Carnage Heart PORTABLE(カルネージ ハート ポータブル)はカルネージハートの続編で、2006年8月3日に元気から発売されたPlayStation Portable専用の思考設計型ロボット対戦シミュレーションゲームである。CHPまたはカルポと略される。2010年10月28日には、CHP続編で且つシリーズ最新作となる「Carnage Heart EXA(カルネージ ハート エクサ)」が発売された。OKE(オーバーキルエンジン)と呼ばれるロボットのハードウェアおよびソフトウェアを設計し、他者が設計したOKEと戦闘させる3Dシミュレーションゲームである。本作を含むカルネージハートシリーズの魅力は、OKEの動作をプログラミングできることであり、いったん戦闘に入ったらプレイヤーの操作は全く必要無い。プレイヤーは純粋に自分の思考的模索をコンピュータや他プレイヤーと競わせることができる。PSPには同様のゲームとして先行して発売されたアーマード・コア フォーミュラフロント(ACFF) があるが、ACFFではロボットの戦闘AIのパラメータを設定して挙動をわずかに変えることができるだけなのに対し、本作ではプログラムによる完全な制御が可能である。プレイヤーの自由度が高く、プレイヤーが立案した戦略や戦術を実現することができる反面、意図通りに動くようになるまでにはある程度の習熟を要する。大会運営などのネットワーク上でのコミュニティ活動も盛んに行われている。ゲームは基本的に、OKEの設計と戦闘の繰り返しになるが、幾つかのゲームモードが用意されている。OKEは全長10m前後の無人戦闘ロボットであり、二脚型、多脚型、ホバー型、車両型、飛行型と、それぞれ特徴のある5つのタイプに分類されている。プレイヤーは以下の項目から機種をベースとして自由に選んで、好みのハードウェアを設計することができる。OKEは機種と武装等によって常に得意な相手・不得意な相手があるため、絶対的に強いハードウェアの組み合わせというものは存在しない。その時に流行したハード・戦術によって相対的に強さが変化することが典型である。とは言え、幾らか、または明確に地力の差がある機種もある。以下に各タイプの概要を挙げる。各タイプごとに様々な機種があり、必ずしも一般論に当てはまらない特異なものもある。個々のOKEについてはOKEの節を参照のこと。ソフトウェアの設計では、OKEの挙動をコントロールするプログラムを書く。プログラミングといっても、二次元の桝目の上に命令チップを並べるヴィジュアルなもので直感的であり、プログラミングになじみの無いプレイヤーにも取り掛かり易いものになっている。右図は極めて簡単な、しかし実際に戦闘を行えるOKEのプログラムを、簡便に表記した例である(実際のゲーム内の表示とは異なる)。これだけでも、敵の探索、敵への接近、敵への格闘攻撃と一揃いの機能を備える。命令チップは、「前進」「射撃」「ジャンプ」などの動作チップや、索敵、条件判断、変数代入、演算、僚機との通信など、様々なものが用意されている。プログラムはスタート地点にあるチップから始まり、チップから上下左右斜めの方向に矢印でつながった隣のチップへとどんどん実行が移っていく形でプログラムは実行される。条件判断チップは、YES矢印とNO矢印の二つの矢印を持っているため、処理の分岐が発生する。壁またはチップの置いてない場所へ流れる矢印はスタート地点に戻ることを意味する。最高性能のCPUを使用した場合、2つまでのサブルーチンの使用も可能になる。基本的に、設計した3機までのOKEを自由に選んでチームを編成し、同様の敵チームと3対3の戦闘を行う。敵を全機破壊するまたは、時間切れ時に残り耐久力%の多いチームの勝利となる。戦闘条件は、戦闘時間、フィールドの広さ、場外判定、フィールド(外気温、重力、障害物、起伏など条件の異なる13種)、レギュレーションなど様々に設定することが可能である。戦闘の経過は、メモリースティック上にリプレイファイルとして記録することができ、そのファイルを配布すればCHPのソフトを持つ誰でも再生することができる。また、ソフトを持たない人でも楽しむことができるように、試合のムービーを動画投稿サイトに投稿する試みも行われている。ここでは、ゲーム中に登場するO.K.E.(Over Kill Engine)とその特徴を説明する。本ゲームの最大の醍醐味は、他プレイヤーとの対戦である。