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テリアミサイル

RIM-2 テリア (Convair RIM-2 Terrier) は、アメリカ海軍が開発した艦隊防空ミサイル。"Terrier"とは小型の猟犬であるテリア種の意。SAM-N-7 / RIM-2 テリアは、アメリカ海軍がもっとも早く実戦配備した艦対空ミサイルである。テリアは本来、アメリカ海軍の本命であったSAM-N-6タロスの開発途中で試作された実験作に過ぎなかったが、その優秀な設計ゆえに、本命であったはずのタロスに先行して配備され、テリアより派生した小型のRIM-24ターターとともに、60年代から70年代にかけてのアメリカ海軍を支えた3種類の艦対空ミサイル(3Tファミリーと通称される)体系を作り上げた。さらに、のちにはターターとともに、次世代のスタンダードミサイルのベースともなった。また、テリアは当初目的であった研究用としても使用され、先端の弾頭部を換装してトマホーク、アスプ、オライオンといったロケットを搭載し、2段式ロケットの1段目として気象観測用等にも使用された。なお、当初はSAM-N-7と呼ばれていたが、1963年の命名法の改正により、RIM-2と改称している。太平洋戦争末期に日本軍が実施した特別攻撃に対処するため、アメリカ海軍は防空システムにおいていくつかの新機軸を導入したが、艦対空ミサイルというアイデアもその一つだった。いくつかの応急的なミサイル開発計画が実施されたのち、1944年にバンブルビー計画(Bumblebee Project)が開始された。この計画はもともと、ラムジェット推進のミサイルを開発するためのものであり、その成果はRIM-8 タロスとして結実した。その一方、計画の実質的な推進を担っていたジョンズ・ホプキンス大学は、ミサイルのあるべき推進方式を探るために、いくつかの試験的なロケットを開発した。そのうちのひとつが、CTV-N-8超音速試験飛行体 (STV) であった。これは、超音速域での飛行条件および誘導方式の研究を目的とした研究用ロケットで、1948年より飛行試験を開始したが、その飛行性能は極めて優秀であった。間もなく、本命のラムジェット推進ミサイルの開発に時間を要することが判明し、CTV-N-8 STVを実戦転用することが決定された。CTV-N-8 STVを元にした実戦用ミサイルはテリア (Terrier) と名づけられ、1951年より飛行試験を開始するとともに、SAM-N-7の制式番号を付与された。テリアは、改装した戦艦「ミシシッピ」 (AG-128)で試射を行なった。また実用化されると、アメリカ海軍初のミサイル巡洋艦として巡洋艦「ボストン」 (CAG-1)と「キャンベラ」 (CAF-2)へ装備されたほか、1960年代に建造されたほぼ全てのミサイル巡洋艦に搭載された主力対空ミサイルとなった。テリアは大型な長距離ミサイル・タロス(RIM-8)と違って小型な艦艇に搭載できた。テリアは当初、推力が23キロニュートン(5,200 lbf)、重量1,392kg(3,069 lb)、全長8.08m、直径34cm、翼幅1.59mの二段式中距離地対空ミサイルだった。SAM-N-7は、数発が生産されたのち、SAM-N-7aテリア1aに切り替えられた。"テリアBW-0"としても知られるSAM-N-7aは、弾体中部の操舵翼によって操舵され、照準線ビームライディング(LOSBR)誘導を採用しており、アレガニー弾道研究所の開発による固体ロケットブースターとM.W.ケロッグの開発による固体ロケット・サステナーを使用している。射程は19km(10海里)、最大速度はマッハ1.8が限度だった。続くSAM-N-7c(テリア1c)は"テリアBW-1"とも呼ばれており、新しい命名法のもとで、RIM-2Bとして制式化された。また、BW-0はRIM-2Aとされた。続くバージョンは"テリアBT-3" (Beam-riding, Tail control, series 3) と呼ばれており、1958年に制式化され、のちにはRIM-2Cと呼ばれるようになる。これは新設計の弾体を使用しており、ストレーキと尾部の操舵翼を採用したことで、機動性は大幅に向上した。また、新型のロケット・モーターの採用によって、速度は向上(マッハ3に)し、射程も延伸した。