戦国史(せんごくし)は、日本の戦国時代を舞台としたWindowsPC用シミュレーションゲーム。シェアウェア版の『戦国史SE』とフリーウェア版の『戦国史FE』が用意されている。開発者は浅香達彦(asaka)。ゲームの目的は、日本全国の戦国大名の中から一つの大名家を担当し、天下統一を目指すことである。また、シナリオ作成エディタが付属しているため、ユーザーにより、日本の戦国時代だけでなく様々な時代や地域を扱ったシナリオが発表されている。2001年にフリーウェアとして公開された。当初は、奥羽(東北)地域の戦国史を扱った『奥羽戦国史』として発表され、その後古琉球時代を扱ったシナリオも追加されて、『戦国史』となった。2005年6月にはシェアウェアとして、正式版である『戦国史SE』(Shareware Edition)が公開された。また、地形表示・経路種類・軍船・海戦などの正式版の機能を一部省略したバージョンが、戦国史FE(Freeware Edition)として、フリーウェアで公開されている。ユーザーによって作成されたシナリオも多数発表されており、付属のシナリオエディタを使用してシナリオの作成・編集がすることができる。また、シナリオデータはテキスト形式なので、標準的なテキストエディタでも作成・編集が可能である(シェアウェア化以前は公式なシナリオエディタが存在しなかったため、こちらの方法が主流であった)。2006年6月に条件イベントシステムなどが実装され、より凝ったイベント演出や世界観の再現も可能になった。ユーザーによって発表されたシナリオの題材は戦国時代をはじめとした日本史を背景としたものに留まらず、近現代史を含む世界史はもちろん、史実とは離れた仮想の歴史を扱ったものや、架空の世界を舞台にしたもの、またゲームやアニメなどの二次創作のシナリオなども発表されている。前述したように、『天下統一』のゲームシステムの影響を強く受けており、それと同様に外交・戦略を重視するものとなっている。戦闘・戦術は簡素であるが、シェアウェア化以降は戦術面でもいくらか要素が追加されている。本ゲーム最大の特徴は外交システムである。すなわち本ゲームで特定の大名家を担当するプレーヤーは、自家の規模の大小に応じ、他家を勢力下に置いて自由に使役したり、逆に大勢力の庇護下で自家の存続を図りながら領土拡大に努めることができる。相互の関係はその影響度の違いによって敵対/不戦同盟/従属/臣従の4段階と宿敵関係の5つに分類され、プレイヤーが担当した大名以外の全国の大名もプレイヤーと同様にそのような外交関係をそれぞれに結びながら、勢力を競い合って天下統一を目指していく。以下に各外交関係の概要を示す。こうした外交システムはコーエー(光栄)の信長の野望シリーズや三國志シリーズなどの他ゲームにも一定程度存在するが、本ゲームにおいては外交戦略が自家存続、勢力拡大に影響する度合いが極めて大きい。外交関係のダイナミズムを重視しているため、敵国が従属・臣従を選択する確率は先述のコーエー作品よりも遙かに高い(ただし自分の勢力の大きさによる)。また志願従属、志願臣従のコマンドがあり、はじめは大勢力の元で雌伏忍従し、のち裏切って主家を倒し統一を目指すこともできる。システムの性質上、現実世界では不自然な事態が生じる場合があり、それを意図的に発生させることもできる。例えば滅亡した大名家の武将が滅亡時に不戦同盟・従属関係にあった大名家に落ち延びていく場合があることを利用して、遠隔地で滅亡間近の大名家と不戦同盟・従属関係を結ぶことで優秀な武将を容易に集めることができる。また従属・臣従先の大名家が滅亡した場合、その大名家が有していた外交関係は旧従属・臣従大名にそのまま引き継がれる。このシステムを利用すると、上述のように宿敵関係にある大名家と同盟関係になることができる。『戦国史』本体に同梱されている標準シナリオが『戦国史サンプルシナリオ』である。ボリュームはあるがあくまでサンプル扱いであるため、『戦国史SE』ではシェアウェア料金を支払う前の試用状態であってもこのシナリオに限り一切の制約なしに遊ぶことができる。ゲームは1550年4月の群雄割拠状態からスタートし、各地の戦国大名や国人勢力、宗教勢力などとの交戦や合従連衡を経て、北海道南部の渡島半島(ゲーム内では「蝦夷」と表記)を含めた日本列島統一を目指す。全国の全ての拠点がプレイヤー勢力の傘下に入ると「プレイヤー大名の当主が朝廷から征夷大将軍に任命された」旨のメッセージが表示され、エンディングを迎える。2009年9月26日にリリースされた『戦国史』バージョン1.15から、従来のサンプルシナリオに加え、新たに『戦国史サンプルシナリオVer.2.0』が同梱された。『シナリオVer.2.0』は、ユーザーコミュニティサイト「戦国史同盟」の有志が、従来のサンプルシナリオを改良し、史実との整合性や条件イベントの拡充を図ったもの。規模が大きく複雑化した『シナリオVer.2.0』は、ゲームとしての性格に違いが生じたため『戦国史』バージョン1.15では従来のサンプルシナリオも「シナリオVer.1.0」として引き続き同梱されている。『シナリオVer.2.0』は今後も改良作業が継続されるが、正式リリース前のユーザー改造版シナリオファイルは『戦国史』本体からサンプルシナリオファイルとして認識されるロジックが組み込まれていないため、ユーザー登録が行われていない『戦国史SE』でプレイする場合には、一般のシナリオと同じく2年間である。『戦国史サンプルシナリオVer.1.0』(ファイル名「サンプルシナリオ.snr」)では大名は358家、拠点は598城、武将は1393名が登場する。条件イベントは未完成であり、陶家関連・松平家関連の合計5イベントと、ゲームに関係のない「戦国歴史メモ」機能のみが実装されている。『シナリオVer.1.0』は、もともと正式版以前に発表された在野シナリオ『四国志全国版』を基礎にしたもので、『戦国史』バージョン1.12cと同時にリリースされた2006年10月28日版から現在までおよそ3年間同梱され続けたシナリオである。今後大規模な変更は予定されていないが、大規模化・複雑化した『シナリオVer.2.0』以降の改良版に対し、比較的初心者向けのシンプルなシナリオとして並存する。ユーザー主導で進められたシナリオ改造の成果物である『戦国史サンプルシナリオVer.2.0』(ファイル名「サンプルシナリオVer.2.0.snr」)では、登場する大名は434家、武将は3567名、拠点は684城と、『シナリオVer.1.0』から大幅に拡充された。また条件イベントの追加・調整や、史実にあわせた国境の調整、一部の国の分割(越後、信濃など)、同盟・宿敵関係の追加、城名・武将名の変更など、細部まで手が入れられている。ゲームバランスの安定化にも重点が置かれ、従来難易度が低かった大名家の宿敵設定の変更なども行われている。
出典:wikipedia
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