株式会社テレビ西日本(テレビにしにっぽん "Television Nishinippon Corporation")は、福岡県を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。FNN・FNSの基幹局の一つである。略称は「TNC」、現在のキャッチコピーは「TNC ※8ちゃんねるです。」。開局50周年から2015年6月までの一時期は「テレ西」という愛称を用い、福岡ヤフオク!ドームレフト内野側のフェンスには「テレ西」と書かれた広告を出していた。現在の局舎(TNC放送会館)の所在地は、TBS(JNN)系列のRKB毎日放送と同じ街区番号内(TNCは3番2号、RKBは3番8号)であり、主たる送信所である福岡タワーにも隣接している。地上波デジタル放送のリモコンキーIDはキー局のフジテレビジョンを始めFNN系列のほぼ全ての局で使用されている「8」。またアナログ親局が1桁のFNN系列5局のうち、テレビ西日本は唯一アナログ親局をリモコンキーIDへ引き継がなかった。主な理由としては、地上デジタル放送のリモコンキーIDにおいて「9」があまり一般的ではない、FNN系列フルネット局は極力「8」に統一される方針であった、創業地である八幡と「8」をかけた、等がある。局名の頭に「テレビ」を付けた国内初の民間放送局。また在福テレビ局で唯一、社名に「テレビ」が入っている局でもある。コールサインは福岡局がJOJY-DTV(34ch)、北九州局のかつてのアナログがJOHX-TV(10ch)。なお、中継局のコールサインはアナログ放送のみで、デジタル放送には割り当てられていない。FNN系列で中継局にもコールサインが割り当てられていた放送局は、アナログ放送終了時点で当社とテレビ静岡の2局のみであった。なお、福島テレビも中継局にコールサインが割り当てられていた時期があった。香川県・岡山県を放送対象地域とする日テレ系列のテレビ・ラジオ兼営局である西日本放送(RNC)と社名が似ているが、両社に資本関係は一切無い。ただし1964年(昭和39年)9月30日までは系列関係(日本テレビ系列)があり、また奇しくもアナログ親局は本局と同じく「9」であった。TNCは当初、朝日新聞社や日本テレビ放送網(NTV)の資本が入っていた。これは多くのテレビ免許競願を一本化した為で、免許は北九州広域地方をエリアとし、同じく朝日新聞社の資本が入った九州朝日放送(KBC)と将来合併する事を条件に与えられた。ネットワークは資本の関係から日本テレビ系列(NTV系)となった。しかしながら、同じくNTV系の山口放送(KRY)もまた北九州広域地方進出の機会を窺っていた。こうした状況の中、TNCから朝日新聞社が撤退し、又、KBCとの合併も撤回。逆にKBCと相図ってお互いのサービスエリアへ進出する事に成功した。こうして全県で視聴可能となった矢先、遂にKRYがNTVの後援を得て関門テレビ局を開局した。また、NTVの株主である読売新聞社も北九州で新聞の発行に踏み切った事で、TNCの株主である西日本新聞社の神経を尖らせた。更に、TNCとKBCの相互乗入れ実現に、同じ毎日新聞社系という事で合併させられたRKB毎日放送(ラジオ九州と西部毎日テレビジョン放送)側に不満が発生し、やがて同社株主を中心にUHF新局設立への動きと繋がり、これに読売・NTV連合が資本参加をする動きが出てきた。TNCと西日本新聞社はこの一連の動きを看過ごす事が出来ず、このままNTVをキー局とし続けるよりも、再三フルネットの勧誘を受け、且つ西日本新聞社と協力関係にある産業経済新聞社(産経新聞社)をグループとするフジテレビ系列に鞍替えした方が得策であると判断。1964年一部スポンサーの反対を押し切り、ネットチェンジした。以降、TNCはフジネットワークの基幹局の一つとなっている。このことや、キー局フジが「ウチは新聞系列ではない」と各地の新局を誘ったこともあって、昭和40年代、全国各地にUHFテレビ局が次々と開局した際、TNCは西日本新聞社とともにいち早く、西日本新聞社エリア内各県のテレビ局をグループ化することに成功し、結果として九州に多数、フジ系をメインとする局(全ての県に系列局がある。但し、当初は複数ネット受けの社も多かった)が誕生することとなった。ニュースの共同企画や西日本新聞社主催の金鷲旗全国高等学校柔道大会・玉竜旗全国高等学校剣道大会の九州・沖縄エリアネット中継などで、ブロック内の連携を保っている。かつてはソウル(1971年-1981年、その後フジテレビの支局)、ボン(1981年-1994年、その後閉鎖)にも支局があった。ボン支局の続特派員はベルリンの壁崩壊直前のベルリンで厳重な監視の中で取材を行い、さらに当局の目をかいくぐって取材テープを支局に届け、歴史的瞬間の独占スクープに成功している。また発祥地北九州市には長く支社を置いていたが、社内の業務体制見直しにより2013年末前後に営業関係の業務を本社に集約。