『ワールドビジネスサテライト』(英称:"WORLD BUSINESS SATELLITE")は、テレビ東京系列を始め、BSジャパン・日経CNBCで1988年4月4日から放送されている経済情報番組である。略称は、英称の頭文字を採った「WBS」(ダブリュービーエス)。モノステレオ放送を実施している。経済情報を中心に取り扱う、同局では一日の最後を締め括る情報番組である。テレビ東京の大株主である日本経済新聞社が全面的に制作・取材に協力しており、提供スポンサーにも名を連ねている。また、毎回冒頭に表示されるテロップには、放送日の下に「協力 日本経済新聞社」と表示される。2014年現在、民放各局の最終ニュース番組の中では最長寿番組である。また、東京キー局制作の報道番組で、かつ番組名を変えずに現在も放映されているケースでもフジテレビの『FNNスピーク』に次いで2番目に長い(2014年5月現在)。平日のみの放映だが、2002年10月から2008年3月までは姉妹番組として土曜日に『ワールドビジネスサテライト土曜版』が放映されていた。現在のメインキャスターは、2014年4月から5代目を務める大江麻理子。初代メインキャスターは小池百合子(当時の芸名は小池ユリ子)だったが、1992年6月に細川護煕率いる日本新党から参議院議員選挙への出馬を表明した関係で降板し、それからしばらくの間はメインキャスターを置かなかった。番組内では経済関連以外の話題を扱う時間帯も設けているが、番組開始当初から一貫してスポーツに関する話題を扱うのはごくわずかで、当番組の後続に編成されている『追跡LIVE! Sports ウォッチャー』がその役割を担っている。現在はテレビ東京の第3スタジオからの放送だが、開始当初は報道局に隣接する第4スタジオを使用していた。それまで第4スタジオは報道局の一部として『ビジネスマンNEWS』の海外市況コーナーやスポットニュースで使われる程度の簡便な設備だったが、番組開始に伴い本格的に整備された。国政選挙投開票日の夜間にテレビ東京系列で放送する『TXN報道特別番組』は、池上彰がメインキャスターを務める『池上彰の選挙スペシャル』に移行するまで、当番組を基に構成。当番組のキャスター陣が、進行・取材・インタビューを担当していた。ちなみに池上は、2014年から「スペシャルコメンテーター」扱いで、当番組へ随時出演している。生放送の報道番組だが、直前のレギュラー番組が放送時間を拡大したり、スポーツ中継などの特別番組が組まれても、当番組が短縮または休止になることは滅多にない。ただし、2000年代以降は世界卓球やワールドカップの中継により休止となる日もある。クール単位での平均視聴率は3%程度で推移している。一例をあげると2011年10月クールは3.7%、2012年1月クールは3.9%である。(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯。以下略)週刊ダイヤモンド2015年11月14日号に掲載された特集「誰がテレビを殺すのか」によれば、2015年10月の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は2.2〜4.3%であった。10月は、マーケットキャスター豊島晋作の番組卒業や、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手の出演が含まれている。1988年4月4日に『ニュース・日経朝刊』を発展解消する形でスタート。当初の視聴率は1%だったというが、テレビ東京としては「ウチでこの数字ならいける」と思ったという。番組開始当初は一部に二ヶ国語放送(海外中継のコーナーのみ)を取り入れ、ニューヨーク(ウォールストリート・ジャーナル)やロンドン(ロイター)の現地記者をつないで海外の市況情報も取り上げた。そのため、オープニングのクレジットには「東京 日本経済新聞社 ロンドン VISニュース ニューヨーク ダウ・ジョーンズ 協力 ロイター」とあった。この時は株式投資をしている人が主な視聴者層で現在と比べて硬派だった。その後、ロンドン中継は放送時間短縮となった1998年4月で取りやめとなっている。90年代中盤から略称「WBS」が使われるようになった。1997年6月、香港の中国返還を中継放送するために香港から生放送。『スポーツTODAY』と放送時間を入れ替え、さらに放送時間を30分拡大した23:45-25:05の特別番組を放送。1998年4月、最新アイデア商品情報を伝える「トレンドたまご」(トレたま)が始まる。開発途中の製品を扱うことが多く、実用化されてヒットした実績には乏しい。2001年には、取り上げられた製品をまとめた書籍が日本経済新聞社から刊行された。また、この頃からファッションや自動車など、消費流通分野の取材を増やす事となる。2000年から放送時間を拡大した大型特集を開始(年数回実施)。2000年10月には、BSデジタル放送や地上デジタル放送を見据えたスタジオの整備・再編が行われ、12月1日よりBSジャパンでの同時放送が開始。スタジオ内の映像を初めとして、順次ハイビジョン撮影に移行した。2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件(9・11)が発生した折には、アメリカ国内の全マーケット(市場)が取引停止となり、金融取引や景気動向等の影響を積極的に取り上げた。