『伝説の勇者の伝説』(でんせつのゆうしゃのでんせつ)は、鏡貴也による日本のライトノベル。略称は「伝勇伝」。イラストはとよた瑣織。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より、2002年2月から刊行されている。※声優はドラマCD版 / テレビアニメ版の順。また声優1名だけの記載の場合はテレビアニメ版のみで、ドラマCD版には登場しなかった(または台詞がなかった)ことを示す。南大陸のさらに南に位置する国。シオンが王になる以前には誰もが明日に希望をなくし、まだ小さな子供でさえも労働を強いられるような状況だったが、シオンが王になってからは比較的国民が国民らしくいられるような国政になってきていた。国家並びに傭兵団など物語に深く関わる組織について記述する。伝説の勇者の伝説の中心舞台。作品開始時点では南大陸南方に位置する一小国であった。歴代の王による悪政、貴族たちの横暴・腐敗にまみれつつも改革・革命は必ず失敗し、その体制で数百年も軍事強国であり続けたという異常な国であった。「英雄王」シオン・アスタールの即位後急速に体制を刷新した。以前の腐敗した政治体制に関わっていた貴族たちは粛清され、その富をインフラの整備などをもって民衆に還元し、国力の大幅な底上げに成功した。一方で先代から引き継いだ人体実験や魔法による強化兵の大量生産を陰ながら進め、大幅な軍事力の強化を達成した。人間αを増やし「堕ちた黒い勇者」としての働きを全うするため、他国への侵略を開始する。圧倒的な軍事力のために、瞬く間に国土は南大陸全土を覆い、さらに中央大陸南西部をも支配下に置く超大国となる。作品の核心に関わる国で「伝説の勇者」アスルード・ローランドの末裔が代々王位を世襲。この国には特殊な魔法がかかっており、王の名は「シオン」に書き換えられる。彼に忠誠を誓う「ニンゲン」は「ニンゲンα」に構成を書き換えられ、王の力の源となる。「寂しがりの悪魔」のすんでいたところでもあるので主人公ライナたちの出身国という意味でも、「勇者」と「悪魔」の悲しい物語についても始まりの場所である。盟主はシオン・アスタール。名も知られぬ北大陸最北端のムラのような組織だったが大国ストオル皇国の侵略に遭い、一度は占領下に置かれるも、「勇者王」レファル・エディアらの独立戦争ひいては世界を救うための戦争によって北大陸を統一する大国となる。この地では桃色がかった茶色の髪を持つ人間が生まれやすい。しかし作中登場するガスターク出身の人物のイラストはどう見ても皆鮮やかなピンクの髪で、茶色とはほど遠い。国王はたびたび南大陸までオルラ兄弟を送り込み、ローランド並びにその周辺諸国の内政に干渉。魔眼狩りも行い、ティーアやライナ達、神の目保持者とは激しく敵対。諸国から「忘却欠片」をかき集めておりその保有数はかなりのものと推測される。中央大陸進出のゲイルフィックラント戦で最大の武器グロウヴィルの攻撃を無効化され、敗走。ローランド帝国がレムルス帝国を取り込むタイミングに合わせてエルトリア共和国と同盟を組む。盟主はレファル・エディア。ガスタークとゲイルフィックラントの戦争時の混乱に乗じ、ヴォイス・フューレルがゲイルフィックラント中部の商業都市スフェルランスを屈服させてその地に築いた国。ゲイルフィックラント帝国南部を制圧し、領土に組み込む。先の戦争に際し二国の兵百万を殺した「悪魔王」の君臨する国として知られている。三人の王が君臨し軍事力はそれぞれの王に対応して、三つに縦割りとなっている。ライナの率いる兵は主に旧ネルファの亡命兵、ピアの兵は蒼の公主、ヴォイスの兵は反ローランド連合から成り立っている。盟主は「悪魔王」ライナ・リュート/「女王」ピア・ヴァーリエ/「元首」ヴォイス・フューレル。 魔術とも呼ばれる。本作品における魔法とは、術者がその下位の物体を、魔術行使のため用意したフィールド上に整列させて起こす現象のこと。