nanaco(ナナコ)は、株式会社セブン&アイ・ホールディングスが日本国内で展開する非接触型決済方式の電子マネー、およびそのイメージキャラクターとなっているキリン。グループ会社かつ発行元である株式会社セブン・カードサービス(旧:アイワイ・カード・サービス)の登録商標(第5017550号ほか)でもある。株式会社セブン・カードサービスが発行し、セブン-イレブンをはじめとした加盟店で利用できる(後述)。電子マネーの他に、ポイントカード機能を併せ持っており、プラスチック製でクレジットカード大のカード式のものと、携帯端末のおサイフケータイで利用する「nanacoモバイル」の2種類の形態で、2007年4月23日にサービスが開始された。イメージキャラクターはキリンのナナコ。セブン-イレブンの「7」を模したデザインとなっている。カード式の場合、その所有権はセブン・カードサービスにあり、申込にあたっては入会申込書への記載およびカード発行手数料300円(税込)が必要である。ただし、イトーヨーカドー店舗でハッピーデー(8・18・28日)に入会してその場で1,000円以上チャージを行った場合は後日300ポイント加算されカード発行手数料が実質無料となるヨークマートは、いつ発行しても後日300ポイント加算される。。未成年でも入会できるが、15歳以下の場合は親権者の同意が必要となる。通常のnanacoの他に、2012年4月15日より、65歳以上の人を対象として発行手数料無料の「シニアnanaco」の発行が開始された。後に、発行対象を60才以上に引き下げられているが、対象年齢引き下げにより、65才になっていない者が発行を希望する場合は、既存の一般のnanacoカードからの交換ないしはイトーヨーカドー発行のポイントカードからの切り替えであれば無料で対応するが、もとからいずれのカードも所持していない場合は、一般のカード同様、発行料として300円が課される(それでも、特典自体は、従来からののシニアナナコと同じものが受けられる)。nanacoモバイルは、NTTドコモ・au・ソフトバンクモバイルのおサイフケータイ対応端末で利用できる。2011年12月1日よりおサイフケータイを搭載したAndroidスマートフォンに対応した。なお2012年7月1日現在、nanacoモバイルの入会にあたって手数料は必要ない。ソフトバンク(かつてのソフトバンクモバイル)のSoftBankブランドで発売されたiPhone4/4Sについては、当時のソフトバンクBBが発売したシールを利用することで、nanacoの使用が可能となった。カードやおサイフケータイには非接触型ICカード通信技術FeliCaが採用されている。nanacoカードにはQUICPayの機能も搭載されており「QUICPay(nanaco)」の名称であるが、このQUICPay機能は過去セブン・カードサービス発行のクレジットカード用の機能であったため、セブン・カードまたはアイワイカードのクレジットカード会員にならずにQUICPay機能を使うことはできかったが、2014年2月17日よりJCBブランドカードの全てで使用が可能となり、2015年11月6日よりセディナ発行のOMCカードのものでも使用が可能となっている。また、セブンカード・プラス(nanaco一体型)には登録できないし、限定デザイン等一部のカードにはQUICPayの機能が搭載されていないものもある。2008年3月では、発行枚数は563万枚、うちモバイルは79万枚とされる。2010年3月に1,000万件を突破したとの発表があった。発行枚数の近況は電子マネー#普及状況を参照。地域によってはご当地デザインのカードも存在する(主に、2016年時点では、地元の金融機関ないしはその系列クレジットカード会社が発行するキャッシュカード一体型のクレジットカードに付帯されるタイプ(nanaco単体カードの場合は、一般のnanaco同様、QUICPayが付加される場合もある)がほとんど)。この他に、ヤマト運輸が発行する「クロネコメンバーズ電子マネーカード」のなかで、クロネコメンバーズデザインのnanaco付カードが2種類(うち一方は、「クロネコメンバー割BIG」が利用可能な、ピンクのマークが表面に表示されているものとなり、現在保有するカードに該当するマークがついていない顧客が、クロネコメンバー割BIG(ヤマト運輸のドライバーおよび宅急便センターを含む直轄の取扱店でのみ使用可能な、元の3種類のいずれかの電子マネーとは別枠でチャージして利用する電子マネー機能を指す)を利用したい場合は、例外的に無償交換に対象となる(通常は、電子マネー型カード発行前に配布していた紙のカードから電子マネーカードへの切替に限り無料で、電子マネーの変更やカードの紛失用の再発行は300円が徴収される)。