アメリカ国内のマーケット再開(9月17日)以降も、マーケット情報を重点的に扱った。この頃から、画面上部に株価指標(ダウ30とナスダック総合指数)と為替(ドル/円)の表示を開始。10月に放送した拡大版では9・11後の景気や市況についての討論が行われ、これを機に2002年からはレギュラーコーナーとして「討論スペシャル」が始まる。2002年10月6日からは、毎週土曜日に『土曜版』がスタート。日曜日を除き、毎日経済ニュースを伝えた(2008年3月29日をもって放送終了)。年数回程度(主に金曜日)、地方経済の現状や動向などを伝える「列島LIVE」のコーナーが開始。テレビ東京系列局のある地域やその周辺を小谷自ら取材し、現地から生中継で送る。この時は地元局のスタジオではなくほぼ屋外からの中継になるが、2006年8月4日分は完成間もないテレビせとうち新社屋前広場(山陽新聞社・さん太広場)からだった。他に週代わりのコメンテーターも同行する。この日は、テレビ東京のスタジオではマーケット情報やフラッシュニュースが伝えられる程度となる。また、2011年9月30日はテレビ北海道釧路送信所が同年8月26日に開局したことに関連し、北海道釧路市から生中継を行なった。2004年4月には、当時レギュラーコメンテーターを務めていた植草一秀が逮捕されたが、番組内ではそのことに全く触れなかった。2005年に「ギャラクシー賞・特別賞」を受賞。地上波の民放では珍しい「経済専門の報道番組」に早くから取り組み、長年にわたる放送により経済報道を活性化させた功績による。授賞式の席上、番組の代表として大浜平太郎が出席し「他の番組がつまらないから受賞できた」と絶妙のコメントを残した。2006年10月25日では、プロ野球・日本シリーズ(第3戦)の中継が延長し、サッカーU-21日本代表戦(録画放送)もあったために、1時間40分遅れの24:52から放送。大半は録画による進行だったが、株価コーナーとエンディング部分のみ生放送で、エンディングでは苦笑交じりのコメントがあった。2007年6月1日の放送では、クール・ビズの一環として男性キャスター・コメンテーター・ゲストはノーネクタイで出演。ただし、同月4日以降はコメンテーターのみで、キャスター陣はネクタイ姿に戻った。その後2011年からは節電対策の一環で6月から9月まで実施(曜日配列によっては実施期間を前倒しまたは切り上げする)。なお当番組に限らずすべての経済報道系の番組や定時ニュースである『TXNニュース』でも実施されている。ただし、期間内に選挙開票特番を実施する日に限ってはネクタイ姿になっている。2007年11月に番組制作チームが「ATP賞テレビグランプリ2007・特別賞」を受賞。2008年9月26日、サブキャスターとして13年間出演してきた大浜が夕方の『FINE!』(2014年現在は『NEWSアンサー』)メインキャスターを担当するために降板。2009年4月、大手スポンサー企業が構成する団体「優良放送番組推進会議」が発表した報道番組アンケート調査で1位に選ばれた。1年後の調査でも1位に選出された。2010年4月、出演者は変わらないものの、デザインなどで大きくリニューアル。長年使用してきたタイトルロゴが英文を強調したものに刷新、映像デザイン・テーマ音楽もリニューアル。スタジオセットも変更し、新たにタッチセンサー式モニターが登場する。また、有料化を前に新装した日経新聞の電子版で掲載された記事の紹介も行う。これまでライバルだったNHK-BS1で放送してきた『経済最前線』が終了し、総合テレビで『Bizスポ』がスタート(放送時間は23:25 - 23:50。2012年3月終了)。『Bizスポ』が金曜のみ22:55スタートとなる事もあって、WBSは金曜のみ本編の前に事前枠『WBSプラス』を設定していた。2010年4月30日には上海万博開幕直前の上海から生放送、30分拡大して放送した。2010年5月28日には世界卓球2010の中継が2時間延長し、日付が変わって1:00 - 2:04(当日深夜)の放送となった。2012年現在、最も放送時間が遅いケースとなっている。2010年10月4日、開局以来同時ネットを行ってきたBSジャパンでは、1時間の時差放送となった。2010年10月9日から2013年3月31日まで、BSジャパンでスピンオフ番組『WBS Weekend』が放送された。2013年1月4日は22時54分から22時58分まで別番組扱い『WBS +』としてスタジオから番宣が生放送された。2014年2月12日はふだんより早い22時30分から23時58分まで放送された。翌日13日はソチオリンピック中継のため放送が休止となった。2014年3月28日をもって小谷がBSジャパンの「BSニュース 日経プラス10」のメインキャスターを担当するため16年間勤めた同番組を降板。同時に進藤もニューヨーク支局に異動のために降板、森本も「ニュースアンサー」のメインキャスターを担当するため揃って降板となった。2014年3月31日より新メインキャスターに大江麻理子が就任し大幅にリニューアル。あわせて大浜がサブキャスターとして復帰した。このリニューアル時のキャッチコピーは「弱小テレビ東京の反転攻勢!」というものだった。番組のタイトルロゴも「WBS」を全面に押し出した新デザインに変更された。新体制のテーマは「自分につながる経済ニュース」。イメージは「しなやか」。