歌広場(うたひろば)は、株式会社クリアックスが、関東地方に展開するカラオケボックスチェーンである。略称はウタヒロ。2016年10月現在、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に合計74店舗を出店している。それまでパチンコ店、サウナ、キャバレーなどを入居者とする複合施設などを経営していた在日韓国人の実業家、李支宗が1994年、カラオケ店事業に進出したのが歌広場の始まりである。当時通信カラオケが登場したことによって、経営コストが安く、儲けが大きいことに気付いた李は、その事業を急速に拡大させた。昼間の営業、1部屋あたりではなく1人あたりの料金制度、飲み放題などこれまでのカラオケ業界にはなかった斬新で画期的なサービスを業界で初めて採用したのは歌広場である。これらの革新的なサービスは、東愛産業が西日本を中心に展開するジャンボカラオケ広場(ジャンカラ)でも採用され、そしてカラオケ業界全体に浸透したことで、カラオケが子供からお年寄りまで気軽に楽しめる大衆的な娯楽となった。特に1人あたりの料金設定を導入したことで少人数でも安く気軽にカラオケを楽しめるようになり、いわゆるヒトカラが普及するきっかけの一つとなった。これまでのカラオケ業界にはなかった画期的なサービスとリーズナブルな料金を背景に首都圏において急速に勢力を伸ばし、1990年代には「カラオケといえばウタヒロ」と言われたほど低価格カラオケの代表的なチェーン店として知られた。しかし2000年代に入ると、内装や設備の老朽化が進んだ一方、店舗のリニューアルや新機種の導入に消極的で、清掃が行き届いていなかったり機器のメンテナンスが悪く故障が多かったり接客態度の悪い店舗が多かった歌広場は「安かろう悪かろう」なイメージが定着し、客離れを招いた。そこに部屋やサービスに特徴を持たせたり、新型機種の導入に積極的な他社チェーン店(カラオケ館、ビッグエコーなど現在の業界大手)が台頭したことでさらに客離れに拍車がかかり、歌広場は深刻かつ慢性的な不振に陥り、閉鎖店舗が続出する事態となった。このため巻き返しを図るべくカラオケ機種の入れ替え、店舗改装、従業員教育などが積極的に行われるようになり、格段に改善されてきてはいるが、2000年代ほどではないとはいえ、いまだに不振が続いており、閉店が多く新店が少ない。一方、価格面だけで見れば、他社で見られるような非会員の料金割増しおよびワンオーダー制の設定がなく、飲み放題(ドリンクバー)込みの格安な価格設定となっている。また、室料だけでなくフードメニューも比較的安く、ヒトカラ(一人での利用)でも割増料金がなく気軽に利用でき、フリータイムの時間保障制度がないことなどの利点があることから根強いファンも多い。機種は主にDAM(Premier DAM、LIVE DAM GOLD EDITION、LIVE DAM RED TUNE、LIVE DAM STADIUM)、JOYSOUND(CROSSO、JOYSOUND f1、JOYSOUND MAX)を導入している。かつてUGA(UGA、uga plus)の導入も積極的に行っていたが、UGAシリーズもDAMシリーズも機種の更新が滞っていたことやUGAとJOYSOUNDの運営会社の統合("エクシングを参照")などから、2011年9月にそれまで導入経験のなかったJOYSOUNDの「CROSSO」の導入に踏み切った。CROSSOは主にUGAの代替として導入され、2012年8月までにUGAを全店舗で置き換えた。2012年3月1日に新宿歌舞伎町1号店を全室CROSSOに変更した(後に閉店)。2013年12月からは順次JOYSOUND f1を導入しており、JOYSOUND f1がなかった池袋エリアも2014年6月6日の池袋東口駅前店のオープンを皮切りに導入している。JOYSOUND MAXは、2015年9月25日の松戸西口駅前店オープンから、CROSSOの後継として順次導入され、年内に全店舗導入を完了した。DAMに関しては、BB Cyber DAMから機種が長らく更新されていなかったが、2012年7月13日に開店した、池袋サンシャイン通り2号店にPremier DAMが導入された。また、同年11月には池袋西口公園前店にLIVE DAM GOLD EDITIONが先行導入されたのを皮切りに新店舗などに先行導入が行われ、2013年3月から本格的にLIVE DAMの導入を開始した。そして、2014年7月を以ってLIVE DAMの全店舗導入を完了した。2015年4月からはLIVE DAM STADIUMの導入を開始し、同年7月を以って全ての店舗に導入された。電子マネー導入にも積極的に取り組んでおり、iDと楽天Edyの共用端末を順次導入している。2007年9月19日現在カラオケチェーン店が共用端末を導入するのは全国初めてである。また、一部店舗でJALマイレージバンクのポイント加算がされるサービスも行っている。4人組ロックバンド・ゴールデンボンバーのメンバーである歌広場 淳(うたひろば じゅん)の芸名は歌広場から拝借したもので、これが縁で彼は歌広場の2014年、2015年と2年連続でキャンペーンキャラクターに起用され、一部店舗でのシアタールームや限定フードメニューなどコラボ企画が実施された。
出典:wikipedia
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