痛散湯(つうさんとう)は、再春館製薬所が販売する、一般名としては麻杏薏甘湯加防已(まきょうよくかんとうかぼうい)と称される一般用生薬製剤である。指定第二類医薬品に区分される。そのため、ラジオCMでは「薬剤師又は登録販売者にご相談の上、使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。」のアナウンスが流れる。痛散湯には2種類の製品があり、煎じタイプ(商品名:痛散湯)と、顆粒タイプ(商品名:再春痛散湯エキス顆粒)がある。1960年に煎じタイプ、1969年に顆粒タイプの製造販売承認を取得している。痛散湯は、後漢の張仲景が書いた漢方の古典である『金匱要略』(きんきょうようりゃく)に記載されている麻杏薏甘湯を処方の由来としており、これに、痛みの改善を目的として「利水消腫」の効能を持つ防已(ボウイ)が加えられた独自の処方である。また、漢方医学独自の「気・血・水」の考え方に基づいて開発された製剤で、独自に配合された生薬の相乗効果で痛みを徐々に緩和する。対症療法的に痛みを緩和させる西洋医学とは異なり、「根本治療」考え方に基づき「気・血・水」のバランスの乱れを改善し、痛みが起こりにくい体質へと改善していく医薬品である。。痛散湯の特徴として、化学原料を一切使用せず生薬のみを原料として製造されている。そのため、身体への作用は穏やかだが、継続することにより慢性的な痛みに効果を発揮する。痛散湯を販売している再春館製薬所では、「養生」という考え方がなされているが、これは、身体に本来備わっている自然治癒力を最大限に活かすために、普段から食べ物を工夫したり身体を気遣ったりすることをいう。三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎(四十肩)などの疼痛に効果あり。発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛む、神経痛・リウマチ・肩痛・筋肉痛・関節炎の諸症に効果あり。医薬品の臨床試験に関する基準(GCP基準)に準拠した臨床試験を2003年6月1日 - 2004年3月31日の期間で行った。顆粒タイプを3カ月服用して、変形性膝関節症、肩関節周囲炎、坐骨神経痛の自発痛が60%以上改善した人数の割合はそれぞれ91.7%、87.5%、78.6%であった。僧帽筋部・関節軟骨に対する作用顆粒タイプのヒトへの16週間の経口投与により、筋肉の緊張緩和と、軟骨コラーゲンの分解が抑制される可能性を認めた。
出典:wikipedia
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