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付喪神

付喪神、つくも神(つくもがみ)とは、日本に伝わる、長い年月を経た道具などにや精霊(霊魂)などが宿ったものである。人をたぶらかすとされた。また、『伊勢物語』の古注釈書である『伊勢物語抄』(冷泉家流伊勢抄)では、『陰陽記』にある説として百年生きた狐狸などが変化したものを「つくもがみ」としている。現代では九十九神と表記されることもある。小松和彦によれば、器物が化けた妖怪の総称としての「つくも神」は中世に最も流布したものであり、近世には衰退した観念であった。幕末になり浮世絵の題材として器物の妖怪は再浮上したものの、それは「つくも神」の背景にあった信仰とは切り離された表現だったと小松は考察している。「つくもがみ」という言葉、ならびに「付喪神」という漢字表記は、室町時代の御伽草子系の絵巻物『付喪神絵巻』に見られるものである。それによると、道具は100年という年月を経ると精霊を得てこれに変化することが出来るという。「つくも」とは、「百年に一年たらぬ」との表記も同絵巻の詞書きにあり、「九十九」(つくも)のことであるとされ、『伊勢物語』(第63段)に登場していた和歌にみられる老女の白髪をあらわした言葉「つくも髪」を受けて「長い時間(九十九年)」を示していると解釈される。「つくもがみ」という存在を直接文中に記している文献資料は、『付喪神絵巻』を除くと、『伊勢物語』の古注釈書に「つくも髪」の和歌の関連事項としてその語句の解釈が引かれる以外には存在しておらず、その用例は詳細には伝来していない。『今昔物語集』などの説話集には器物の精をあつかった話が見られたり、おなじく絵巻物である『化物草紙』では、銚子(ちょうし)などが化けた話、かかしが化けた話などが描かれているが、「つくもがみ」といった表現は見られない。『付喪神絵巻』に記された物語は次のようなものである。器物は百年経つと精霊を宿し付喪神となるため、人々は百年になる前に古道具を路地に捨てており「煤払い」とよんだ。これにより人々は器物が付喪神となることを防いでいたが、同絵巻の詞書きにあるように「百年に一年たらぬ」、すなわち「九十九」(つくも)の年の器物たちが大いに腹を立て年月とは別の手段により妖怪となり一揆を起こす。もっとも、ここでいう百年で妖怪になる、九十九年で妖怪になるといった表現は厳密に受け止める必要はなく、人間も草木、動物、道具でさえも古くなるにつれて霊性を獲得し、自ら変化する能力を獲得するに至ると解釈できる。描かれている妖怪達は自ら化ける能力をもつに至るほど長い時間使われていた器物ではなく、その直前に捨てられてしまい別の手段で妖怪化した器物達を表している。付喪神が描かれている『付喪神絵巻』では、物語の冒頭に「陰陽雑記に云ふ。 器物百年を経て、化して精霊を得てより、人の心を誑かす、これを付喪神と号すと云へり」とあり、道具が変化することを「付喪神」としている(ただし『陰陽雑記』という書物の実在は確認されていない)。本文中、それらの姿は「男女老少の姿」(人間のかたち)「魑魅悪鬼の相」(鬼のかたち)「狐狼野干の形」(動物のかたち)などをとっていると表現されている。また、変化したのちの姿は「妖物」などと表記されている(詳しくは付喪神絵巻#付喪神の項を参照)。『付喪神絵巻』よりも先行していると見られる絵巻物にも、道具がモチーフとなっている妖怪を絵画で確認することは出来、『土蜘蛛草紙』には、五徳が頭についているものや、手杵に蛇の体と人の腕が2本くっついたものや、角盥(つのだらい)に歯が生えそのまま顔になっているものなどが描かれている。また、角盥がモチーフとなったとおぼしい顔は『融通念仏縁起』や『不動利益縁起絵巻』に描かれている疫神にほぼ同様のかたちのものが描かれている。ただし、いずれも道具だけではなく、動物や鬼のかたちをしたものと混成している。これは『付喪神絵巻』や『百鬼夜行絵巻』などにも見られる特徴である。古い現存作品には室町時代のものも確認されている『百鬼夜行絵巻』は、道具の妖怪と見られるものが多く描かれている。現在ではこれら道具の妖怪たちは付喪神を描いたものであるとも考えられており、また、もともと『百鬼夜行絵巻』に描かれている行列の様子は『付喪神絵巻』に見られる妖物たち(年を経た古物)の祭礼行列の箇所を描いたものではないかとも考察されている。道具を人格のある存在としてあつかっている作品には、他に『調度歌合』(ちょうどうたあわせ)という道具たちが歌合せをおこなうという形式をとったものも室町時代以前に存在しており、『付喪神絵巻』などで道具が変化する対象としてあつかわれている事と近い発想であるとも考えられる。

出典:wikipedia

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