この項目では、2002年よりBS-iで放送されているテレビドラマシリーズ『ケータイ刑事 銭形シリーズ』の設定について詳細に説明する。ケータイ刑事シリーズ第1~4作目の主人公は、銭形警視総監を祖父に持つ四姉妹という設定で、上から愛・泪・舞・零の順である(劇中のセリフも含め単に「銭形四姉妹」と言った場合はこの4人を指す。但し雷・海・命・結も四姉妹という設定)。シリーズ第5作目『ケータイ刑事 銭形雷』の主人公・銭形雷、シリーズ第6作目『ケータイ刑事 銭形海』の主人公・銭形海、シリーズ第7作目『ケータイ刑事 銭形命』の主人公・銭形命、シリーズ第8作目『ケータイ刑事 銭形結』の主人公・銭形結、そしてシリーズの原型になったドラマ『悪いオンナ「ルーズソックス刑事」』の主人公・銭形紅子は、銭形四姉妹の父方の従姉妹という設定である。従って、雷・海・命・結、紅子の祖父も銭形警視総監である。銭形警視総監は劇中では一度も姿を現さない。それらしき人物がオープニング等に登場するが、影武者であり本人ではない。銭形四姉妹の父はインターポール所属の警察官である。プロデューサーの丹羽多聞アンドリウは、インタビューで銭形姉妹は四姉妹であり、他に姉妹はいないということを明かしたが、従姉妹は親戚の数だけおり、更にそれぞれが一人っ子とは限らないとして、含みを残している。『ケータイ刑事 銭形泪』1stシリーズ第10話で、泪は自分が「三姉妹ではない」ことを明言しており、まだ登場していない姉妹がいることを明かしている。さらに2ndシリーズ第4話では、高村刑事が泪に「君の妹の名前…(舞を想定しての発言)」と聞いた時、泪は「どっちの?」と返事し、妹が2人であることを明かしている(つまり、妹が1人なら「舞」、3人以上いるのなら「どの?」又は「誰?」と答えるはずである)。四姉妹という設定はこの段階ではまだ決定しておらず、エンディングのセリフも台本では「(何姉妹かは)アンドリウに聞いて下さい」の予定だった(放送でのセリフは「ナ・イ・ショ」)。なぜ現場で変更されたのかは不明である。また『ケータイ刑事 THE MOVIE2』では、雷も四人姉妹であると明言されている。「銭形」という名字だが、『ルパン三世』に登場する銭形警部とは無関係(銭形警部を連想させる「インターポール所属の四姉妹の父」も当然ながら関係はない)。また、銭(和同開珎)を模した携帯ストラップを用いて犯人を攻撃するところから銭形平次の子孫という設定と思われがちだが、銭形平次が使用するのは寛永通宝であり、銭形警部との関係が無いという時点でもこちらも無関係。ケータイ刑事(デカ)とは、特殊な携帯電話を持つことが許された優秀な刑事のことで、携帯電話を武器に難事件を解決する。携帯電話を使うのは、入電ボイスの受信、事件現場を撮影するカメラ機能、犯人を捕獲するストラップが主で、電話(及びテレビ電話)として使用することはあまりない。ちなみにケータイ刑事が持つ特殊な携帯電話と通常の携帯電話の違いは、警視庁から入電ボイスを受信するか否かのみである。入電ボイスの受信なら鑑識課の柴田の携帯電話も受信しているエピソードがあり、むしろ特殊なのは犯人捕獲機能などが装備されたストラップの方である。鑑識の柴田が「銭形」と書かれた15年前の携帯電話を発見するシーンが登場することから、過去に最低1人はケータイ刑事が存在したことがわかる。『ケータイ刑事 銭形零』1stシリーズ第9話には、もう1台携帯電話が登場し、零が銭形家ではなく、「銭形一族しか持つことを許されない」と言うシーンも登場する。プロデューサーの丹羽多聞アンドリウによれば「ケータイ刑事は10代の女性のみ」であるため、四姉妹の祖父(銭形警視総監)や父はケータイ刑事ではない。尚、母も一般人のためケータイ刑事ではない。銭形四姉妹やその従姉妹とコンビを組む相棒刑事は、その役を演じる役者が過去に別の作品で演じた刑事と同姓同名になっている。しかし、同一人物というわけではなく、設定が若干違っている。具体的には、五代がかつて勤めていた警察署が、七曲署ではなく六曲署であるなど。相棒刑事ほどではないが、鑑識課も銭形四姉妹やその姉妹と共に捜査をしたり、事件解決のヒントを導き出したりと、本シリーズにおいて重要な役割を果たしている。シリーズ第1作『ケータイ刑事 銭形愛』では、たまにワンシーン登場する程度でセリフも少なかったが『ケータイ刑事 銭形舞』からはほぼレギュラー化しており、各オープニングにも登場している。毎回事件が発生すると、銭形姉妹の携帯電話に「警視庁から入電中」という着信音とともに事件現場の動画、または静止画が送られて来る(動画再生時はiモードマークが点滅しており、FOMA及びmovaどちらでも受信可能なため、FOMA専用の動画及びテレビ電話ではない)。発信部署が警視庁の何処なのかは不明。事件発生を主人公達しか知らない場合でも送られて来るが、何故警視庁側で事件発生を知っているのかは謎である。その時の入電ボイスは、「警視庁から入電中、警視庁から入電中。○○(事件場所)で△△(事件の種類)発生。