名古屋めし(なごやめし)とは、愛知県名古屋市を中心とする中京圏が発祥の食文化、もしくは他地域から中京圏に持ち込まれ発展した食文化を指す造語である。またこれらの中には近年、マスコミに取り上げられるなどの影響で、中京圏から進出し全国的に知名度を上げているものもある。名古屋は独特な食文化を持っていると言われている。元々のメニューにアレンジを利かせたアイデア料理が特徴で、その中でも、味噌カツやひつまぶし、天むすといった名物が雑誌などで特集され話題になった。ゼットンが東京へ進出し名古屋の地元料理を提供しはじめた頃、グルメ情報誌の記者がイタリア料理のイタめしをまねてなごめしという呼称でゼットンの料理を紹介しようとした。これに対しゼットンの代表取締役社長をしていた稲本健一がもっとストレートに名古屋めしと呼ぶことを提案し、採用されたのが「名古屋めし」という言葉の始まりである。ゼットンに続いて矢場とんや世界の山ちゃんなどの名古屋の企業が東京へ進出して名古屋名物を提供し始めた時にも使われ、名古屋めしという表現は東京を中心に広まっていった。地元の名古屋で使われるようになったのはその後である。名古屋から関東への出店が相次いだこと、愛・地球博の開幕や好景気で名古屋に活気が出てきたことなどが、総称の「名古屋めし」が全国的に知られるようになった原因である。名古屋に対する関心が高まり、また名古屋嬢にも代表される様なファッション文化の周知により文化浸透の土壌が形成され、全国各地に名古屋めしのフランチャイズが開店していった。現在、名古屋めしを給する店のうち、世界の山ちゃん、矢場とん、山本屋総本家、コメダ珈琲店などが関東などへ進出している。名物、八丁味噌に代表されるようにいずれも味付けが濃い傾向がある。多くは、名古屋市周辺が発祥の名物とされる料理であるが、他地域発祥であっても名古屋地区において独特の発展を遂げたものも含む。また、メディアで話題となってからは、全国的にその調理方法や名称が浸透したものを中心に、実際には名古屋市周辺の発祥であるにもかかわらず、発祥の地を名乗る店舗が他の地域で現れたり、インターネットや口承により出典や根拠のない発祥が広まってしまったものが見受けられるようになってきている。2005年ころからナゴヤドームで球場独自の弁当として「球弁」が取り入れられた。この「球弁」にも名古屋めしの食材を取り入れたものが多く、ドームでの野球観戦での食事にも愛されている。また、名古屋駅の駅弁にも名古屋めしの食材を取り入れたものが数多くある。なお、かつてタモリが名古屋弁を面白おかしく誇張するネタにおいて、名古屋ではエビフライのことを「えびふりゃー」と言うと話題にした影響で、エビフライも名古屋名物であるとの誤解が広まった。実際のところ、エビフライは名古屋(中京圏)生まれでも、独自の進化を遂げたわけでもなく、また特に食べられていたわけでもない。しかし、クルマエビは愛知県の魚に指定されているほか、三河湾は日本でも有数のクルマエビ漁獲量を誇る漁場であるなど、中京圏の代表的な素材であったこともあり、後にタモリのそれを逆手にとり、名古屋市周辺でも、エビフライを取り入れたメニューを提供する店やエビフライ専門店なども現れはじめ、現在では名古屋めしのひとつとして話題にのぼることも見受けられるようになってきた。
出典:wikipedia
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