インターネット上のサーバからPCを経由して他のプレイヤーのチームをダウンロードして手元で対戦することができるため、事実上無限のゲームバリエーションを楽しむことができる。自分の実力に見合った相手を見つけ出すことも容易であるし、そのライバルたちと競い合うことで自分の実力がステップアップことを実感することもできる。チームデータは汎用のファイル形式のため、メールや無料アップローダなど、どのような形態でもやりとりできるが、最もよく用いられるのは元気が無料で提供している公式サーバJupiterである。ファンによって非公式の大会が頻繁に開かれており、プレイヤーは自分の好みに合うものに好きに参加して腕を競うことができる。大会は、実力を競う無制限大会や、お祭り気分でバラエティを楽しむ奇妙なレギュレーションを課した制限大会など様々な企画で開催されている。また、高位ランカーお断りの大会や、初心者専用大会なども運営されている。また、ファンの手によってレーティングシステムも運営されており、自分のスキルを知り、自分のレベルに合わせた対戦相手や自分の好みの対戦相手を見つける環境が用意されている。カルネージハート エクサは、2010年10月28日に発売された、カルネージハートシリーズ第6作目。シリーズ15周年記念作品でもある。カルネージハート ポータブルの流れをくんだ作品で、ポータブルを土台に機体設定面で微調整を加え、新型OKE(デザイナー:松本秀幸)や「操縦型OKE」、動画リプレイの出力機能、通信対戦、新型プログラムチップなどが追加されている。ポータブルと同じくチュートリアルが丁寧に徹底されているほか、プログラムの模範解答も用意されているため、初めてプレイする人にもじっくり理解を促すことが出来る。また、既存のプログラムチップにも機能設定が追加された物がいくつか存在し、特にプログラムチップのカウンタ関係の分岐判断が強化され、ビット演算が可能になり、プログラム設計面もより深く構築できるようになっている。チュートリアルを兼ねたシナリオモードのストーリーでは、シリーズで初めて地球を舞台にした内容となっている。体験版でもレクチャー部分を製品版と同等の体感ができるようになっている。特に肝となるのが、自分で操作する操縦型OKEの機能が追加されたことである。従来のシリーズでは、OKEは組まれたプログラムで全自動で動くもの(自律型OKE)であったものに対し、操縦型OKEはプレイヤーの遠隔操作によって動かすものである。以前でも裏技、または特定機種で特定操作に限定したもので操縦は可能であったが、こちらはより自律型に沿った応用的なものとなっている。操縦型OKEは、自律型OKEと同様にプログラムチップで組み込まれたプログラムの処理によって動作するようになっており、基本的に動作内容を自分でプログラムするのは従来のOKE設計と同じである。異なる点を挙げれば、動作分岐を周りの状況に合わせて自動で分岐判断していたところを、自分のボタン操作を判断のための値にし、分岐させるところにある。普通のロボットアクションゲームのような操作に比べて、処理する行動を自分で組むことが出来るところが大きい。操縦型でも動作の一部を自動化(例えば特定条件になった際、オプション装置の自動起動を行う)することも可能。自律型OKEとはプログラムを組んで動かす根幹が同じなため、シリーズを初めてプレイするものにも親和性が良く、体感して覚えさせることができる利点もある。チュートリアルを兼ねたシナリオモード内では、操縦型で実際に動かして処理を理解しながら段階的に使えるチップを増やし、途中で自律型についてのレクチャーを受けて自律型も作れるようになる流れになる。チーム戦では、自律型OKE1・2機に操縦型OKEを混ぜた構成にすることも可能。当然組み込める操縦型OKEは、操作の関係から1機のみ。2人通信対戦のチーム戦でも同様である。ただし、通信対戦の6人プレイモードでは、各プレイヤーが一つずつOKEを選ぶ仕様であるため、3機以上の操縦型OKEを混ぜてチームプレイ戦を楽しむことができる。カルネージハート エクサでは、以下に所属している声優が出演している。Carnage Heart PORTABLECarnage Heart EXA
出典:wikipedia
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