報道部の出先機能だけを残す形で、子会社・西日本コンピュータの新本社ビルに移転、支局格下げとなった。在福テレビ局の中で北九州の出先機関を支局レベルに格下げしたのはテレビ西日本が初めて。企業・団体は当時の名称。出典:福岡局が、県内全体を統括する親局となっている。2011年(平成23年)7月24日停波時点※HD対応オープニング・クロージング共通(音楽は別)。花畑の中でマスコットキャラクターの「てれビー」がピアノを弾いているCGアニメ。ハイビジョンで制作され、デジタル放送開始に合わせてこのバージョンに変わった。送信所が福岡タワーへ移転してからデジタル放送開始直前まで使用された。オープニング・クロージング共通「心に翼をつけよう」のメロディーが復活し、全編アニメーションでTNCのロゴの緑地(Nの字の斜線部分)が高宮の社屋から鳥のように羽ばたくように舞いながら野原と福岡の街そして家族や恋人達を横切る。最後に「緑の丘からハッピーピッ。」という当時のキャッチコピーが表示された後、並んだ9つのCGのTNCのロゴが現われた後、光りながら画面が切り替わり、大き目のTNCのロゴと「心に翼をつけよう」の文字とテレビ西日本のロゴが出る。これは後述の1984年10月〜1988年と1984年4月 - 9月のクロージングに採用されている(30秒)。なお、オープニング後に流れる案内放送は上記アニメーションに似た1枚絵が背景となっている。また、クロージング前の案内放送は当時の高宮の局舎を乗せたUFOのような物体と夜景の1枚絵となっている(正月時などは例外あり)。いずれも女性アナウンサーによる声でオープニング時は「おはようございます。今日も1日、テレビ西日本の番組でお楽しみください。」と、クロージング時は「遅くまでご覧いただきまして、ありがとうございました。明日もまた、テレビ西日本の番組でお楽しみください。それでは、おやすみなさい」とアナウンスされていた。オープニング海外の街をバックに走るバイクの車載テレビにオレたちひょうきん族(オープニング・懺悔の神様)・なるほど!ザ・ワールド・夜のヒットスタジオ・Dr.スランプ アラレちゃん・花王名人劇場・笑っていいとも!(タモリが福岡市南区出身なためか唯一どアップに)・競馬中継・プロ野球中継など、放映当時の人気番組が映る。その後、派手な蝶ネクタイを締めた男性(安藤正春元アナ)と明治期の女学生風の衣装の女性(不明)が掛け合い、「とんでもない。テレビろ。」というセリフをいい、UFOを写した後TNCのロゴとコールで締める。(30秒)この時から、同年4月にデビューをしたばかりのTM NETWORKが演奏する「FANTASTIC VISION」が局のイメージソングとして使用される(音源は翌年発売のアルバム『CHILDHOOD'S END』に収録)。この映像は後にTNCの局宣CMに転用され、TM NETWORKが全国区の人気を得た事やフジテレビ系列局らしい軽く明るい雰囲気等の要因でCMは好評を受ける事となり、人気番組のシーン入れ替わりをしながら(例、「Dr.スランプアラレちゃん」の映像が「ドラゴンボール」に差し替えられるなど)数年の間流れる事となった。現在はインストゥルメンタルバージョンが天気予報のBGMとなっている。クロージング1989年〜1993年6月13日でも述べたが、後述の1984年4月 - 9月で採用された1981年頃のCIロゴ変更で製作されたCM(30秒。「心に翼をつけよう」を歌うだけのヴァージョン)を使用(30秒)。1989年〜1993年6月13日までのと同様。なお、オープニングにおいては1981年頃のCIロゴ変更で製作されたCMを使用。途中「緑の丘からハッピーピッ。」の台詞を挿入したりTNCロゴが出る場面で最後の歌の部分をメロディのみに差し替え男性の声で「お楽しみください、今日のTNC。」とアナウンスするヴァージョン。クロージングでは同様の場面だが、台詞と男声アナウンスが無いヴァージョン(「心に翼をつけよう」を歌うだけ)だった。(いずれも30秒)オープニング・クロージング共通(但し、演出方法に時間を反映している)CIロゴの変更より一新された。オープニングでは「心に翼をつけよう」の歌をバックにお天気カメラからの夜明けの高宮の社屋の映像が映し出されながら中継局ロールが流れる。時間が進むにつれてゆっくりと奥に引いて行く。クロージングでは深夜の高宮の社屋と中継局ロールが同じく「心に翼をつけよう」の歌をバックにオープニングの時と同じ様に映し出される(クロージングの時は「心に翼をつけよう」の曲が最後まで流れる)。なお、「心に翼をつけよう」は当時のテレビ西日本イメージソングとして、当時の宝塚歌劇団のゴールデンコンビと言われた麻実れいと遥くららが歌っており、シングルレコードも1980年に発売されている。同メロディーが1970年代に使用されたかは不明。その後、同メロディは1989年〜1993年6月13日までのオープニング・クロージングでも使用された。