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プリンプリン物語

『プリンプリン物語』(プリンプリンものがたり)は、1979年4月2日から1982年3月19日までNHK総合テレビで放送された人形劇。主人公の少女プリンプリンが、まだ見ぬ故郷を探し求めて仲間たちと旅をする、ミュージカル仕立ての物語である。全656回。主人公である15歳の少女プリンプリンが、見知らぬ自分の祖国と両親を探して、仲間たちとさまざまな国や世界を旅する物語である。プリンプリンは赤ん坊の時に、なんらかの事情で箱舟で海に流され、拾われた漁師に育てられたどこかの国のプリンセスであると設定されており、いわゆる貴種流離譚形式の物語である。初期のエピソードで、「ラセツの女王」が登場しプリンプリンを「シータ」と呼んだこと、怪人「ランカー」の名前、キャラクターの衣装素材とデザイン、などから古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』をモチーフにしていることが伺える。また、プリンプリンを中心にボンボン、オサゲ、カセイジンといった主要キャラクターたちの造形とパーティの構成から、『西遊記』を意識しているとの指摘もある。物語の基本フォーマットは、というパターンで構成されるエピソードを、短い場合で1 - 2週間、長い場合で2 - 3か月程度のスパンでつないでいく形となっていた。自身が騒動の発端となる場合もあり(プリンセス帰還のため、既存権力側がプリンプリン排除を試みるアクタ編、デルーデル編など)、またもともと進行中の騒動に巻き込まれる場合もある(プリンセスたるプリンプリンが権力闘争に利用されるケントッキー編、ドオンブリカ編など)。一度訪れた国が再度登場することはほとんどなかったが、いくつかの例外がある(パリ:ケントッキー編とデルーデル編、ガランカーダ:ガランカーダ編は途中にタンガラトントン編を挿んでいるなど)。各エピソードは、その国がプリンプリンの祖国かどうか、という謎を縦糸にしつつ、その国で出会う風変わりな人物たちと織り成すコメディドラマを横糸として進行する。とくに政治や自然現象などの時事ネタ(当時のチリ独裁政権、中国政府四人組による権力掌握、英国皇太子成婚、惑星直列現象、非核三原則、仏TGV開業など)を、ときには単に駄洒落として、あるいは痛烈に風刺を利かせた舞台装置として物語に積極的に取り込み、NHK連続人形劇としては『ネコジャラ市の11人』(1970年 - 1973年)以来となる3年間に渡る長期シリーズとして、当時の子供たちに人気を博した。子供と大人を対置する構図によって、子供の視点からみた大人社会の奇妙さや歪みをユーモアとペーソスを交えながら一貫して描いている。金銭のみを豊かさの基準とし、騙し合いと力の行使によって欲を満たそうとする大人社会の自己中心的な精神構造が、敵役の武器商人「怪人ランカー」として象徴的に描かれる。一方プリンプリンの味方である大人たちについても、幻の黄金バットを捕まえて名声を得たい(ワット・マイホーム夫妻)、仕事に就いていないと落ち着かない(軍曹)、悪事としりつつ組織の命令には逆らえない(シドロ・モドロ)、天才的な科学者だが役に立たないものばかり作ってしまう(オチャノハッパ博士)など、平凡な大人の小市民的性向がデフォルメされて面白く描かれている。プリンプリンたちは子供の代表として、時に羽目をはずしつつも子供らしい明快な倫理観で大人の論理に対抗し、多くの印象深いキャラクターたちとの邂逅ののち、やがて物語は最終エピソード(ガランカーダ編後編)でのプリンプリン・ランカーの対峙へと収斂していく。物語の中で繰り返し語られた平和、祖国、愛、命といったテーマについては、その理想の象徴であるプリンプリンの祖国を登場させる安易な結論付けをあえて避け、プリンプリンたち、さらには視聴者である子供たちが自ら考え、答えを出していくことを促す形で、希望に満ちあふれた未来を予感させながら物語を締めくくった。また憎まれるべき敵キャラクターであるランカーについても、彼自身に立身出世の苦難を語らせるなど、必ずしも「大人=悪」と簡単に断じずに、人間社会の矛盾ややるせなさをさらりと描いてみせた。諸国訪問といったフォーマットから政治風刺色も濃く、君が代のパロディソングと国歌論が登場したこともある。脚本を担当した石山透によるこれらの作劇と演出は、現在でも当時の視聴者世代を中心に高く評価されている。物語上特定のナレーターは存在しないが、狂言回し的な要素として「花のアナウンサー」が、テレビのブラウン管から飛び出すなど物理的な制約を無視してたびたび登場し、プリンプリン他のキャラクターとからみながら、物語の進行や解説を担当した。また、各国の登場人物たちの突飛な行動に巻き込まれる形で話が脱線し祖国探しの物語がよく停滞したが、その都度プリンプリン一行のメンバー「カセイジン」が「予感」によって未来を予言することで物語が新たな局面を迎えることが多く、事実上彼が物語の牽引役を務めていた。なお、カセイジンの予感はほぼ100%的中するが、肝心な情報が曖昧で万全な備えをすることは困難であり、予想外の展開を見せることも多かった。