まぶた(瞼、目蓋)とは、脊椎動物の魚類を除く多くの種にある、顔の皮膚から連続して眼球(目玉)を上下から覆い保持する不透明で開閉式の器官。まぶたの「ま」は目の昔の呼び方であり、文字通り目の蓋である。眼瞼(がんけん)ともいう。上側を上瞼(うわまぶた)、下側を下瞼(したまぶた)という。筋肉、脂肪等の組織により構成される。外側(表面)は皮膚であり、その動物の顔の他の部分と同様に体毛が生えていたりする。筋肉によって伸縮して、開閉したり開いている幅を調節したりする。上下のまぶたのうち、主に動くのは片方であり、哺乳類では上まぶたが開閉する。目を開けるといえば上下のまぶたを離して開ける事であり、目を瞑る(つぶる、つむる)といえば上下のまぶたを着けて閉じる事である。上下のまぶたの間を少しだけ離して開ける事を「目を細める」等という。目を開けていて、まぶたを閉じて直ぐ再度開く事を、瞬き(まばたき)という。随意に開閉したり、無意識に閉じられたり瞬きしたりする。まぶたの縁に、まつ毛が生えている。上まぶたが開閉する。まつ毛に何かが触れると、反射により目を瞑る。上まぶたのまつ毛の少し上に、溝があって開けた時に折り畳まれて二重になるまぶたを二重まぶた(ふたえまぶた)といい、溝の狭いまぶたを一重まぶた(ひとえまぶた)という。二重まぶたで、まつ毛と溝の間の幅が狭く溝が隠れてわかりにくいまぶたを、俗に奥二重(おくぶたえ)と呼ぶ。先天的に遺伝であり、。一重まぶたは、氷河期にモンゴロイドの中に生じた。寒冷地では一重の方が有利である。これは二重だと寒冷地で凍結した際、まぶたがくっついて、動かなくなるための環境適応である。氷河期に、二重の溝が下のほうに移動して、一重になった。完全に下まで移動したものを一重といい、幅が狭いが若干上の方にあるものを奥二重という。まぶたが一時的に三重以上のようになったり、一重まぶたが二重の状態になったり、逆に二重まぶたが一重まぶたの状態になる事もある。後天的に自然に一重まぶたが二重まぶたになる事もあり、高齢になるほど一重まぶたの比率は減少する。左右片目ずつ一重まぶたと二重まぶたという人もいる。まぶたのこすり過ぎ等でまぶたの筋肉の機能が衰えてまぶたが伸縮しなくなると、目を開けるのに額を動かしてまぶたを持ち上げるようになり、眉毛も動き、額に皺ができる。片目は開けたままもう片方のまぶただけ瞬きする事をウインクというが、そのような事は幼児には難しい為、脳の発育の目安の一つとされる。まぶたの形は目の外見を大きく左右する。ヒトはヒトを視認するとき目(まぶた)の形に注目することが多いため、審美的に重要な部位とされ、化粧が施されることが多い。目(まぶた)はヒトがヒトを見分けるときに重要な部位なのでサングラスなどで隠すと容貌を判別し辛くなる。日本人を含むモンゴロイドは目頭が蒙古ひだで覆われている者が多く、目が小さく見える傾向にある。これは寒冷地に適応した新モンゴロイドの遺伝子を遺伝子プールにもっているためである。特に一重まぶたは、モンゴロイドのみにみられる。二重まぶたのほうが目がぱっちりと見えるため魅力的だと考え、一重まぶたをアイプチや美容外科手術で二重まぶたに変える者がいる。ただし上述のとおり、一重まぶたが加齢により二重に自然に変化することがあるため、後天的に二重に変化した人でも手術やアイプチを行っているとは断定できない。また、二重でも目の開きが少ない者もおり、目頭切開手術をあわせて行うこともある。欧米においては「アーモンド・アイ」と呼ばれる目(まぶた)の形が美しいとされる傾向がある。北東アジア人は、基本的にアーモンド・アイなので、日本語にアーモンド・アイに相当する言葉がなく説明が難しいが、端的には目の両端が細くなっている目の形のことである。一重まぶたなどはアーモンド・アイの典型例の一つであり、北東アジア人自身が思うようにマイナス要素とは見做されていない傾向がある。ただし、つり目は東洋人のわかりやすい特徴であるだけに、時として揶揄の対象にもなる。暑いアフリカ大陸が出自であるため、大きなぱっちりとした目をしている者が多い。瞬膜(しゅんまく)とは、脊椎動物の多くの種にある、開閉式で眼球を覆える半透明の膜。まぶたが顔の皮膚と連続して常に露出しているのに対し、瞬膜は目の中から出てきて眼球を覆ったり開いたりする。従って、まぶたがある種では、まぶたと眼球との間に位置する。まぶたが垂直方向の運動をすることが多いのに対し、瞬膜は水平方向の運動をすることが多い。多くの魚のようにまぶたも瞬膜も無い種もあれば、まぶたと瞬膜の両方があり二重に眼球を覆える種もあり、まぶたが無く瞬膜だけがある種もある。鳥類、爬虫類、無尾両生類、魚類の一部(サメ類など)は瞬膜が発達しているが、哺乳類では退化している種が多い。
出典:wikipedia
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