直ちに現場へ急行せよ」が基本(銭形姉妹の目の前で事件が発生し、既に現場にいてもこう言われる(愛や零はそれに突っ込みを入れている)。また、警視庁の庁舎内にいても携帯に入る。また、場合により「直ちに捜査を開始せよ」などと変化する。『ケータイ刑事 銭形雷』1stシリーズ第18話では、「直ちに現場に急行し、詳細を報告せよ」と言っている。また、柴田から受信した場合は「鑑識課から入電中」だったが『ケータイ刑事 銭形零』では、柴田自身が歌う着うたに変更されている。これは『ケータイ刑事 銭形泪』のミュージカルの回で柴田が披露した歌の歌詞違いである。『悪いオンナ ルーズソックス刑事』では、メールで「ジケンハッセイ」と送られて来る。この「警視庁から入電中」を劇中で効果的に使ったことでは、ケータイ刑事シリーズが始まる5年前に放送されたフジテレビ系人気ドラマ『踊る大捜査線』が有名。実際の入電ボイス(警察無線等)では、「警視庁から入電中」ではなく「警視庁から各局」であり、“入電中”というフレーズは本指令の前段階である予備指令時に「○○管内、△△町、駐車の苦情、110番“入電中”」というように作中のような指令を入れる意味合いではなく「(外部からの)通報電話が入っている」という意味合いに使われる。入電ボイスの声は『ケータイ刑事 銭形愛』は菅原牧子、『ケータイ刑事 銭形舞』以降は小林麻耶が担当している。銭形姉妹が事件のトリックを解いた時にいつも口にする「謎は解けたよ、ワトソン君」のセリフに登場すること以外はほとんど明らかになってない。銭形舞第1話「柴田太郎の鑑識メモ」にて「シャーロックホームズの助手のワトソンではなく、PGAツアーのプロゴルファートム・ワトソンでもない。ではだれか、こちらのフリップを皆さん特別にお見せしましょう。N………あっもう時間だ。ではまた次回お会いしましょう。ごきげんよう」とのことがあるのでシャーロックホームズのワトソンではないことが分かる。プロデューサーの丹羽多聞アンドリウは「ワトソン君は実在する」「役者も既に決まっている」と話しているが、まだ登場したことはない。「謎は解けたよ、ワトソン君」は銭形家の専売特許。これは『ケータイ刑事 銭形愛』第1話に出てくるおまじない(回文)で、事件のポイントがわかりそうな時に愛が言った。零も「お姉ちゃまに教えてもらった」と言い、同様のおまじないを使う場面があり、海でもこのフレーズを口にしていた。舞は「ヨテイカイテヨ」泪は「キツネハトラトコトラトハネツキ」「サクラハラクサ」「ワタシコンゲツゲンコシタワ」など言葉は異なるが、愛同様に回文をおまじないとして使用していた。ケータイ刑事シリーズにある定番の1つである。これは愛の時に毎話で回文のセリフを入れ込むという案が脚本家の林誠人とプロデューサーの丹羽多聞アンドリウの間で出ていたことが発端(結局第1話以外は入れられなかった)である。ケータイ刑事シリーズでは南アメリカ産の「ウラリ」という架空の毒物が多用されている。また、別名を「クラーレ(CHON)」ともいう同名のアルカロイドは実在するが、別物である。通常、刑事ドラマで毒物といえば、青酸カリやクロロホルムなどが使用されることが多いが、当シリーズにおいてはこれらの実在する毒物以上に、ウラリが使用されることが多い。当シリーズには「ウラリヘビ」や「ウラリバチ」といった、ウラリを有する架空の動植物も登場したほか、類似物質や加工品の「ウラリン」「ウラリル」「ウラリリトマス試験紙」「ウラリ鉱石」なども登場する。また、回数は少ないものの「オズマゴロシ(効果は毎回変わる)」という架空の毒物も登場している。ちなみに「ウラリ」は即効性、「オズマゴロシ」は遅効性の猛毒である。泪、零、雷、海は、シリーズの途中で髪型を変えている。全シリーズ共通で「銭形○、○○歳。警視総監を祖父に持ち、現役女子高生にして刑事(デカ)。事件が起きればいかなる時でも現場に走り、人並み外れた推理で謎を解く。しかし、彼女が刑事(デカ)であることは誰も知らない」というナレーション(名前と年齢は各シリーズによって変わり、銭形零のみ「現役女子高生」ではなく「現役女子中学生」)と共に、警視総監から携帯電話を授かるシーンがある。ケータイ刑事銭形シリーズは、ヒロインの名前が漢字一文字で読みが"○い”が共通である。また、その主人公の特徴を生かした名前が付けられている。愛はBS-iのiから“愛(あい)”、泪は泣いて涙を流すことが多いことから“泪(るい)”、舞は舞踊や舞踏が得意なことから“舞(まい)”、零は数学が得意なことから“零(れい)”、雷は気象予報士の資格を持っていることから“雷(らい)”、海は泳ぎが得意なことから“海(かい)”、命は長生きしてほしいことから“命(めい)”、結はひもを結ぶことが得意だから“結(ゆい)”。名前の元ネタは丹羽プロデューサーの娘によるものがあると語っている。また、舞という名前は丹羽プロデューサーの奥さんのアイデアである。
出典:wikipedia
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