慶全本線(キョンジョンほんせん)は、大韓民国慶尚南道密陽市にある三浪津駅と光州広域市光山区にある光州松汀駅とを結ぶ、韓国鉄道公社(KORAIL)が運営する鉄道路線である。広域電鉄線として建設中の釜田馬山複線電鉄(仮称)も路線名が確定するまでは本項に併記する。韓国南部の、朝鮮半島先端にほぼ沿う形で線路が敷かれているが、海岸沿いに走る区間はほとんどない。優等列車であるセマウル号(2014年以降はITX-セマウル)も、ソウル方面の密陽駅(京釜線)から馬山駅を経由し晋州駅へ至る区間を除けば設定されておらず、ローカル線の趣きが強い。釜山広域市側では釜田駅が発着駅で、釜田線・伽線・京釜線を経由して慶全線へ乗り入れる。かつては釜山駅や釜山鎮駅を発着駅にしていたが、2004年のKTX開業を前に発着駅が釜田駅へ切り替えられた。また、京釜線ソウル方面との間ではソウルと晋州・順天を結ぶ直通列車や、ソウル(一部は幸信・仁川国際空港発着) - 馬山・晋州間のKTXも運行される。西端の全羅南道方面は、湖南線木浦駅発着が上下各4本、北松汀・湖南線経由で龍山駅との直通列車が同1本となっている。三浪津駅より馬山駅までは1日20往復程度運行されているが、晋州駅までは1日12往復、さらに全羅南道と慶尚南道に跨る晋州駅から順天駅までの区間は1日6往復しか運行されておらず、全羅南道内は1日5往復しかないなど、区間によって運行頻度に差がある。そのため、2006年11月1日のダイヤ改正で運行系統が順天駅を境に東西に分割され、全区間を直通する列車もダイヤ改正毎に廃止と復活を繰り返す状態が続いている。現在、釜山(釜田駅)から慶尚南道の南岸地域へ同線を使って移動する場合、線路が内陸の密陽市(三浪津駅)を一旦経由することから、バス等他の交通機関と比べて利便性が良くない状態となっている。その為、2018年をめどに馬山駅 - 沙上駅 - 釜田駅に至る路線を新設・広域電鉄化し、東海南部線東海線の釜田駅 - 太和江駅間の広域電鉄(2016年開業予定)と直通する予定が立てられている。慶全線はもともと、大韓帝国時代から日本統治時代にかけ、民間鉄道会社と朝鮮総督府鉄道が別々の路線として開業させたのが始まりである。三浪津駅から馬山浦駅(後の馬山港第1埠頭線馬山港駅。現在は廃止)までは大韓帝国時代に日本陸軍が軍事上の必要により馬山浦支線として敷設した。後に、それらの路線を朝鮮総督府が買収・線区換えするなどして一本の路線に組み直す形で整備していったが、全羅南道と慶尚南道の間を結ぶ区間は建設が遅れ、全線が繋がったのは韓国独立後の1968年のことである。1969年、光州市(現在の光州広域市)の都市整備に伴い、それまで市街地付近にあった光州駅がそれより北西の現在地に移転した。それに伴い光州広域市周辺では1969年から2000年8月10日までの間、同市の北側を迂回するルートが取られていたが、KTXの開業に先立って、新しい都市計画の一環で南側をショートカットするルートに切り替えられ、旧線の一部は光州線として独立させた。また、電化にあわせ、三浪津 - 晋州間の複線化、路線付け替え工事も順次行われており、2012年に全区間の使用が開始された。現在は釜田駅経由で馬山 - 太和江を直通する広域電鉄路線の整備が進められており、2018年の開業を目指している。また、2016年中に晋州 - 光陽間が複線化され、66.8kmから 51.5kmに短縮される
出典:wikipedia
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