楽天EdyやWAON付のメンバーズカードでクロネコメンバー割BIG機能がないカードから切り替えを希望する場合も同じ対応となる)発行されているのが見られる。チャージはセブン-イレブンなどの店舗レジ、セブン銀行ATM、一部イトーヨーカドー等に設置されたnanacoチャージャー、および一部のクレジットカードなどで可能。金額は1,000円単位で、一度にチャージできる金額は最大49,000円。残高の上限は50,000円(2014年10月3日より)。クレジットカードによるチャージの場合は、一日当たりのチャージ回数は最大3回、1回のチャージ可能金額は最大29,000円、1か月のチャージ回数15回かつ合計20万円までの制限がある。クレジットカードでのチャージの場合、下記リンク先に掲載されていない発行会社のカードであっても、付帯する国際ブランドがJCBであったり既契約のカード会社と加盟店開放またはプロセシング契約を結んでいる場合にはチャージできるケースがある(ユーシーカードの加盟店開放契約で発行されるVISA/Masterブランドのビューカード等)。以前は、現金チャージはセブン銀行ATMかセブン&i系列の店舗(チャージ専用機ないしはレジ対応)でのみ対応していたが、2015年['10月1日]]より、ビックカメラ及び同子会社のコジマ(コジマ×ビックカメラの店舗を含む)でもチャージが可能となった(ただし、ポイント交換やチャージと同時にセンター預かりの金額やポイントを充足するのは不可)。紛失したnanacoの残高を新たなnanacoに引き継いだ場合や、各種キャンペーンでポイントが付与された場合、またインターネット上でカード式nanacoにクレジットカードでチャージした場合など、一時的にnanacoマネーがセンターに蓄積された状態になり、センターお預かりと呼ばれる。センターお預かり分を現物のnanacoに移行するには、カード式の場合は店舗レジまたはセブン銀行ATMにて残高確認を行うことで実行される。nanacoモバイルの場合は上記方法に加えて、会員が端末を操作することで移行することもできる。残高照会において、店舗レジで行う場合は上限が29,999円でそれ以上は分割で確認となるが、セブン銀行ATMにて残高照会をした場合は限度額の50,000円が上限となる。紛失時に問い合わせセンターへの電話連絡で利用停止手続きをとることができ、利用停止手続きが完全に完了した時点(3日以内に完了)の残高の引き継ぎも可能である。会員規約第15条6項目により、使用停止措置が完了する前に第3者に不正使用された場合でも不正利用分の保証が一切ないので注意が必要である。利用可能な店舗は公式サイトの「nanacoが使えるお店」を参照。毎月8のつく日は「ハッピーデー」として、イトーヨーカドー店舗にてnanacoで決済すると5%引き(一部商品除く)になるサービスを実施している。原則としてセブン・アンド・アイ・グループの一部店舗、並びにセブンネットショッピングにおけるnanacoを利用した支払いでの買い物100円(税抜)ごとに「nanacoポイント」が1ポイントたまる。99円(税抜)以下は切り捨て。(例、買い物150円(税抜)nanacoカード1枚目70円支払、nanacoカード2枚目80円支払の場合は買い物100円(税抜)以上でもポイントが付かない)ポイント付与はnanaco電子マネーによる支払時と、グループ内企業や提携先などで特定条件を満たした場合に限られており、現金や商品券など対象外の支払い方法でnanacoポイントを貯めることはできない。セブン&アイグループ以外の利用可能店など(ロフトに入居するテナントで利用できるケースなども含む)の場合は、利用先により、税込100円で1ポイントや税抜ないしは税込200円で1ポイントとなるケースがある。これらのポイントはセンター預かりとなり、決済の翌月の10日以降にチャージ機やセブン銀行ATMなどで残高照会ないしはチャージを行うことで、センター預かりのポイントが付与される形になる(キャンペーンなどのボーナスが別途付与される場合は、ボーナス分のセンター預かり分の付与は、決済の翌月の15日以降になるなど、一部違う対応になるケースがある)。また該当する食料品や日用品などの特定商品を購入した場合に「ボーナスポイント」が付与されたり、特定条件を満たす会員に対するキャンペーンにおいて抽選でポイントが付与されたりすることがある。