梅原 大吾(うめはら だいご、1981年5月19日 - )は、日本の青森県出身のプロゲーマー。日本での愛称はウメハラ、ウメ、ウメさん。アメリカでは本名のDaigoのほか、The Beastというニックネームでも知られる。2D対戦型格闘ゲームにおいて数々の大会を制している、国際的に著名な格闘ゲームプレイヤー。とりわけカプコン社製の対戦型格闘ゲームで実績を多く残し、同社開発本部長(当時)の岡本吉起から「10年に一人の天才」と呼ばれた。姉の誘いによりゲームを覚え、後にゲームセンターで対戦型格闘ゲームを始めるようになる。1994年には、梅原が中学生の頃に稼働された『スーパーストリートファイターII X』において才能が開花し、当時から都内のゲームセンターでは著名な存在だった。特に『ヴァンパイアハンター』では286連勝(この記録は負け終了ではなく、ゲームセンターの閉店時間に伴うプレイ放棄による終了。ゲーム内の表示は255でオーバーフローを起こしたため31であった)し、強キックのボタンが壊れたアーケード台で50連勝するという記録を持つ。1995年、ゲーメスト杯『ヴァンパイアハンター』全国大会に出場。選手宣誓を務めるものの、ブロック決勝敗退。1997年、ゲーメスト杯『ヴァンパイアセイヴァー』の全国大会において、長年のライバル(盟友)となる大貫晋也(通称ヌキ)を決勝リーグで打ち倒し優勝。全国にその名を広めるきっかけとなる。1998年、ゲーメスト杯『ストリートファイターZERO3』の全国・世界大会が開催。梅原は関東地区予選の決勝戦で大貫に敗れ、2位に終わった。10月18日に東京ゲームショウ'98のカプコンブースにて行われた全国大会決勝大会「ストリートファイターZERO3 全国大会」において、Zブロックから出場。決勝戦で大貫を倒し優勝した。その後、11月8日にサンフランシスコで行われた日米決戦「STREET FIGHTER ALPHA3 WORLD CHAMPIONSHIP」において、全米大会優勝者のアレックス・ヴァイエイと対戦。試合前のインタビューで「自分では負ける要素ないと思ってるんで」と言い放ち、追い込まれるものの宣言通り勝利を収め、世界一となった。この一連の大会模様はテレビ東京系列の深夜番組で放映された。2000年『カプコン バーサス エス・エヌ・ケイ ミレニアムファイト 2000』の全国大会に出場。ここでも優勝を果たし、カプコンオフィシャルの全国大会で3連覇を達成。同年行われたカプコン格闘ゲーム日米決戦では『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』部門にて選抜。アレックスを始めとする全米選抜選手4人を打ち倒した。2001年『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』の全国大会に出場。今大会においても前評判は非常に高く「優勝に最も近い男」と呼ばれていたものの、決勝トーナメント敗退。梅原と大貫は今大会において対戦することがなく、優勝した大貫は「梅原君を倒して優勝したかった」とコメントした。2003年には、日本の「闘劇」とアメリカの「Evolution」という、両国を代表する対戦型格闘ゲームの祭典に出場。複数のゲームにおいて優勝を果たす。この頃にはその強さが世界的に知られており、梅原は出場したほとんどのゲームにおいて優勝候補であり、出場する試合は人気カードであった。2004年にはEvolutionに再度出場。『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』のルーザーズ決勝で「背水の逆転劇」と呼ばれる逆転を決め、称賛を受けた。2005年、闘劇の『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』部門で大貫とタッグ「ウメヌキ」を組み優勝。『スーパーストリートファイターII X』の大会「X-MANIA外伝」をプロデュースなど活発な活動を続けるが、出場予定だったEvolutionをキャンセル。出場をキャンセルしたこと自体が海外のゲームサイトでニュースに取り上げられた。キャンセル理由はインタビューにて「練習せずに4タイトル取るのはキツイ」ためとインタビュアーにコメント。その際、大貫が出場し善戦していたことを聞いて讃えた後、「焼肉」をマネージャーに奢ってもらった事をインタビュアーに告げた。2007年、『Darkstalkers Combination Cup』(『DCC』)第2回大会に参加。ブランクがあったにもかかわらず『ヴァンパイアハンター』部門で優勝を果たした。使用キャラはパイロン。2008年、『ストリートファイターIV』をプレイし始める。稼動直後から勝率90%以上をキープし続け、2008年8月8日付けで携帯公式サイトの通算バトルポイント全国ランキング1位となった。使用キャラはリュウ。