RIM-2Dとして制式化された"テリアBT-3A"はさらに改良されたロケット・モーターを使用することで、射程をほぼ倍増させている(37 km)ほか、対水上攻撃モードも備えた。なお、RIM-2Dには、テリア・ミサイルとして唯一の核弾頭搭載型が存在しており、BT-3Aは核出力1キロトンのW45-0弾頭を搭載した。これらはいずれもビームライディング誘導を使用しているが、これは特に低空の目標に対しての迎撃性能の問題があった。これを是正するため、セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)に変更する改正が計画された。1950年代半ば、ジェネラル・ダイナミクス(GD)とジョンズ・ホプキンス大学付属・応用物理研究所(APL/JHU)は、スパローの技術を応用して小型のセミアクティブ・レーダー・ホーミング装置を開発し、これをテリア・ミサイルの弾体に搭載して試験を行なった。この試験は成功し、その成果をもとにXHW-1誘導システムが開発された。これを搭載したものが新しい"テリアHT-3"で、これは1957年より試験を開始し、新しい命名法のもとでRIM-2Eと命名された。また、RIM-24ターターはこの開発から派生したものであり、その初期型であるRIM-24AとRIM-2Eの間では、多くの部品に共通性がある。テリアの最終型はこれを改良したRIM-2F HTR-3 (Homing Terrier, Retrofit) で、新型のロケット・モーターによって射程はさらに倍増し(75 km)、ECCM性や多目標交戦能力、対水上戦闘能力も向上した。多くのRIM-2Eが、のちにRIM-2F仕様に改修された。ターターとテリアを完全に統合するミサイル・システムとして開発されたのが、スタンダードミサイルシステムである。これは基本的にRIM-24Cターターをベースとしており、テリアの代替となったのは、そのロケット・モーターをアトランティック・リサーチ社のMk 30に変更し、ハーキュリーズ社のMk 12ブースターを追加した長射程版であるRIM-67Aスタンダード・ミサイル (SM-1ER) である。テリアは徐々にスタンダードSM-1ERによって置き換えられ、退役した。しかし、テリアの運用に用いられた各種の装備(#テリア・システムを参照)は、スタンダードの運用に当たっても、小規模な改修を受けたのみで継続的に用いられている。テリア・ミサイルの運用に当たっては、ミサイルのほかにいくつかの付随するシステムが必要となり、これらが集合してテリア・システムと通称されるシステムを構成している。RIM-24ターターにおいては、それらは後にターター-D・システムとして統合武器システムを形成したが、やや旧式であったテリア・ミサイルではそのような試みはなされなかった。ただし、テリア・ミサイル搭載艦のうちリーヒ級 / ベルナップ級巡洋艦は、のちに改修を受けて、ターター-Dおよびイージス・システムの開発から得られた成果をバックフィットされている。テリア・システムは、おおむね次のようなシステムによって構成されている。武器管制システムは戦術情報処理装置の一種で、オペレーターや海軍戦術情報システムによって目標の脅威度判定がなされたのち、それぞれに対して適切な攻撃を実施するよう管制するものである。Mk.76 ミサイル射撃指揮システムは、艦対空ミサイルによる攻撃を直接担当し、そのサブシステムであるAN/SPG-55レーダーにより、ミサイルの誘導を行なう。艦対空ミサイルとしては、当初はRIM-2テリアが用いられ、のちにスタンダードSM-1ERによって代替された。また、NTU改修艦では、さらに改良されたスタンダードSM-2ERの使用も可能になっている。Mk 10 GMLSはいわゆるミサイル発射機である。Mk 10 GMLSは連装で、アスロックの発射も可能である。ミサイルは後部の装填機構付き弾庫に収容されており、通常、その収容数は40発であったが、一部は80発から120発を搭載した艦もあり、ミサイル巡洋艦ボストン (CAG-1)、キャンベラ (CAG-2)は72発の底部装填機構付き弾庫を装備していた。

出典:wikipedia

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