柳船(やなぎせん)とは第二次世界大戦において大西洋からインド洋を経て日本占領下のシンガポール、横浜と厳重な連合国軍の海上封鎖線を突破してドイツと日本、日本占領下のアジアを結んだドイツ海軍のBlockadebrecher (逐語訳は海上封鎖を破る船舶)に対して日本海軍が付与した秘匿名称である。柳船は日本の要望する精密機械、鋼材、兵器等の軍需品をドイツから運び、帰路に生ゴム、錫、モリブデン、タングステン、マニラ麻、コプラ等のアジア原産の原材料をドイツへ持ち帰った。ドイツから日本へは柳輸送、日本からドイツへは逆柳輸送と名づけられた。一部は太平洋水域に留まり日本海軍に協力した船舶もある。ウッカーマルクは油槽船でインドネシアから日本陸軍の重油を横浜に運び、油槽清掃中に溜まっていたガスに引火して大爆発を起こした (横浜港ドイツ軍艦爆発事件)。1942年11月のことである。この時ドイツの仮装巡洋艦トールが偶々隣の埠頭に係留されており、道連れとなった。なお、作戦行動中の撃沈や事故、日本での留置や日本による傭船、もしくは自沈などにより十数隻のうち無事にヨーロッパに帰りついた船はイレーネとオゾルノのみであった。日本での傭船は、外国船舶による船腹確保のために設立された国策会社、帝国船舶により行われた。ドイツによる怒涛の攻勢が落ち着きを見せた1942年も半ばを過ぎると、大西洋上に張り巡らされた連合軍の哨戒網により、これらの水上艦にとって安全な航路はもはやなかった。このためドイツより電波探信儀(レーダー装置)導入を希望する日本海軍は、大型潜水艦をドイツに派遣することを決した。これが遣独潜水艦作戦の始まりである。
出典:wikipedia
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