株式会社InterFM(インター・エフエム、InterFM Inc.)は、関東広域圏内の外国語放送実施地域(東京都区部、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、成田国際空港)及び中京広域圏内の外国語放送実施地域(愛知県名古屋市および瀬戸市、豊田市、岡崎市、常滑市、豊橋市)を放送対象地域とする超短波放送(FM放送)の特定地上基幹放送事業者である。外国語放送の全国ネットワークである「メガロポリス・レディオ・ネットワーク(愛称:MegaNet(メガネット)」のキー局。旧商号はエフエムインターウェーブ株式会社(FM Inter-Wave Inc.)。キャッチコピーは「The Real Music Station」。本記事では、主に法人としての株式会社InterFM、および関東広域圏の放送局としての「InterFM897」について記述する。2014年(平成26年)4月1日開局の中京広域圏の放送局としての「InterFM NAGOYA」→「Radio NEO」については当該記事を参照。1995年(平成7年)、阪神・淡路大震災発生がきっかけで外国人に対する情報を提供するための外国語放送局の設立が課題となり、急遽大阪と東京に周波数が割り当てられた。大阪は折りしもAPEC大阪会議が開催される時期であり、それに間に合わせるべく、その年の10月16日に関西インターメディア(FM COCOLO・現在はFM802が運営)が開局。東京はニフコを中心に傘下の英字新聞ジャパンタイムズを率いた連合と、カシオ計算機等が中心となって結成された連合との競願で申請された。軍配が上がったのは既にジャパンタイムズを持つニフコ側で、エフエムインターウェーブが開局に向けて動き出した。局舎を港区芝浦の「ジャパンタイムズ・ニフコビル」に置き、愛称は「InterFM」、コンセプトを「Tokyo's No.1 Music Station」と、平常時は音楽中心の放送局と定めた。しかし、開局以降、首都圏での聴取率調査は万年最下位と振るわない。さらに、バブル経済崩壊による長期不況の中での開局だったため、売り上げが思い通りに上げられなかった。関東では最後に開局したラジオ局である事、東京タワーの送信アンテナの位置が低い為に広域放送でありながら他局に比べて受信範囲が狭い、と不利な要素を持つ。開局から10年目に当たる2006年(平成18年)辺りから、機器の更新やスタジオ移転を行い、音質が改善されている。不況の影響が続き、経営が好転しない中、2006年(平成18年)にニフコ並びにジャパンタイムズがテレビ東京の関連会社であるテレビ東京ブロードバンドに株式を売却、筆頭株主となり代わりにニフコ・ジャパンタイムズは経営から撤退する。2006年(平成18年)から徐々に「ジャパンタイムズ・ニフコビル」からテレビ東京に程近い港区虎ノ門に機能を移転。2009年(平成21年)2月には、テレビ東京ブロードバンドがニフコから残る持株すべてを譲受、連結子会社化していたが、同年3月には保有する全株式をテレビ東京に譲渡、InterFMはテレビ東京の連結子会社となった。さらに同年6月にはテレビ東京が大和証券グループ本社、エフエム東京など、残りの株主からも保有する全株式を追加取得すると共に、InterFMが行う第三者割当増資にも応じる事を発表。同年7月にテレビ東京が株式の追加取得と第三者割当増資に成功し、テレビ東京の完全子会社になった事を発表。同年9月14日、テレビ東京天王洲スタジオ7階に本社機能を移転した。2012年(平成24年)6月20日に当時の完全親会社だったテレビ東京が、テレビ放送事業への経営資源集中を目的に株式の90%を譲渡し、InterFMは木下工務店完全子会社のキノシタ・マネージメントの子会社になった。後に2013年(平成25年)10月25日の総務省の公表により、木下ホールディングスが全株式を追加取得し、完全子会社化していることが判明。InterFMに2013年11月1日をもって名古屋地区開局の予備免許を与えることとし、総務大臣から無線局予備免許通知書の交付を公表した。外国人向けの「外国語放送局」として開局した経緯から、トークを含めて放送の大部分が英語で、日本語はCM程度であった(当時はヨドバシカメラの英語CMも放送されていた)。外国語放送局の特徴としてPSA(Public Service Announcement。地方自治体の広報など)を放送し、朝鮮語、中国語、タガログ語、タイ語、インドネシア語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語計10ヶ国語に対応する他、英語による港区広報、中国語を使った東京情報の放送『(東京達人)』も行なう。放送する音楽は原則として洋楽のみで構成していたが、2014年(平成26年)11月より邦楽も放送されるようになった。一日全体の選曲をサウンド・ディレクターが選んでその日に合うようにディレクションする。夜間や週末にはヒップホップやクラブミュージック、ハワイアン、ワールドミュージック、K-POPなどに特化した番組がある。