(北九州本局時代)フルートとハープの短いさわやかなイントロとともに、雲を表す煙が消えてから福岡県のシルエットがうつり、北九州市の場所に水滴が落ち、波紋が広がる。波紋に重ねてコールサインとチャンネルが表示される。波紋が消えるとともに福岡局の場所に水滴が落ち…と、放送局、中継局の順で同じことが繰り返される。水滴〜波紋には1960年代電子音楽風の電子音がつけられていた。全局を一巡すると、北九州、福岡…の順で続けざまに水滴が落ち、各局の波紋が重なり、福岡県全体が波紋で包まれる。この時、電子音がどんどん重ねられ、トーンクラスターのようになり、最後に、大きな水滴が地図の中心に落ち、画面がまっさらとなり「TNC テレビ西日本」の文字(オープニングはブルーバックに固められる。クロージングは福岡県のシルエットが雲を表す煙に包まれる中へとフェードアウト)。電子音で7度のアルペジオが演奏されて終わり、というかなり前衛的なものであった。(福岡本局時代)北九州本局時代とBGMは同一だったが、画像で、オープニングは、人が1人、その上に「TNC(旧ロゴ)」の文字。次に人が2〜3人増えるもの。増えて行く間に、福岡局 9ch 北九州局 10ch ほか各地のチャンネルが表示される。そのあと大きく「TNC テレビ西日本」と表示。なお、クロージングはその逆。どちらもアナウンスが入っていた。オープニングは上記の画像のあと「みなさん、おはようございます。今日も1日、テレビ西日本の番組でお楽しみください(静止画で、みなさん、おはようございます。TNCテレビ西日本と書かれたもの)」のアナウンス。クロージングは「遅くまでごらん頂きまして、ありがとうございました。以上でテレビ西日本の番組は、すべて終了いたしました。ここで朝の放送開始、ごらんの時間まで、ひとまずお休みを頂きます(静止画で、あさの放送開始○時○○分(画面上)TNCテレビ西日本(画面下)。)それでは、おやすみなさい」のアナウンスのあと上記の画像だった。アナログ放送停波にあたり、TNCの歴史を振り返るクロージングが放送された。ナレーションは川﨑聡。ほか多数特記のないものはテレビ東京製作1984年に、当時まだ無名だったTM NETWORKの『FANTASTIC VISION』がイメージソングとして取り入れられた(同曲はTM NETWORKのアルバムCHILDHOOD'S ENDに収録されている)。放送開始・終了IDなどで使われていた。30年以上経った現在でも天気予報のBGMでこの曲が流れている。しかし、夜の天気予報は番宣を兼ねたものが多く、BGMとして使われている枠は限られている。メロディーラインのない「インストのカラオケバージョン」も存在している。また、スタジオツアーズのCMでは歌入りのBメロが使われたこともあった。アナウンサーは全員、アナウンス部所属(2012年から。かつてはスポーツ部や報道部にも所属し、それぞれの仕事に携わっていた)。2013年度改編で女性契約職のみとなった。正社員で『TNCスーパーニュース』アンカーを務めていた岸本貴博(2011年入社、琉球朝日放送から移籍)は現場専従に戻る。ただし、番宣番組は変更後3ヶ月間は、てれビ〜ムTNCのままだった。放送会館4階にてスタジオやマスタールームや各放送局のめざまし君の一覧などを無料で見学ができるようになっていたが、諸般の事情により2012年1月で閉鎖された。以下のケーブルテレビでは、TNCの再送信が実施されている。テレビ放送のデジタル転換により、地元にフジテレビ系の局がある地域を中心に、順次再送信が取り止められることになっていたはずだが、2011年11月の時点では長崎・大分両県の一部のCATV局で再送信を取りやめたに過ぎない。
地上デジタル放送では日本民間放送連盟が区域外再放送を禁止していることから「特例地域」(後述)以外への再送信は原則不可である。デジタル放送の再送信では、まず、隣県の佐賀県が徳島県とともに地元の民放テレビ局が1社しかない(佐賀県はサガテレビ(sts))ことから「特例地域」として位置付けてある為、TNC側が地上デジタル放送においての区域外再放送に同意、またstsが同じ系列局であるTNC再送信の許可を出した。大分県のケーブルテレビ局でもTNCの地上デジタル放送の区域外再放送を2007年4月 - 2009年4月までに開始した。これは、大分県の民放テレビ局テレビ大分が日本テレビ系列とフジテレビ系列のクロスネットを行っており、放送格差を無くそうと行政の働きかけた結果である。
FNS系列局がない山口県内の一部のケーブルテレビ局も再送信は継続しており、デジタル放送も順次開始された。反対にFNS系列のフルネット局・テレビ長崎がある長崎県では、紆余曲折の末有明海沿岸・壱岐・対馬などの各業者がTNCのデジタル波の再送信を実施している。※太字はデジタル波も再送信(その他、開局予定あり)
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。