ノーライフキング("no-life-King")とは、子供たちの間で囁かれる噂とそれに影響された行動に、大人たちが翻弄される様を描く。この当時はファミコンの全盛期であった。劇中語られる熱狂的な支持を集めたゲームソフトは、カリスマ的な人気を誇り社会現象にもなった『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の存在にも重なる。家庭用ゲーム機「ディス・コン」が普及した時代。小学生の間には、学校や専用電話や学習塾のネットワークを介し(作品発表当時は携帯電話が普及していなかった)、ディス・コン用ゲームの攻略情報交換を主目的とした独自の情報網が構築されていた。ディス・コン用ゲームの中でも、ロール・プレイング・ゲーム「ライフキング」はキラーソフト(ディス・コン普及を牽引したゲーム)として爆発的なブームを生み出していた。それは現代日本を舞台とし、主人公の小学生が呪われた世界を解放するゲームで、近所の怖い大人や教師と言った身近な大人を「敵」とした舞台設定や、ゲームの完全攻略に必要不可欠な「裏技」、公式には未発表の「異なるヴァージョン」の存在と言った隠し要素が子供たちを魅了したのだ。独自の情報網で攻略情報を交換し合う子供たちの間では、「ライフキング」のヴァージョンの中に、クリアできないと呪われてしまうヴァージョン「ノーライフキング」があると、まことしやかに囁かれていた。小学校4年の大沢まことは、仕事をもつ母親と二人暮し。彼もまた、「ライフキング」の攻略に熱中していた。そんな中、夏休み前の終業式で、まことの通う小学校の校長が、「ライフキング」に登場する敵とそっくりの台詞を吐いた直後に突然死する「事件」が起こる。その姿がゲームのオープニングに酷似していたため、いつしか学校内では「校長の死はノーライフキングの呪いだ」と噂されていた。その校長も生前、このゲームを批判していた人物であったという。「呪いを解かなければ自分や家族共々死んでしまう」という不気味な噂はいつしか広がり、まことを始めとする日本中の小学生は「ライフキング」を手本に、現実世界の「ノーライフキング」の攻略方法を探り始める……1989年12月16日公開。監督は市川準。世界観を原作とは大きく変え、テレビゲームに熱狂する少年たちを描いた。シャープのパーソナルコンピュータ、X68000が小道具として使用された。劇中のゲーム「ライフキングの伝説」も、同機でプログラミングされ動作していたものであった。プログラミング担当は高橋ピョン太。X68000用のゲームとして販売も検討されていたが、劇中のものは当時のX68000の標準搭載メモリ(当時は1、2MBが主流だった)よりも大容量のメモリ(4MB以上)が必要であったため、実現不可能であったという。劇中のゲームのBGMとして流れる曲は古代祐三の手によるもので、これもX68000の音源で演奏されている。アルファレコード・G.M.O.レコードからリリースされた古代のセカンドアルバム『ザ・スーパー忍&ワークス』に収録された。新作ゲームソフトである「ライフキングの伝説IV」を買うために行列をつくる子供達。しかしそのゲームはいくつかの種類があり、その中には呪われた「ノーライフキング」があるという噂が流れる。小学校の終業式の日、まるでゲームのシーンのように校長先生が急死する。小学生である大沢まことは、この呪いを解くためにゲームに挑戦する。「ノーライフキング」という言葉は、上記の小説を書いたいとうせいこうによって生み出された造語である。せいこうが膨大なメモの中にあった「無機王」という単語をたまたま「ノーライフキング」と読んだことから、小説は書き始められたという。本来は“無機の王”、“生物ではないもの”というような意味合いであり、アンデッドを示す言葉では無い。1990年頃に国産テーブルトークRPGの『ソード・ワールドRPG』にて、「生命無き者の王」として、リッチなどのアンデッドの中でも最強の存在の名前として転用されたことにより、アンデッドの一つ、それも強力な能力を持つ上位の存在を示すものとして認知された。平野耕太の漫画『HELLSING』において、主人公である吸血鬼アーカードの血族の事としても呼称されたが、これは前述のソード・ワールドRPGの直接的・間接的影響を受けたものと思われる。
出典:wikipedia
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