ゲーニッツ (Goenitz) は、SNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』に登場する架空の人物。担当声優は島よしのり。『ザ・キング・オブ・ファイターズ'96』(以下『'96』と表記)の最終ボスとして初登場。地球意思・オロチに仕える祭祀(牧師)であると同時に、「オロチ八傑集」と呼ばれる8人の特殊な力の使い手の1人である。その内の4人は「オロチ四天王」と呼ばれ、ゲーニッツはその四天王の一角を担う。「吹き荒ぶ風のゲーニッツ」の異名を持つ。『'96』の中ボスである神楽ちづる同様、MVS版やネオジオROMカセット版でも隠しキャラクターとして使用できる予定であった。神楽ちづるの姉でもある神楽マキを殺害して、封印されているオロチの長を解放した。また、レオナ・ハイデルンの血を覚醒させてレオナの父親でもあるガイデルとその妻を殺害させた。表面上は牧師風の服(オロチ一族の正装)で人を諭すように丁寧な言動をとる礼儀正しい男だが、目的遂行のためには平気で人を殺す冷酷さを兼ね備えている。その行動理念は全てオロチの意思に従ってのもので、普段のゲーニッツは冷徹非情という訳でもない。また戦闘中においても言葉遣いの丁寧さは変わらない。ほかのオロチ四天王である七枷社たちからも一目置かれるほどの高い戦闘能力を持ち、18歳の頃に当時25歳であったルガール・バーンシュタインの片目を潰している。サイコソルジャーチーム(麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎)のデモで、鎮からも「ルガール以上」と評されていた。また、『'96』の開催前の野試合で草薙京に圧勝している(京はこの敗北がきっかけでもう一度修行をやり直し、「最終決戦奥義 “無式”」を会得する)。オロチの復活を目論むゲーニッツはその障害となる「三種の神器」を根絶やしにすべく、決勝戦終了後の『'96』大会の会場に乱入して京・八神庵・ちづるの3人を抹殺しようとした。しかし、庵の紅い炎の「八酒杯」で動きを封じられ、京の「大蛇薙」で倒された。三種の神器チーム以外のEDの場合、敗北後に自らの風の力で自害する(ゲーニッツ本人がプレイヤーキャラクターの場合は、ちづるが仕掛けた鏡の術によって自らがダメージを受ける設定で息絶える)。サイコソルジャーチームのデモでは、オロチ復活の原因になった人間を守ることの意味について3人に問いかけた。ゲーニッツは3人が「人間を守ることを『正義』と勘違いして戦っていますね」と指摘し、「人間は地球に巣食う害虫である」と言い放ち、「そんな害虫同然の存在を守る価値があるのですか?」と問いかけているが、アテナはゲーニッツの問いかけに対して「人間には未来があり、まだ遅くはないはず」と言い返した。ゲーニッツは敗北後も、「人間のために戦ってきたことを3人は後悔することになるでしょう」とも話しているが、アテナは「後悔はしない!」「人間はいつか変わる!」と言い返している。キム・カッファン率いる韓国チームに対しても、キムの傍らにいるチャン・コーハンとチョイ・ボンゲが更生などしておらず、キムに出会う前と何ら変わっていないことを見抜いて指摘すると、チャンとチョイは咄嗟にごまかした。だが、そのことを看破できず、「でたらめを言うな!」「2人は更生している」と反論するキムに対してゲーニッツは「おめでたい人ですね」と呆れる。『ザ・キング・オブ・ファイターズ'97』ではレオナの回想シーンに登場して、レオナにオロチ一族としての覚醒を促す描写が見られる。コミック版『KOF京』(著:夏元雅人)では、ちづるにオロチの技を封印されただけで死んではいない。ゲームボーイアドバンス作品『EX2』では自身の配下であるグスタフ・ミュンヒハウゼンが「十種神宝」の天羽忍に自身の魂を宿し、その肉体を奪って転生しようとするという設定がある。『ザ・キング・オブ・ファイターズ'98』でのCPUオメガ・ルガールステージの左端には、怪しい椅子のようなものに固定されたゲーニッツと思わしき人物の首無し死体がある。ルガールを倒して流れるスタッフロールの最後に出場キャラクターが総出で登場するが、その中にゲーニッツも姿を見せる。『ザ・キング・オブ・ファイターズ2000』では、レオナのアナザーストライカーとして登場、相手の位置を捕捉して「よのかぜ」を仕掛ける。プレイステーション2版『ザ・キング・オブ・ファイターズ2002』(以下『2002』と表記)及び『ザ・キング・オブ・ファイターズ2002アンリミテッドマッチ』(以下『2002UM』と表記)では隠しキャラクターとして、『ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 ULTIMATE MATCH』(以下『'98UM』と表記)ではゲーニッツルートの最終ボスとして、『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』(以下『SVC CHAOS』と表記)では乱入キャラクターとして登場を果たす。『Days of Memories 2 〜僕の一番大切な君へ〜』では主人公の通う大学の教授として登場。『KOF』のオロチ編を基にしたシナリオでは『KOF』同様オロチ復活のために暗躍する。初登場となる『'96』では、通常技はキャンセルが効くものが少なく、キャンセルで連続技にできるのは「やみどうこく」のような一部の技に限定される。任意の場所に竜巻を発生させ、相手の接近を容易に許さない「よのかぜ」が主力武器。また、『'96』では超必殺技を体力ゲージに関係なく出すことが可能という、非常に優遇された性能である。「やみどうこく」はコマンドが長いが有効間合いが広く、威力も高い強力なコマンド投げである。ゲーニッツの技は日本名にキリル文字(大文字)を当てた独自の表記がなされる(概ね日本語のキリル文字表記に沿っているが一部例外あり)。これはほかの四天王(乾いた大地の社、荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス)も同様。また、一部八神流古武術と共通する名のついた技がある。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。