歌のない歌謡曲(うたのないかようきょく)は、JRN系列局などで平日の朝に放送されているパナソニック一社提供のラジオ番組。「歌なし」とも略される。本項にて詳述。または、日本の歌謡曲を対象とした器楽曲のこと。カラオケの誕生直前の時期に流行した。題名の通り、歌が入っていない歌謡曲のインストゥルメンタル版を、女性パーソナリティの簡単なおしゃべりとともに数曲流す番組。番組中にパナソニック製品のCMが盛り込まれ、原則として各局の担当パーソナリティがアナウンスしている。これとは別に番組の開始前と終了後にもCMが放送される。担当するパーソナリティや放送時間など、細部の内容が局により異なる企画ネット番組である。番組形態は局により朝のワイド番組(TBSラジオでは、『森本毅郎・スタンバイ!』内)に内包している場合があり、生放送か事前収録かも統一されていない(両方を併用する局もある)。リクエスト曲やメッセージを紹介したり、天気予報や交通情報などを挿入する局もある。パーソナリティは原則として各局1名であるが、一部の放送局では編成の都合で複数選任されている(後述)。番組と関係のない器楽曲テープは、メロディー演奏が歌の練習のガイドとしても使われたが、この演奏が却って邪魔と言われて伴奏のみの現在のカラオケとなった。1951年9月2日に新日本放送(現在の毎日放送)で放送されたのが始まり。初代パーソナリティは当時同局のアナウンサーだった佐伯薫。放送開始当初から変わらず、パナソニック(旧名称:松下電器産業)の一社提供番組である。テレビ放送が開始される前、ラジオという当時の身近なメディアを通じて自社ブランドを宣伝することは電機メーカー初の試みであり、系列電器店の草分け「パナソニックショップ」(旧:ナショナルショップ、1957年発足)を築く礎となった。現在は月曜日から金曜日までの朝に15分間放送しているが、過去には土曜日・日曜日にも放送していた時期があった(心のともしび同様に、土曜日または日曜日の放送となっていた)。2001年12月2日、最初に放送を開始した毎日放送では、50周年を記念した全国初の別冊特番『ナショナルプレゼンツ〜歌のない歌謡曲50周年スペシャル』を19時から90分にわたり放送した(司会は森川みどり。初代パーソナリティの佐伯も出演)。当番組参加局は全て「当該地域における民放第一号(当該都道府県で最初に開局した民放AM局)」で構成されており、JRN加盟局は昭和20年代後半に、和歌山放送(WBS)・栃木放送(CRT)・岐阜放送(GBS)・京都放送(KBS京都)・ラジオ関西(CRK)は昭和30年代前半に各々開局している(但し昭和20年代後半に開局した局の場合は当番組が開局と同時に始まったとは限らず、当番組開始が開局からやや後れた局もある)。番組のオープニングでは、開始当初よりコーポレートCMソング「明るいナショナル」(作詞・作曲:三木鶏郎)を一部変更を加えながら使用してきた。変更直前まで使用していたテーマ曲はTBS(JNN)系『ナショナル劇場(旧:ナショナルゴールデン・アワー、社名変更後:パナソニック ドラマシアター)』オープニングに使われている(1990年代、4代目。「はじめましょうか」で始まるもの)曲と同一だが、アレンジは異なっていた。それ以前にはテレビと同様に歌が含まれたものが使用されていた。2008年10月1日より松下電器産業が社名を変更したのに伴い、パナソニックグループのコーポレートCMソングとして採用されたドリームズ・カム・トゥルー「SEED OF TOMORROW -MIDDUE OF NOWHERE(Panasonic Version)-」のインストゥルメンタル版に変更。2010年4月5日からはサラ・ブライトマンが歌うパナソニックグループ新テーマ曲「Shall be done」に変更。松下製FF式石油温風機事故に伴うリコールに伴い、2005年12月8日より番組内での松下製品CMの放送は公共広告機構(現:ACジャパン)のCMに差し替えられ、その後12日からはリコール告知CMへ、それぞれ差し替えられた(一部の放送局では交互に半分ずつ)。2005年12月20日より通常の松下製品CMを再開したが、リコール対象製品が多数出回っている北海道・東北地方などの一部地域では並行して温風機リコール告知CMを継続した(TBSラジオの場合、番組途中で1回、終了直後に1回放送)。2006年4月以降、番組内における温風機リコール告知は北海道・東北・北陸地方の一部地域に限定されており、その他地域では通常の松下製品CMに戻していたが、5月以降は全国で並行して温風機リコール告知CMを再び放送している(内容は新しくされた)。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、番組内では同年3月31日までパナソニックのCMが自粛され、ACジャパンのCMに差し替えられていた。さらに番組の合間のパナソニックの生コマーシャルも3月28日まで休止されたほか、提供クレジット読みも中止されていた。なお津波被害が甚大で、かつ沿岸部にあるパナソニックショップの多くも津波で被災しているIBC岩手放送・東北放送(TBC)・ラジオ福島(RFC)では、しばらくの期間、本番組内でのパナソニックCMを全面休止していた。JRN非加盟の4局(KBS京都・KBS滋賀、ラジオ関西、ぎふチャン、栃木放送)を加えた全国37局で放送されている。ラ・テ兼営局の一部ではラジオ部門が別記事となっているが、本項目ではラジオ部門を表す記事名を記載する。カッコ内の表記は放送時間、通常時の放送形態(★:生放送、☆:録音放送)、内包しているワイド番組名(独立番組の場合は表記なし)、担当パーソナリティの順。放送局名に▼印が付いているものはAMステレオ放送実施局。▽印はradikoによる配信(実用化試験配信も含む)を実施している局。放送時間の早い順から記載。なお、ラジオ局の編成や時間などの都合により、最初のあいさつの代わりに「続いては、」やそのままタイトルを読む場合がある他、先に上記のキャッチコピーを述べてから「松下電器→パナソニックがお送りする、歌のない歌謡曲のお時間です」「松下電器→パナソニックがお送りした、歌のない歌謡曲、今朝はこの辺で(終わります)」とする場合もあった番組開始当初から遅くとも1980年代までは「今朝も、世界のラジオ、ナショナル・パナソニックでお聞きください」とするアナウンス、あるいは「今朝もナショナルのラジオでお楽しみください」という旨の文句が挿入されていたケースもあった。
出典:wikipedia
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