『幕末浪漫 月華の剣士』(ばくまつろまん げっかのけんし)は、SNKがネオジオ用に開発・販売した対戦型格闘ゲームシリーズである。同社の『サムライスピリッツ』とは異なる趣をからめた「サムライアクション」となっている。海外版のタイトルは『THE LAST BLADE』(ザ・ラスト・ブレード)。同社の『サムライスピリッツ』シリーズ(以下『サムスピ』と表記)と同様に、キャラクターが刀などの武器を使うのが特徴の武器格闘ゲーム。物語は、日本の江戸時代後期の幕末が舞台となっており、新撰組なども設定として登場する。また、陰陽道や四神といったオカルト要素も設定に深く関わっている。キャラクターイラストはTONKO(せんのあき)が担当。1997年12月に『幕末浪漫 月華の剣士』が業務用MVSで発売され、翌1998年11月には続編の『幕末浪漫第二幕 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜』が同じく業務用MVSで発売された。2010年6月、パチスロ『幕末浪漫 月華の剣士外伝~あかりと七つの妖珠~』が稼働。従来の対戦型格闘ゲーム同様にA・B・Cボタンがそれぞれ弱斬り・強斬り・蹴りと攻撃に宛がわれ、Dボタンは防御行動「弾き」ボタンとなっている(弾きについては後述)。また、弱斬り・強斬り・蹴りの通常技は全キャラクター共通してレバー特定方向と同時入力で変化する。(左+A、右+B、右+C、右下+C、以上全て右向き時)ゲーム開始時にプレイヤーが使用するキャラクターと、そのキャラクターの戦闘スタイル「剣質」を選択する。キャラクターによっては剣質専用技が存在することもあり、同じ外見ながら剣質次第で性能が全く違う場合もある。また、『二幕』では剣質ごとにキャラクターの服装の色・勝利演出が異なるようになった。近年の対戦型格闘ゲームに多く見られる「パワーゲージ」に相当し、剣質がここに表示されるのでそう呼ばれる。主に通常攻撃を相手に当てていくことによって蓄積、一部キャラクターには溜めるための専用技が備わっている(響・嘉神など)。最大まで溜めるとゲージが白く光り、それを消費することによって「超奥義」「潜在奥義」「乱舞奥義」「ガードキャンセル弾き」を使用できる。保持できるゲージ数は1本のみであり、一度消費するとゼロに戻る。Dボタンを押すと、身を引くような動作とその残影が現れる。これは弾ける時間帯が存在し、この時に相手の攻撃を受けると、それを弾き返して相手を行動不能に陥らせる。この硬直は短縮が不可能で、普段決めにくい技をこの時に決めることもできる。反面、弾ける時間の後のモーションは全くの無防備状態であるため、ここに攻撃を合わせられると無条件で食らうことになる。また、飛び道具・投げ技に対しては全くの無力である。コンピューターも弾きを使ってくる(『二幕』の最終ボスである黄龍が的確に決めてくる)ため、迂闊に技を出すことができない、『サムスピ』のものとはまた別の「動いた方が負け」感を作り出している。『一幕』のみの仕様。ガードし続けてガード耐久値(画面には表示されない)が0になると、武器を飛ばされ、素手状態に陥る。素手状態では、武器を使った攻撃ができない、弾きと一部の必殺技が使えないというペナルティがある。一部キャラクターには素手状態での方が高性能になる技や、自ら素手状態になる技もある。なお、『サムスピ』とは異なり、通常技で削りダメージを受けることはない(剣質「力」の通常技は元々削れるため、別である)。弾き飛んだ武器は地面に落ち、拾うことによって再度使用できる。『一幕』のボスである暁武蔵と嘉神慎之介は、武器を飛ばされることはない。時代設定を生かし、隠しキャラクターとして漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の緋村抜刀斎をゲスト出演させる予定もあったという(FALCOONがインタビューにて回答)。が、権利関係がうまく行かなかったらしくお流れになっているとのこと。なお、『るろうに剣心』の作者である和月伸宏は単行本のフリートークで本作の話題を出しているが、剣心の出演については何も言及していない。新声社の『月華の剣士』ムックには、和月のインタビュー記事も掲載されている。
出典:wikipedia
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