打率.396の歴代最高打率を記録する。1964年には戸口天従に代り一塁手の定位置を獲得、初の規定打席（14位、打率.272）に達する。ダリル・スペンサーを押しのけて四番打者に座り、15本塁打を放つ。同年のオールスターゲームにも出場、第3戦で本塁打を記録した。1967年シーズン中盤からスペンサーが一塁手に回る試合が多くなり、それ以降もフランシス・アグウィリー、カル・エメリーといった外人選手との併用が続くが、優勝争いを演じるチームの中で勝負強い活躍を見せ、日本シリーズでは32打数11安打、3本塁打とよく打った。1971年限りで現役を引退。その後は1972年から1974年まで二軍コーチ、1975年から1981年までは一軍コーチに就任し、リーグ4連覇と3年連続日本一を支えた。また後輩の面倒見がよかった。その後はヤクルトスワローズの一軍内野守備コーチ（1982年）、一軍守備・走塁コーチ（1983年）、一軍外野守備・走塁コーチ（1984年）、阪神タイガースの二軍打撃コーチ（1985年 - 1988年）、一軍打撃コーチ（1989年）、二軍監督（1990年 - 1991年）、チーフコーチ（1992年）、一軍チーフ兼打撃コーチ（1993年 - 1994年）、二軍チーフ兼打撃コーチ（1997年）、二軍チーフ打撃コーチ（1998年）を務めた。阪神コーチとして指導したセシル・フィルダーは大リーグ復帰後に本塁打王となり石井に感謝した。1999年にはノンプロ・田村コピーでコーチ、2004年からは名古屋お茶の水医療秘書福祉専門学院・名古屋ウェルネススポーツカレッジ・JPスポーツ専門学校・日本プロスポーツ専門学校で監督を務めた。一方でTigers-ai制作・配給による阪神戦テレビ中継の解説でも活躍した。2010年に病気で倒れて以降、その後は寝たきりとなった。2013年7月15日、死去。73歳没。

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