北陸おでかけパス(ほくりくおでかけパス)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が発売する前売り制の特別企画乗車券である。当項目では北陸新幹線等の利用者向けに、着地型周遊乗車券として発売される北陸周遊乗車券(ほくりくしゅうゆうじょうしゃけん)についても述べる。北陸おでかけパスは、土曜・休日の1日に限り、JR西日本管内のうち主に金沢支社管内の北陸地方3県を中心とするエリア内の、普通列車および快速列車の普通車自由席に自由に乗降することができる。また北陸新幹線開業に伴い、それまで自由周遊区間となっていた北陸本線の金沢駅 - 谷浜駅間が並行在来線として沿線3県の第三セクター鉄道へ移管されたが、IRいしかわ鉄道線とあいの風とやま鉄道線の全線、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの市振駅 - 谷浜駅間の3区間すべてが、移管後も引き続き周遊区間に設定されている。さらに、2016年4月2日利用分より、日本海ひすいラインの谷浜駅 - 直江津駅間も周遊区間に追加されることになった。発売価格はおとな2,500円、こども1,000円。前売り制となっており、利用日の1か月前から3日前までに購入する必要がある。2015年3月8日利用分まではおとな2,060円、こども510円、2009年度までは基本的に大人2,000円、子ども1,000円の価格で発売されていたが、はじめて設定された2003年秋から3か月間はおとな1,500円、こども750円の特別価格で発売され、その後も2006年の夏休み期間など、何度か特別価格で発売されている。また2005年4月に福井駅が高架化され、駅ビル「PRISM FUKUI」が開業した際は、平日も含めた連続10日間が利用日として設定されたこともある。北陸周遊乗車券は、2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線・長野駅 - 金沢駅間延伸開業にあたり、東日本旅客鉄道(JR東日本)管内の東京駅 - 上越妙高駅間の各駅から、JR西日本管内の糸魚川駅 - 金沢駅間の各駅まで「えきねっとトクだ値」もしくは「モバイルSuica特急券」を利用する乗客と、首都圏および京阪神圏から北陸方面への旅行商品のうち、往復の行程にJR線を含む商品を利用する乗客向けのサービスの一環として、北陸おでかけパスと同一のフリー区間内を曜日に関わらず連続2日間利用できる企画乗車券である。発売価格はおとな2,500円、こども1,000円で、「えきねっと」「モバイルSuica特急券」利用の場合は新幹線乗車当日か翌日に、糸魚川駅以西の新幹線5駅で当該乗車券の購入完了画面もしくは利用履歴などを提示した場合に発売される。旅行商品利用の場合は発売対象となる旅行商品と同時にセットで購入する必要がある。利用方法は北陸おでかけパス、北陸周遊乗車券とも概ね同一である。自由周遊区間(フリーエリア)内では、普通列車(新快速列車・快速列車を含む)の普通車自由席に乗車できる。指定席や着席整理券制(あいの風とやま鉄道「あいの風ライナー」など)の列車に乗車する場合は、当該の料金が別途必要となる。ただしグリーン席に乗車する場合は無効となり、乗車券(運賃)とグリーン料金が別途必要となる。また特急列車などの優等列車は本券だけでは利用できないが、特急券等を別途購入すれば自由席のほか、指定席やグリーン席についても乗車できる。ただし北陸新幹線については全区間エリア外となるため無効で、乗車券と特急券が別途必要となる。なお2015年3月8日利用分までは在来線の特急列車の乗車についても無効で、乗車券と特急券が別途必要となっていた。有効期間は、北陸おでかけパスが乗車当日限り、北陸周遊乗車券は2日間である。乗車日が有効期間の翌日にまたがる場合は、午前0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効で、それ以降の区間は別途乗車扱いとして乗り越し分の運賃が必要となる。北陸おでかけパスは、滋賀県の一部と北陸エリアの主な駅のみどりの窓口、みどりの券売機および主な旅行代理店で、利用日の1か月前から3日前までの間に発売する。また利用日の1週間前までであれば、JR西日本の「5489サービス」でも電話予約を承っている。宅配便による全国発送にも対応しているが、精算はクレジットカードのみで、送料が別途必要となる。なお、直江津駅では発売していない。北陸周遊乗車券のうち「えきねっと」「モバイルSuica特急券」利用の場合は、糸魚川駅と黒部宇奈月温泉駅、富山駅、新高岡駅、金沢駅のみどりの窓口で、当日もしくは前日にJR東日本管内から対象となる乗車券類を利用した旨を証明する、画面プリントや購入履歴などを提示した場合に限り発売される。旅行商品利用の場合はJTB、日本旅行、近畿日本ツーリストなどの主な旅行会社等で、発売対象となる商品と同時にセットで購入する必要がある。自由周遊区間(フリーエリア)となる路線は、西側から順に下記のとおりである。北陸おでかけパスは、乗車券本券のほか、案内書とアンケート用紙が添付されており、案内書にはおでかけパス利用者向けの特典などの案内が記載されている。北陸おでかけパスは、利用日の1か月前から3日前までの前売り制となっており、利用日2日前以降は発売されない。北陸周遊乗車券のうち「えきねっと」「モバイルSuica特急券」利用の場合は、対象となる乗車券類の購入履歴等が提示されない場合は発売されない。旅行商品利用の場合は、該当する商品と同時のセット購入が条件となっており、単体では発売されない。購入後の利用日の変更はできない。有効期間内(利用日当日を含む)であれば未使用の場合に限り、発売箇所で払い戻しが可能で、手数料220円を差し引いた額が返金される。使用開始後は乗り越し、方向変更、経路変更などの区間変更の取扱いは対象外で、別途乗車扱いとして乗り越し・変更分の運賃が必要となる。また使用開始後に災害等による列車の遅延や運休等が発生し、旅行を取りやめる場合でも、払い戻しや変更などは原則として認められない。乗車券を紛失した場合でも、再発行の取り扱いは行わない。なお利用可能な区間と期日内であれば、事故・災害などで列車が運行不能になった場合の「代行バス」に乗車することも可能である。北陸おでかけパスは2006年4月のフリーエリア拡大に伴い、エリア外の琵琶湖線と湖西線の一部の駅でも発売されている。ただしエリア外から乗車する場合は、琵琶湖線からは長浜駅まで、湖西線からは近江塩津駅までの運賃が別途必要となる。また北陸周遊乗車券を黒部宇奈月温泉駅から利用する場合も、エリア内各駅へ接続する交通機関(富山地方鉄道本線、路線バス等)の運賃等が別途必要となる。
出典:wikipedia
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