リニューアル後は一般ニュースやグルメなど消費者の生活を意識したより身近な話題を取り上げる機会が増加している。2015年6月2日分はテレビ東京系列地上波にて『全仏オープンテニス2015・男子シングルス準々決勝・錦織圭×ツォンガ』(2日22:00 - 3日3:24)放送のため、地上波では休止となるも、3日0:00 - 0:58にBSジャパン発の生放送となった(後述も参照)。2016年3月1日分の再放送はBSジャパンにて『世界卓球2016』放送のため、翌2日の午前1時からの放送となった。※すべて日本時間(JST)で、テレビ東京における放送時間を記す。2010年から2011年の一時期、週1日のみ本編とは別枠で事前枠『WBSプラス』を設定していた(実質的にフライングスタートを行っていた)。『WBSプラス』の当初の実施日は金曜日だったが、2011年4月からは月曜日に移った。ただし、月曜日になってからはテレビ東京のみで行われ、当日の番組内容の紹介をしていた。他のネット局への配慮として、オープニング映像は従来通り23時に流された。2013年1月4日は22時54分から別番組としてスタジオから番宣が生放送された。なお、毎年最後の放送は30分拡大される。2016年1月6日から毎週水曜日のみ関東ローカルで事前枠『WBSプラス』が再度設定された。経済を中心に企業・金融に関係した話題を提供する。特集コーナーのVTRは10分前後だが、それ以外のリポートも特集のように時間をかけたVTRとなっている。2000年代後半からは、上記以外のニュースをwbsnewsとして短く伝えている(ただし野中時代にも「そのほかの主なニュース」というコーナーがあった。この時代は「経済フラッシュ」というコーナーもあった)。ただし、社会部に関する話題(殺人事件など)はほとんど取り扱っていない。災害関連の報道では、主に被災地に所在する企業や事業所の動向を報じる。また、天気は番組のエンディングで主要都市の明日の天気を、テロップ表示する。番組のエンディング時、初代の小池から先代の小谷まで「ごめんくださいませ」と挨拶していたが、大江は「それでは、また明日お目にかかります」と挨拶している。1998年4月にスタートしたコーナーで、通称「トレたま」。あらゆるジャンルの斬新な商品や技術を、毎回1つリポートする。2007年2月12日放送分で2000回に達する長寿コーナーである。当初は大浜が担当し、「平太郎のトレンドたまご」と称していた。1999年からは、リポーターはテレビ東京の新人・若手アナウンサー(主に女性)が担当するようになった。小谷がニューヨークから「真生子のトレたま in NY」としてリポートしたこともある。日によっては、系列局のある地方から、地元の女性アナウンサーがリポートを送ることがある。コーナーの終盤では、スタジオでリポーターとキャスターのトークが繰り広げられ、キャスターが意見や疑問をコメントする。商品によっては、スタジオに実物が用意されることもある。番組の公式ホームページ内には、これまで紹介された商品・技術のまとめ『トレンドたまごアーカイブ』が掲載されている(2003年以降)。2007年4月9日放送分からは、取材したアナウンサーのレポートも添えられている。時折「トレンドたまごスペシャル」が行われ、時間を拡大して複数個の商品を複数のリポーターが伝える日もある。また、スペシャルでは以前紹介された商品・技術のその後(売り上げの状況など)を追跡することがある。このコーナーの成功を受け、テレビ東京や系列局では同様の趣旨のコーナーが他の番組でも行われている。ハイビジョン化は他のコーナーよりも遅く、2008年6月から順次導入された。下記のコーナーは基本的に記載の曜日に放送されるが、稀に他の曜日に放送される事がある。
※スタジオトーク中やヘッドラインニュースを伝えている間は現在のNY市況が右上(かつては左上)に表示されている(NY市場が休みの場合は、為替のみ表示)。2009年現在、この番組のコメンテーターは1人が1週間連続して出演し、次の週は別の人物が1週間出演するシステムを取っている(かつての土曜版は週替わり)。よって、同一のコメンテーターの出演は1〜2か月に1週程度となっている。この様な特異なシステムをとっている原因として、他の番組の様にコメンテーターの出演を曜日で固定すると、国内・外への出張が多いコメンテーターの本業に支障が出るためであろうと見られる。ただし、大江-大浜体制となって以降は、1週間を通して出演せず週の前半・後半でコメンテーターが交代するケースがみられるようになった。なお、この番組が番組編成の都合で1時間以上放送開始が遅れることが分かっている場合、事前にコメンテーターの発言を収録し、番組の放送自体には出演しないケースもある。これもコメンテーターのスケジュールの影響だと思われる。現在のコメンテーターニューヨークマーケット情報ではニューヨーク支局のスタジオから中継されるが、金曜はNASDAQから中継されることもある。「トレンドたまご」担当キャスターは当初大浜が担当し、1999年以降は同年-2011年入社のテレビ東京の女性アナウンサー全員が担当。数回以上登場番組15周年を機に、エンディングテーマを設けている。2008年4月2日には、『土曜版』の主題歌を含む全曲を集めたコンピレーション・アルバム『WBSソングス』がユニバーサルミュージックから発売された。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。