上野懸垂線(うえのけんすいせん)は、東京都台東区上野の西園駅と東園駅を結ぶ東京都が経営するモノレール(東京都懸垂電車)路線である。単に上野モノレールとしたり、上野動物園モノレールとも呼ばれる。常設のものとしては日本初のモノレール(懸垂式鉄道)である。東京都懸垂電車条例という路面電車(東京都電車条例)や地下鉄(東京都地下高速電車条例)とは別個の条例に拠る、東京都懸垂電車唯一の路線であり、かつ日本最短のモノレール路線で鉄道全体でも日本で二番目に短い。同条例で路線名は公営企業管理者の一種である東京都鉄道事業管理者が定めるとしている。本路線は、有料の施設である上野動物園の園内にある2駅間を結んでおり、車体にはカラフルな動物の絵が描かれている。園内を横切る公道を路線が跨ぐため路線すべてが園内に収まっておらず、遊戯施設ではなく鉄道事業法に基づく交通機関となっている。地方鉄道法(鉄道事業法の前身法)に基づく交通機関「懸垂式鉄道」として開業した。東山公園モノレール(1964年 - 1974年)などと同様に「新しい都市交通機関の試行」という要素も持っていた。東京都交通局は、道路上を通る路面電車や路線バスは渋滞の影響を受けやすいとして、それに代わる都市内交通手段を摸索していた。メインは地下鉄を採用することとし、それほど需要を見込めない地域や短い区間を結ぶ鉄道にはモノレールが有効であるという結論になった(都市モノレール構想)。当時モノレールは研究途上であり、東京都交通局は日本車輌と共同で独自に研究を開始した。ドイツのヴッパータール空中鉄道として1901年から運行されていたランゲン式を参考にし、車輪をゴムタイヤに代える改良を加えた。そのため、「東京都交通局式」とも呼ばれる。その後、東京都交通局はモノレール路線を開業しておらず、上野懸垂線の方式も他では採用されていない。2008年に開業した日暮里・舎人ライナーはモノレールではなく、案内軌条式のAGTを採用している。その後、都の財政難と施設の老朽化により、1980年11月26日に策定された交通局の財政再建計画でモノレール事業の廃止が計画されたものの、存続の要望が強かったため、1983年に安全性についての調査を行った上で、同年10月31日に存続が決定した。2両編成1本の車両が西園駅と東園駅の間を往復している。所要時分は1分30秒で、7分間隔で運行されている。上野動物園内にあるため、休園日は全面運休。運行時間も開園時間に合わせて9時40分始発・16時30分最終となっている。PASMO・Suicaは利用できない。また、特別企画乗車券である「東京フリーきっぷ」や「都営まるごときっぷ」などの対象にもなっていない。2008年度は、年間300日営業し利用者数は83万9千人、1日当たりの利用者数は2796人。2008年度は、収入1億1400万円、支出9800万円で、差し引き1600万円の黒字であった。40形が運行を開始してから、何度か企画乗車券が発売されている。2007年12月には、開業50周年を記念して上野動物園の入園券とモノレールの乗車券がセットになった「Go!Zooきっぷ」を発売している。40形が運行を開始してから、何度かイベントが実施されている。2007年12月の開業50周年記念イベントにはシナモンが一日駅長を務めた。上野動物園東園駅 - 上野動物園西園駅かつては、東園駅を「本園駅」、西園駅を「分園駅」と称していた。
出典:wikipedia
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