ゴー・ミヨ(ゴ・エ・ミヨー)(Gault et Millau )とは料理評論家のアンリ・ゴー(Henri Gault)とクリスティアン・ミヨ(Christian Millau)により書かれた、フランスで最も強い影響力を持つレストランガイドの一つである。1969年創刊。1点から20点までの採点方式をとり、基本的に10点以下のレストランは扱われていない。評価の基準は環境・雰囲気、料理・ワインの質、サービス、値段に分かれ、それぞれについて論じられている。この格付けに基づき、高評価のレストランには1つから4つのコック帽が表示されている。ミシュランと同様、ゴー・ミヨはレストランに対し掲載料を要求していない点で他の多くのガイドとは異なっており、高い信用性を保持している。出版されてからしばらくの間、ゴー・ミヨは20点という評価をつけることはなかった。これは2人が「完全など不可能である」という主張を持っていたことによる。2004年、当ガイドが初めて20点をつけたことが話題になった。20点を獲得したのはメジェーヴ(Mégève)のラ・フェルム・ドゥ・モン・ペール(La Ferme de Mon Père)とアヌシー(Annecy)近郊のヴェイリエール・デュ・ラック(Veyrier du lac)にあるオーベルジュ・ドゥ・レリダン(Auberge de l'Eridan)の2店である。共に、マルク・ヴェイラ氏がオーナーシェフを務めるミシュラン3つ星レストランであったが、2016年現在、両店とも閉店している。ミシュランとゴー・ミヨのどちらがより優れたガイドブックであるかという話題は常に論争を呼んでいるが、一言で言うとミシュランは出版数で勝っているという点でより影響力が強く、一方でゴー・ミヨは料理の質を純粋に評価するという徹底した方針に基づく潔癖さにおいて勝っている。日本における知名度は、ミシュランの方がかなり上回っていると言わざるを得ない状況である。2003年2月、当ガイドにおいて有名レストラン・コート・ドール(Côte d'Or)の評価が19点から17点に落とされた直後に、シェフのベルナール・ロワゾー(Bernard Loiseau)が自殺するという事件が起きた。これと同時期にミシュランでの評価も3つ星から2つ星に落とされるという噂が流れていたが、実際にはミシュランの次の版の中で3つ星を維持したので否定された。ゴー・ミヨはこの事件に関し「シェフは評価の下落について事前に把握しており、新たな挑戦に向けての意欲を見せていた。」としており、自殺の原因については謎が残されたままとなっている。2013年現在、ゴー・ミヨはドイツ、オーストリア、ベネルクス、スイス、オーストラリアのレストランガイドも出版している。
出典:wikipedia
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