DJは椅子に座らず曲のセットからミキシングまで一人で行う「ワンマンDJスタイル」等、日本では実例の少ない放送スタイルを導入した。2002年(平成14年)の改編では海外を倣って平日日中の3番組は番組名を設けず、「番組名=DJ」を採用(海外では番組名を設けない事はよくある)。深夜には中国語やタガログ語など非英語圏の言語の番組、日本人大学生による英語でのディベートなど、言語を生かした独特の番組が多かった。グラミー賞の生中継に加え、1998年(平成10年)からはフジロック・フェスティバルなどの放送権を所有。毎年7月下旬に苗場スキー場にて行われるフジロック・フェスティバルのオフィシャルメディアであり、毎年会場からライヴ音源を生中継している。また、フジロック・フェスティバル開催後も頻繁に音源を放送。2005年(平成17年)頃からそれまでの編成・コンセプトに変化が生じ、番組が頻繁に入れ替わるようになった。ラジオでは4月と10月に大改編、1月と7月に小改編が多く行われるが、InterFMの場合は毎月が改編の対象となり、「周知出来ないで唐突に『今回が最終回です』と発表する場合」もあれば「ラテ欄に新番組・最終回の表記がない」場合もある。2006年(平成18年)4月末に終了した『BARAKAN BEAT』は開局から続く長寿番組だったが、突然最終回を迎えた(その後、2012年に再開)。また、英語ニュースを除いて日本語の番組が中心になり、J-POPの選曲も増えた。2004年(平成16年)から2007年(平成19年)にかけてはタイム広告が減少し、タイアップによる一社提供番組が増え、同時に番組の共同制作や委託を始めるなど、試行錯誤が始まる。ブルームバーグ・日刊工業新聞・吉本興業・MOOCSなど、その業種は様々で、音楽雑誌やレコード会社とのタイアップ、ミニ番組の制作などを手がける。実績としては1年以上の継続は難しい。2008年(平成20年)度はTBSグループのクラシック専門インターネットラジオ・OTTAVAの録音放送(いわゆる遅れネット)も実施。アーティストDJ番組も増加。それまでとは、違って海外の音楽や文化への造詣の有無を問わなくなり、結果として邦楽の選曲が増えることになった。2007年(平成19年)10月には平日夜間の大規模改編があり、フリーマガジン「music UP's」とタイアップ、アップフロントワークス・テレビ東京アナウンサー・エス・オー・プロモーション所属のDJが出演する番組がそれぞれスタート。地上デジタルラジオの実用化試験放送には参加しなかったが、参入への意欲はあった。海外ラジオ番組の放送にも取り組み、2005年(平成17年)、1995年(平成7年)に亡くなった伝説の名DJ、ウルフマン・ジャックの番組を再編集して復活(〜2006年(平成18年)3月。第2期が2009年(平成21年)10月より放送中)させる。2008年(平成20年)から1年3ヶ月間、アメリカの『American Top 40』を放送開始する。2009年(平成21年)4月、配給会社ウエストウッドワンから海外のラジオ番組を購入して4番組を開始したが、『Out of Order』と『Absolute Live』が終了して10月は土曜昼の『The Beatle Years』のみとなる。2009年(平成21年)には堀内尚子とピーター・バラカンが復帰し、ガイ・ペリマンは再び日中番組を担当。当時のテレビ東京、InterFMの双方の親子関係を示すように、テレビ東京でInterFMの局のCM、InterFMでテレビ東京の番組のCM(日経スペシャル)が流れるようになった。さらに、テレビ東京以外の一部の全国ネットの番組でも、提供クレジットを出さないPTで流されることもあった。2012年(平成24年)9月、看板DJのピーター・バラカンが執行役員に選任され、2014年(平成26年)6月まで在任した。2015年(平成25年)6月30日、周波数を開局当初から使用していた76.1MHzから89.7MHzに変更。10月31日までは76.1MHzとの並列放送を実施し11月1日より正式に89.7MHzに一本化した。これは、ビル・マンションの高層化や家電製品の影響による「都市型難聴取対策」と、アナログテレビ放送終了により、これまでアナログテレビVHF1ch~3chの影響により、電波干渉(混信)の観点から「ガードバンド」とされた86.0MHz~90.0MHzの領域の使用解禁が認められたことを受けて、従来より送信塔の位置を高くし、かつ周波数を変更して受信改善に努めることを目的としている。2012年(平成24年)10月30日、名古屋エリアに2014年(平成26年)春にMegaNetの新局を立ち上げる構想を発表した。MegaNet(外国語放送局の全国ネット)の活性化を狙うとしている。2013年(平成25年)8月6日に総務省はInterFMが免許を申請したことを公表、10月25日には11月1日付で予備免許を与える予定であることを発表した。