2009年、格闘ゲームプレイヤー「KSK」の呼びかけに応え、ゲーム番組『ゲーマーズ甲子園』(7月23日・30日放送回)に出演。得意科目である『ストIV』をテーマに、「板橋ザンギエフ」(『バーチャファイター』世界王者)、「マゴ」(『ストIV』全国2位)、「ときど」ら有名プレイヤーも共演し、互いのテクニックを披露した。番組内では梅原はタレントの井手らっきょが対決し、簡単に勝利するが、試合内容は井手の「面白さ勝ち」と判定された。同番組は前後編に分かれて放映され、後編は梅原(リュウ)VSマゴ(サガット)の対決が行なわれた。梅原はマゴに押されるものの僅差で勝利。番組内の対戦ポイントでも一位を獲得し、梅原が勝利を果たした。2009年4月18日にアメリカのサンフランシスコで開催された『ストリートファイターIV』の全米選手権の決勝大会「GameStop STREET FIGHTERS IV NationalTournament Finals」に参加。同日の全米トーナメントで優勝したジャスティン・ウォン、日本トーナメントで優勝したダルシム使いでベテランの伊予、韓国トーナメントで優勝したPoongkoと4人制の総当り戦に出場し、3試合全てを勝ち抜いて優勝を収めた。2009年7月19日にアメリカのラスベガスで開催された「Evolution Champinship Series 2009 Finals」の『ストリートファイターIV』部門に出場。全戦においてリュウを使用して勝ち進み、決勝戦ではジャスティン・ウォンと対戦。ルーファス、アベル、マイク・バイソンと多岐にわたるキャラを使用するジャスティンとの接戦の末に勝利し優勝。梅原は、この試合後のインタビューで「4月に対戦した時は大きな差があると思ったけど、今回はかなりジャスティンは強くなっていた」とジャスティンを讃えた。2009年8月7日に東京で開催された家庭用版『ストリートファイターIV』を使用してのKSK主催の家庭用格闘ゲームイベント大会「GODSGARDEN」ではネットによるプレイヤー投票で大差をつけて1位に選ばれ参戦。当時、アーケード版『ストIV』のBPキャラ別ランキングでエル・フォルテ部門1位であった中足絶唱TKDや、のちに闘劇09ストIII3rdを制したももちなど並みいる強豪を相手にしながらも順当に勝ち進んでいったが、Winner's FINALでは全国1位のクリムゾン・ヴァイパー使いであるうりょに接戦ながら敗北を喫し、Loser's FINALでは同じく闘劇優勝2回を経験しているマゴに敗北。3位という結果に終わり、また闘劇09の『ストIV』では大貫とのコンビで参戦するも準々決勝敗退に終わった。なお梅原はこの時期にアルカディアのコラム「道」を記し、かつての思い出話などを語っている。2010年4月、Fight Clubに出場し『スーパーストリートファイターIV』をプレイし広報活動を行う。またこの試合でかつての強敵であるアレックス、ジャスティンと戦う事になった。ジャスティンとの最終戦では、ジャスティンのルーファスのジャンプ攻撃に対し、梅原のガイルがウルトラコンボで反撃をするも、まさかの「ダブルドロー」という結果となり、この結末にギャラリーやMCから大きな歓声が上がった。同年4月27日には、アメリカの周辺機器メーカー・Mad Catzとのスポンサー契約を結んでいたことがITmedia Gamesより報道され、上記の大会でも広報活動を行うなどの活動を行っている様から、梅原は“プロ格闘ゲーマー”となった。2010年5月15日、ニコニコ生放送「『スーパーストリートファイターIV オンライン対戦会』に出演した。ニコニコ生放送への出演は二度目で、共演者はGODSGARDEN主催者である「総師範KSK」、実況担当の「がまの油」、「こくじん」、プレイヤーの「ときど」、「マゴ」。オンライン対戦においては、公募の一般人や、バルログ使いの「誠」、ルーファス使いの「金デヴ」、ザンギエフ使いの「板橋ザンギエフ」等と対戦した。この放送において、自身もオンラインでプレイしていることを告白し、gameinnとして参加している事が告げられた。ニコニコ生放送中に乱入してきたなどの目撃情報から、Xbox360版をメインにしていることが伺える。2010年6月、スーパーストリートファイターIVを使用した大会「GODSGARDEN Online」の企画を担当、梅原とKSKの間で話していた「こんな試合をやってみたい」という企画が実現する事になった。ゲームのルール概要、及び出場者の選抜は梅原自身が担当した。出場者は梅原の他にSako、餅、ももち、うりょ、ときど、マゴ、誠の計8名。試合内容はJustin.tv及びUstreamを用いてライブ配信している。2010年7月、アメリカ・ラスベガスで行われた格闘ゲームイベント『』(EVO2010)のスーパーストリートファイターIV部門において全戦でリュウを使用し優勝。決勝の相手はジャスティンの友人であり、ジャスティンと同じくルーファスを使用するリッキー・オーティスだった。