アリダー (") とは、1970年代末に活躍したアメリカ合衆国の競走馬である。同年生まれのアメリカ三冠馬アファームドのライバルとして知られた。種牡馬としても成功を収めたが、謎の事故により不慮の死を遂げた。1989年にアメリカ競馬殿堂入りを果たした。血統の良さと「重戦車」と評された破格の馬体からデビュー前から人気を集め、アメリカ三冠競走制覇に大いなる期待を寄せられていた。宿命のライバルとなる、アファームドとの初対決はデビュー戦のユースフルステークスだった。ここで5着に敗れたのを皮切りに両馬は幾度もの対決を重ねることになる。続くグレートアメリカンステークスではアリダーが勝ち、その次走G1ホープフルステークスではアファームドが勝ちと、一進一退の攻防を展開した。結局、2歳時の対アファームド戦績は6戦2勝だった。3歳時、アリダーはフラミンゴステークスやフロリダダービーといった、ケンタッキーダービーの前哨戦を勝利した。しかし大舞台にして宿敵との再対決となったケンタッキーダービーでは、アファームドに1馬身半の着差をつけられ2着。続く二冠目プリークネスステークスも僅差に敗れ2着、最後の一冠ベルモントステークスもアファームドの2着に敗れた。特にベルモントステークスでの攻防は、アメリカ競馬史上に残る名勝負といわれた。かつて三冠競走に最有力視されたはずのアリダーは、全て2着に敗れ、三冠馬アファームドの引き立て役になってしまった。その後、アリダーとアファームドは「四冠」を賭けたトラヴァーズステークスに出走。これが両馬が揃った最後のレースとなった。レースではアファームドが1位入着を果たしたものの、進路妨害によって降着処分となり、結果としてアリダーの勝利となった。対アファームド戦績は10戦3勝。競走馬としての評価は最後までアファームドに勝つことができなかった。その後、アファームドとは別路線に向かい、26戦14勝・2着9回の戦績をもって引退した。種牡馬としてのアリダーは大成功を収めた。初期よりアリシーバ、イージーゴア、ストライクザゴールドと、アメリカクラシック三冠競走優勝馬・ブリーダーズカップ優勝馬を輩出し、1990年には北米リーディングサイアーとなるなど第二の馬生においてアファームドを大きく引き離した。日本で活躍した産駒にはリンドシェーバーがいる。ブルードメアサイアーとしても凱旋門賞優勝馬パントレセレブル、ブリーダーズカップ・クラシック優勝馬キャットシーフなどを輩出した。1990年11月13日、アリダーは繋養先のカルメットファーム内にて右前脚骨折を発症。緊急の手術によって一命を取り留めたものの、その後同じ部位を再び折っていることが判明し、11月15日に安楽死の措置がとられた。馬齢15歳であった。しかしアリダーの死には謎が多く、一説には当時負債を抱えていたカルメットファーム側が、アリダーに掛けられていた多額の保険金を目当てに行った犯行と言われているが、真相は未だ解明されていない。その後カルメットファームはこの一件で信用を落とし、翌1991年に破産した。(牧場そのものは破産後オーナーが複数変わったが、2013年現在も存続しており、馬産・育成も続けている。)
出典:wikipedia
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