プラハ本駅(チェコ語:Praha hlavní nádraží)は、チェコの首都プラハにある鉄道駅。プラハ中央駅とも訳出される。ジョセフ・ファンタ()の設計によるアール・ヌーヴォー風の芸術性が高い駅舎。各国の主要都市間を結ぶ国際列車が多く発着する。チェコの国鉄事業を所管する鉄道施設管理公団(SŽDC)が管理運営する。ヨーロッパの中央に位置するプラハ本駅は、ヨーロッパ各国と国際列車で結ばれている。チェコ北西を経てドイツのドレスデン(ECで約3時間)、ベルリン(ECで約5時間半)、ハンブルク(ECで7時間半)へ向かう列車や、チェコ南西よりミュンヘン(ALEXで約6時間)へ向かう列車が発着する。その他、チェコ北東を抜けてポーランドのワルシャワやクラクフとも寝台列車で結ばれている。ロシアのモスクワ、サンクトペテルブルクやウクライナのキエフにも寝台列車が通じているが、ほとんどの列車で車中2泊は必要。チェコ第二の都市であるブルノを経て南東からオーストリアのウィーン(Railjetで約4時間)、スロヴァキアのブラチスラヴァ(ECで約5時間)へと通じている。主に寝台列車で、ハンガリーのブダペスト、ルーマニアのブカレストとも結ばれている。国内においても、チェスキー・ブジェヨヴィツェ、オロモウツ、プルゼニュ、ブルノといった主要都市と、ICやECを通じて結ばれている。また、プラハ地下鉄のC線がプラハ本駅に停車する。プラハ近郊の各路線の中で、プラハ本駅を発着する路線・列車は下表の通り。アール・ヌーヴォー風の駅舎は、歴史あるプラハの街並みと調和している。地上3階、地下1階の4フロアで構成されており、(駅外部の地上を1階とすると)吹き抜け構造になっている3階にカフェがある。カフェは華麗な丸屋根に彩られており、単なる休憩にとどまらず、その空間を鑑賞するだけでも価値がある。2階に乗降ホームがあり様々な列車が発着する。1階及び1階からエスカレーターを上がった2階に切符売り場、売店、カジノコーナーなどがある。1階にはプラハ地下鉄の切符売り場があり、ここから階段で地下1階に降りるとプラハ地下鉄のホームがある。2006年から2012年にかけて、プラハ本駅は改修工事が行われた。大屋根(トレイン・シェッド)下のホームや階段をタイル張り舗装とし発車案内板を青色の電光掲示式に変更、視覚障害者誘導ブロックやエスカレーターを設置するなど、西欧の駅に比べ遅れていた駅施設の大規模な改築が行われており、急速に近代化、バリアフリー化された。ホームのデザインはドイツ鉄道に近い雰囲気となっている。切符売り場周辺や3階のカフェについても改修工事が行われた。駅の脇にはプラハ国立歌劇場(オペラ劇場)や国立博物館がある。近距離列車が主に発着するプラハ・マサリコヴォ駅も近い。駅から徒歩15分程度で旧市街広場にまで達する。乗り換えを含めて地下鉄で3駅から4駅程度でカレル橋やプラハ城などの代表的な観光名所へ行くことが可能。建設当時のプラハはオーストリア帝国領であり、オーストリア皇帝の名にちなんだ「皇帝フランツ・ヨーゼフ駅」という名称であった。第一次世界大戦におけるオーストリア敗北、チェコスロヴァキアの独立を経て、アメリカ大統領ウィルソンの名にちなんで、ウィッドロー・ウィルソン駅と改称された。第二次世界大戦後の1948年、共産党政権下でウィルソンの名が外され、現在の呼称(本駅)となった。1989年の東欧革命、2004年のEU加盟などを背景として、プラハ本駅(プラハ中央駅)には外国人旅行客の往来が増加したが、近隣のVrchlického公園はホームレスや麻薬中毒者、男性の同性愛の売春者の溜まり場となり以前より駅周辺の治安は悪化した。
出典:wikipedia
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