呼出名称はエフエムインターウェーブなごや、ステーション名はInterFM NAGOYA、コールサインはJOCW-FMで、周波数は79.5MHz、出力は5kW(ERP 18kW)で、周波数は既に閉局した同一目的の放送局RADIO-i(愛知国際放送)と同じである。送信所は名古屋市昭和区。また演奏所は同じ市内の瑞穂区に設置された同社の名古屋支社に置かれる。放送区域は愛知県名古屋市・瀬戸市・常滑市・豊田市・岡崎市・豊橋市を含む中京圏地域となっており、RADIO-iでは放送区域だった浜松市は含まれていない。放送形態は東京本局との同時放送と名古屋支局独自放送の混成を予定している。試験放送は3月3日より電波発射を開始され、3月20日に総務省から名古屋地区における外国語超短波放送の免許が付与されたことに伴いサービス放送を翌3月21日7時に開始。4月1日7時に開局。なお、現時点で東三河地区(豊橋)などの送信所設置については発表されていないが、「radiko.jp」への対応については、2015年7月30日から愛知県・岐阜県・三重県を配信対象地域として開始するとともに、「radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)」で日本全国に有料配信されている。かつて名古屋周辺のMegaNet加盟局としては、RADIO-i(愛知国際放送:2000年(平成12年)4月1日開局、2010年(平成22年)9月30日放送終了)があり、外国語放送局としては4年ぶりの復活となる。民放FMラジオ局では、今回のように1事業者による1局2波体制はFM802(FM802・FM COCOLO)以来2例目となる。ただし、1例目が同一エリアで既存免許の承継によるものに対し、今回のように異なるエリアにおいて新規で放送免許を申請しての事例は初である。正時2秒前からピッ・ピッ・ポーン。2013年(平成25年)3月までのタイムシグナルは音楽に乗せ「"Seventy-six point one J・O・D・W Tokio InterFM at the tone InterFM time is ○○ o'clock"」、歌“"tokyo's No.1 music station"”、「"No.1 Seventy-six point one InterFM"」という音声が流れ時報があける。なお土曜日は別バージョンが流れた。また、平日17時はブリヂストンの時報CMがあり、平日7時と19時には親会社であるテレビ東京の時報CMが流れた(これらは、すべて通常のタイムシグナルではなく、オリジナルバージョン)。ニュース(InterFM Headline News)は主に時報明けに放送する。英語及び日本語で行われる。現在のニュースは共同通信より配信されている。2013年(平成25年)4月、タイムシグナルのジングル、ニュース・ウェザー・トラフィックのBGMがすべて変更となり、「"InterFM The Real Music Station"」という音声が入るようになった。ニュースのBGMはアイ・アム・ロボット・アンド・プラウドの「Her Version」。2014年(平成26年)10月以降、時報および、時報明けのニュースはなくなった。企業・団体は当時の名称。出典:InterFMが関東で使用していた旧周波数(76.1MHz)は、北関東地域の県域局やコミュニティFM局の混信問題が起きていた。また、日本国外と周波数割当が異なる母国向けのFMラジオ受信機(主に88MHzから108MHzまで)では受信できないという問題もあった。そこで国は一連の周波数再編過程で、InterFMに技術試験を行わせた上で、2015年(平成27年)1月22日に基幹放送用周波数使用計画を見直す案を発表、意見を募った。寄せられた意見などを踏まえた結果、周波数の変更は許可され、同年6月26日より新しい周波数(89.7MHz)の運用を開始、6月30日18時より本放送を開始した。10月31日までは従来の76.1MHzと併用していたが、11月1日以降は89.7MHzに一本化された。また、新しい周波数では、送信アンテナの高さが従来の周波数のよりも高くなっている。2016年9月現在。(※1)("1st")Weird Is Good- 栗原類/("2nd")InterFM897 Music Mix/("3rd")Are You Ready to ROCK - 山中さわお(The pillows)/("4th")LiveFansPresents★CHABOの マジカル60ʼsツアー - 仲井戸“CHABO”麗市 (※2)("1st")AI-Radio - AI/("2nd")InterFM897 Music Mix/("3rd")(Are You Rolling?)...We're Rolling! - ジョー横溝/("4th")EARTH RADIO - 伊勢谷友介/("5th")Repeat(※3) 随時Special Program2016年9月現在。
出典:wikipedia
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