抽選によるボーナス付与は原則として一旦「センター預かり分」となり、次に会員が残高確認またはチャージを行った時点で初めて使用可能なポイントに加算される(nanacoモバイルの場合はアプリ上での受け取りも可能)。このほかセブン銀行で開設した口座の取引内容によってもポイントが付与される。ただし切手、たばこ、公共料金の支払いなど、一部nanacoポイントが付与されない商品やサービスもある。なお関東地方のイトーヨーカドー及び、ヨークベニマルの一部店舗においては、ペットボトル回収機(店舗によっては古紙回収機も併設)を設置しており、1本につき2RP(リサイクルポイント)が付与される。500RP蓄積するとnanacoポイント50ポイントと交換が可能である。交換に際しては、回収機横にある端末にて交換の申し込みが必要で、一旦センター預かりとなるため、当日中のポイント利用はできない。(ポイント付与は概ね2~3日前後。)付与されたポイントは1ポイント=1円として利用できるが、あらかじめポイントをnanacoマネーとして交換する必要がある。カード式の場合、交換作業は店舗レジにて店員の操作が必要となるが、モバイルの場合はアプリからも電子マネーへの交換が可能である。2012年3月12日までは交換時に1%(小数点以下切り上げ)分の手数料が必要であったが、2012年3月13日から交換手数料が廃止され無料となった。獲得したポイントは、原則として「ポイント獲得日の翌年度末」まで有効(例:2009年4月 - 2010年3月の間に獲得したポイントは2011年3月末まで有効となる)。ポイント獲得日以降に買い物をした場合の有効期限延長サービス等は行っていないため、ポイントを無駄にしないためには必ず獲得日の翌年度末までにポイント残高を使い切るか、ポイント残高をnanacoマネーとして交換する必要がある。有効期限を迎えるポイントの詳細については、商品購入時のレシートやnanacoモバイルアプリ等で確認できる。2009年4月、セブンネットショッピング(旧:セブンアンドワイ)サイト上での商品購入時にnanacoポイントの付与・利用のサービスが開始された。店頭でのサービスとの違いは、点にある。また、既存のカード、モバイルのnanacoについても、セブンネットショッピングの会員情報とマッチングを行うことで、保有ポイントでの商品代金支払い、商品購入時のポイント付与、のサービスを受ける事が可能となっている。買い物以外でnanacoポイントを貯める方法として、セブン銀行口座のインターネットバンキングまたはモバイルバンキングからnanaco番号を事前に登録しておくと、クレジットカードの口座振替や振込などの取引でnanacoポイントがもらえるセブン銀行ポイントサービスがあり、nanacoポイントを貯めることができる。。セゾンカードとUCカードにおいて、事前に指定サイトでnanaco番号を登録し、全国のイトーヨーカドーとセブン‐イレブンで該当するセゾンカードやUCカードで支払いを行うと、利用金額に応じて永久不滅ポイントに加え、登録番号のnanacoカードやnanacoモバイルにもnanacoポイントが付与されるサービスを行っている。nanacoポイントは一部の提携ポイントサービスからの交換が可能である(Yahoo!ポイントのみ双方向の交換に対応している)。交換レートは随時変更される場合があるため、nanaco公式サイト又は各提携先ポイントの説明を参照。以下は2011年6月時点で交換に対応しているポイント一覧。nanacoカードに関する利用規約は公式サイト内にPDFファイルにて告知されている。規約の概要は以下のとおり。 2009年10月、札幌市円山動物園にメスのマサイキリン「ナナコ」が登場した。セブン-イレブンが2008年7月に「円山動物園店」をオープンさせたのを記念して寄贈したもので、キリンは熊本市動植物園から譲り受けたが、元々「小夏」という名前があったものを「ナナコというキリンを寄贈したい」というセブン-イレブンの意向に合わせて改名したものである。円山動物園では動物の命名には一般公募を用いることが多く、企業の意向で命名されるのは異例のケースである。「ナナコ」は2015年8月30日に11歳で死亡した。過去に北海道限定で「セブン-イレブンポイントカード」なるポイントカードがあった。nanacoの開始に伴い、2007年3月31日には新規登録受け付けを、5月15日にはポイント加算を終了した。また台湾のセブンイレブンではicashが導入されているが、日台両国間での互換性はない。
出典:wikipedia
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