過去のNHK連続人形劇と同様、劇中においてプリンプリンをはじめとする登場人物たちが歌を歌いながら踊るシーンが数多く挿入された。訪れた国それぞれにその国のテーマともいうべき歌が設定され、エピソードの初期には毎回1度はその歌が披露された(ただし、長期滞在した国のなかでタンガラトントンのみテーマ曲が存在しない)。登場人物それぞれにも特徴あるテーマ曲が何曲か設定されており(プリンプリンの「わたしのそこく」「おかあさんのうた」、カセイジンの「インコとカセイのうた」、また「ランカーのうた」、「ヘドロのうた」、「軍曹のエレジー」など)、各キャラクターの性格付けに貢献していた。これらの挿入歌のほとんどはCDアルバムとして入手可能である(2009年現在)。女の子が単独で主人公となるのは、NHK連続人形劇としてはこの番組が唯一であり、当時小学生の女の子からは絶大な支持を得ていた。同時期の民放のテレビアニメとの影響も多々見られる。例えば、物語の基本フォーマットや敵役に美女がいることなどは、タイムボカンシリーズとも共通している。また随所に同時期の民放のテレビアニメのパロディーが見られた。武器商人のランカーを悪役として描いていることなどから、保守系国会議員から「偏向」と批判されることもあった。シリーズを通して同じオープニング曲が使用されたが、アニメーションは人形が登場するバージョン(1979年度前期)やアニメーションによる後期バージョン(1979年度後期・1980年度・1981年度)の種類がある。エンディング曲は本放送時金曜日の回にのみスタッフロールとともに流された。ただし例外的にそれ以外の回の最後に流されたこともある(スタッフロールは無し)。スタッフロールのバックでは、その週のエピソードにちなんだ寸劇を人形たちが演じていた(セリフなしのパントマイム)。1970年代末までは放送用VTRが2インチ規格で、録画テープが高価だったうえ、著作権や版権等の絡みもあって番組の資料保存は安易に行えず、当時のNHKでは放送後のテープを新しい番組に再利用していた。NHKが本格的に番組映像を保存するようになるのは1981年度頃からで、本作品のマスタービデオテープのうち第1回を除く最初の2年分(1979年度 - 1980年度)は映像が現存していない(⇒NHKアーカイブスを参照)。このため後年のアンコール放送では、アルトコ市編やオサラムームー編などの初期エピソードや、本放送当時人気を博したアクタ共和国編、続くバルンバ編からカッタルカ編までのエピソードが大幅に省略されることとなった。この経緯については、第1回の放映につづいて、プリンプリンと花のアナウンサーが事情を説明しお詫びするシーンが新録で挿入され、第443回(ドオンプリカ編)につながれた。なお、本放送時に何度か挿入された総集編はビデオテープを用いずに、ダイジェスト版のストーリーをその都度再演することによって製作されており、後期の総集編では、初期に登場した人形の改造による再利用のために、初期の登場人物が登場しなくなっている。2009年冬頃よりNHKアーカイブスにおいて、1979年4月9日放送分から1981年3月13日放送分までの437話分(第6回 - 第442回)の録画ビデオの募集が行われている。これまでに再生された一部の映像はNHKアーカイブスの番組公開ライブラリーに所蔵され、各地のNHK放送局からオンデマンドで視聴することが可能である。他方、本作のメインスタッフである人形作家の友永詔三は録画していた本放送テープを所有していたため、初期の一部を除きNHKに提供している。一時期行方不明になっていたこのテープがふたたび発見され、再生の結果、305話分の映像が新たに確認され,残る未発見分は132話分となったことが報告されている。。その他にはつボイノリオが録画した2年目以降のテープも存在している。2014年2月時点で残る未発見分は114話分である。2012年2月12日、NHK総合テレビのテレビ番組『NHKアーカイブス』にて、本作の第1回・第164回・第656回が再放送された。2016年4月には、NHK人形劇で長年人形操作を担当した伊東万里子が、自身の人形操作チェックのために録画してた数々の人形劇番組の家庭用ビデオテープを提供した事で、本作は新たに第2回以降の初期の回25回分が提供された。この中には「ひょっこりひょうたん島」からドン・ガバチョがゲスト出演した第25回も含まれ、長らく幻となっていた回が再び陽の目を見る機会を得ることとなった。これにより未発見分の回は88話となり、100話を切った。しかし、提供された映像はあくまで伊東本人のチェック用に録画していたものであり、15分全ては残っていない話もある為、これらの分についても引き続き完全版の提供を呼びかけている。2016年8月、「プリンプリン物語」のプロデューサーであった中谷正尚が所蔵していた第1話~第120話の録画テープが提供された。未発見は23話になった。

出典:wikipedia

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