2010年8月に「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」として、ギネス・ワールド・レコーズに認定され、ロンドンで表彰された。2011年8月、アメリカ・ラスベガスで行われた格闘ゲームイベント『』(EVO2011)のスーパーストリートファイターIV部門に出場し、4位の成績を残した。同イベントにおいてマーヴルvsカプコン3部門にも出場したが、こちらは予選で敗退した。2016年2月、Twitchのチャンネル「Daigo the BeasTV」を開設。6月にはTwitchのグローバルアンバサダーに就任した。同年5月14日、飲料メーカーのレッドブルとスポンサー契約を結んだことを発表。プロゲーマーとしては日本人2人目のレッドブル・アスリートとなった。あわせて、それまでスポンサー契約を結んでいたMad Catzとは、アライアンスパートナーという形で連携する体制に切り替わっていたことも明かされた。趣味は麻雀、食べ歩き。様々なメディアで格闘ゲームの普及を謳っており、一般的な趣味や競技として認知されるまで、プロゲーマーの活動を続けたいとも語っている。「ウメハラ持ち」と呼ばれる、ジョイスティックのレバーの軸を薬指と小指で挟み込み、レバーの玉を左からかぶせるような持ち方でプレイするのが特徴で、この持ち方によって格闘ゲームにおけるコマンド入力の時間と入力ロスを極限まで短縮している。これについて訊ねられた際には「意識したことないんだよね。気づいたら今の持ち方だった」「でも持ち方によって長所と短所があるから状況ごとに使い分けた方がいいのかもね」と答えている。梅原は飛び道具の「波動拳」、対空技の「昇龍拳」を独特な方法で使用する事があり、これらは俗にウメ波動・ウメ昇龍と呼ばれる。波動拳は通常通り、牽制として使用するが、相手がジャンプで避けた時だけ撃たない。昇龍拳は、接近戦で相手の地上技などを先読みしたとき、昇龍拳発動時のわずかな無敵時間を利用し、相手の技に引っ掛ける形で使用する。その精度は「小足見てから昇龍余裕でした」という噂がひとり歩きするほどだった。ウメ波動については意識的に行っておらず、長年の経験からくる感覚だという。2004年に開催されたEvolutionの『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』部門において、梅原の操るケンが米国のジャスティン・ウォン(Justin Wong)が操る春麗との対戦時、体力がほぼゼロに近い状態から逆転勝利したプレイの様子ならびにその動画。動画にはゲーム画面と会場の異常とも言える盛り上がりが同時に収録されている。ハイライトは、第1試合第3ラウンド。ジャスティンの春麗がギャラリーの「レッツゴージャスティーン!」の煽りを受け、梅原のケンに必殺技をガードさせて体力を少しずつ減らす、いわゆる「削り」で止めを刺すべく放った「鳳翼扇」(連続でキックを繰り出すスーパーアーツ)を、梅原のケンが次々と連続ブロッキングで捌き、最後のキックをジャンプから空中ブロッキングしたのち、すかさず反撃の飛び蹴り、足払い、「中昇龍拳」、そしてスーパーアーツ「疾風迅雷脚」を叩き込んで逆転KOに成功するシーンである。なお勝利時にジャスティンのスコアを500ポイント抜いており、こちらも逆転している。このときケンの体力はほぼゼロで、春麗の「鳳翼扇」をガードすれば即座に敗北する状況であり、回避するためにはブロッキングにより全てを捌く必要があった。しかしブロッキングという特殊行動は非常にタイミングがシビアで難易度が高く、とりわけ連続してキックが繰り出される「鳳翼扇」をすべてブロッキングする行為はこのゲーム中屈指の難易度を誇る。「鳳翼扇」の発動エフェクトを見てからのブロッキング猶予時間は1フレーム(=60分の1秒)である。しかし、梅原は、世界大会の敗者側決勝(実質的な準決勝)で多数のギャラリーの注目が集まる中という大きなプレッシャーがかかる状況で、一度の失敗も許されないこの難局を打開した。後日、DVD『Xmania7』に収録されているインタビューでは「背水の逆転劇」に対する質問に対し、ジャスティンの止めの「鳳翼扇」を「ミスみたいなもんだから」とコメント。また、NHK衛星第2テレビジョンのテレビ番組『MAG・ネット』ではこの時の状況に関して「音が聞こえなかった」、「音があったらやられていた」、「よく成功したな」との感想を述べている。主にリュウ、ケン、ガイルなど、性能がスタンダードで無敵対空技を持つキャラを好んで使用する傾向がある。ここに記載されている以外のキャラクターも使用する。特に『ヴァンパイアセイヴァー』では、全キャラクターで100連勝を記録している。
出典:wikipedia
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