ニンジャZX-10R(ニンジャ ゼットエックス-テンアール)は、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニーが製造している、輸出市場向け4ストローク998ccの大型自動二輪(オートバイ)である。2004年に、それまでのカワサキの1000ccクラスのスーパースポーツモデルであったZX-9Rの後継として発表された。一般市販車として初めてパワーウェイトレシオが1kg/psを切るよう車体とエンジンを組み合わせ(170kg/175ps、日本に多く輸入されたマレーシア仕様は排ガス規制や騒音規制で若干パワーダウンし、164馬力)、ハードブレーキング時に対応するためにMotoGP参戦マシンZX-RR譲りのバックトルクリミッターも装備している。2004年型ヤマハYZF-R1や同年にデビューしたホンダCBR1000RRはいずれもセンターアップマフラーを採用したのに対し、ZX-10Rはオーソドックスなタイプのマフラーであった。2006年にはフルモデルチェンジされたが、前モデルの反省からか全体的なバランスが考慮されており、などが主に変更された。2008年にさらにモデルチェンジがなされエンジンは188馬力(ラムエアインテークによる加圧で200馬力)となり外観も大幅に変更され、などの変更がなされた2011年型では同車両では初となる完全新設計によるフルモデルチェンジが行われた。通常、モデルチェンジは2年周期で行われており、2010年に行われる予定だったが、不況の影響、レースで勝てるマシンにすること(歴代ZX-10Rはスーパーバイク世界選手権では苦戦を強いられてきた)を目的に開発期間を延長し、1年遅れのモデルチェンジとなった。エンジン・車体共に刷新され、歴代車種とは大きく変化している。2004年型以来の伝統であり車体構成上の特徴だった、エンジンの上を跨ぐように取り回わされたバックボーンフレーム、クラッチ軸を低く配置したエンジンは改められ、フレームはエンジン側面を囲うオーソドックスなツインチューブフレームに変更され、エンジンのクラッチ軸も他社の競合車両同様、高い位置に改められた。車体構成の独自性は薄れたが、開発目的の一つである「レースで勝つ」ことを優先しての変更である。エンジンの特性は従来よりも高回転型となり、アクセルをより開けやすくするため中低回転域の余剰なトルクはカットされ、直線的なトルクカーブになっている。最高出力は同クラス車両初となるラムエア過給なしで200馬力以上(200.1ps)。2012年モデルはカラーデザインの変更とカウルのサイドのロゴが“Ninja”から“ZX-10R”に変更となった。2013年モデルのマイナーチェンジではステアリングダンパーを電子制御式に変更している。2015年10月8日に2度目のモデルチェンジとなる2016年型が発表された。エンジンは欧州のEURO4排出ガス規制移行に合わせて刷新され、車体も先代のデザインを維持しつつ手直しされており、フロントサスペンションにはショーワ製の『バランスフリーフロントフォーク』を装備している。同年12月には、日本国内向けの競技向け車両として「レース専用モデル」が発売された。車体は日本国外向け仕様とほぼ同一だが、ABSと保安部品は装着されていない。
出典:wikipedia
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