下位の物体とは、「司祭」にとっての「神」、「神」にとっての「人間(ニンゲン)」、「人間」にとっての「精霊」であるが、この「下位」とは、生成の順位を示すに留まり、力関係を表すわけではない。以降、特に人間の行使する魔法について記述する。 空気中に、世界を埋め尽くすように存在する気の流れ、もしくは精霊とされるもの(レムルス曰く、今よりひとつ前の世界で「勇者」に喰われた「ニンゲン」の成れの果て)をある法則に従って並べ替え、命令を出すことによって様々な現象を生み出すものである。この気の流れ、もしくは精霊とされるそれは、アルアによると「金色でキラキラでフワフワ」しているように見える。通常の人間がこれを視認するには、脳の眠っている部分を起こすため瞑想などの修行を1年ほど積むことが必要。しかし複写眼の保持者は、その目の特性故にそのような修行なしに視認することができる。 魔法を発動するには気の流れ、もしくは精霊とされているこの金色の粒子に、指先で干渉し法則に従い並び替え、最後に呪文を唱えることにより、より強く起こそうとする現象を思念(イメージ)する。本作品における魔力とはこの思念(イメージ)の力のことであり、この力が強いほど起きる現象が強く大きくなる。この金の粒子の並べ方は無限にあり、最初の並べ方の法則を変えるだけで全ての模様・記号・命令の意味が変わってくる。そのため各国の魔導学者達はその研究に命をかけている。 各国ごとに起動方法・構成・術式などの全ての形式は全く違い、それ故に魔法は各国の軍事機密であり、他国へ漏れると軍事バランスが崩壊し戦争に直結するため、魔法を使える者が他国へ出奔することは禁忌とされ、そのような者は「忌破り(いみやぶり)」と呼ばれ、そのほとんどが「忌破り追撃部隊」によって拘束、抹殺される。新しく魔法を理解し使いこなすに至るまでには、魔術師としての熟練度にもよるが、数か月から数年かかることもあり、通常は自国の魔法以外を使うことはできない。例外として、他国に潜入しその国の魔法を学んだ者、もしくは他国の魔導兵などが用いた魔法の発動を見た複写眼の保持者などである。 前述の理由のため、各国の攻撃魔法は国家によって厳格に規制されており、学べる場所も軍事施設に限られている。中には強力な破壊力をもつものもあるため、旧体制のローランド下でも市街では戦闘用の魔法の使用が禁止されていたことがシュス・シラーズの発言からわかる。(もっとも、ローランド軍がキファ姉妹をスパイとして追うときには、当然のように魔法騎士は人ゴミの中で稲光を使用していたが。)伝説の勇者の伝説(長編第一部) 全11巻※長編に関しては、表紙カバーが2007年10月以降に順次書き下ろし新装カバーに置き換えられた。構成はメインキャラクターが1巻に1人ずつ。とりあえず伝説の勇者の伝説(短編) 全11巻大伝説の勇者の伝説(長編第二部) 既刊16巻真伝勇伝・革命編 堕ちた黒い勇者の伝説(中編&短編) 既刊8巻構成はメインキャラクターが1巻に1人ずつ。ラジオCDキャラクターソングサウンドトラック他にプロトタイプ版ともいえるドラマCD(ドラマティックドラゴン・富士見ドラマCDコレクション)が富士見書房よりリリースされている。2010年7月より12月までテレビ東京ほかにて放送された。全24話+総集編。1クール目のEDクレジットは全て英語表記となっていたが、2クール目からは日本語表記になった。2011年3月より韓国でも韓国声優による韓国語版がKBS1にて放送された。※韓国版はOP・EDともに韓国のアーティストが担当をした。『伝説の勇者の伝説のラジオ』と題して、2010年5月21日より12月24日までランティスウェブラジオ、音泉、アニメイトTVで配信された。「伝説をつくる」ことをモットーとし、番組内では音頭や怪談づくり、陶芸などに挑戦している。数回をまとめ、ひとつの章としている。バックナンバーの配信は、章ごとに行われる。
出典:wikipedia
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