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コンスタンティヌスの寄進状

コンスタンティヌスの寄進状(コンスタンティヌスのきしんじょう、"Constitutum Donatio Constantini")は、8世紀中ごろに偽造された文書(偽書)。かつてはローマ皇帝コンスタンティヌス1世が教皇領を寄進した証拠の文書とされ、教権の重要な根拠の一つであった。『偽イシドールス教令集』に掲載されていた。8世紀当時、東ローマ帝国からの独立性を主張するために造られたと考えられている。800年のフランク王国カール大帝への戴冠もこの偽書を根拠として行われた。中世におけるローマ教皇と神聖ローマ皇帝との叙任権闘争の際にも根拠とされ、また東方教会との対立問題ではカトリック教会の独立性を主張するために引用された。11世紀以後も、教皇の世俗権と皇帝に対する優位性(「世界はローマ教皇に帰属する」という主張)の根拠として使用された。15世紀にイタリアの人文主義者ロレンツォ・ヴァッラが古いラテン語文献に使われている用法とは異なる点があることに気付き、『コンスタンティヌス寄進状の偽作論』を発表した。その後幾度もの論争を経て、18世紀に偽作であることが確定した。『コンスタンティヌス帝の寄進状』は、『偽イシドールス教令集』に記載されていたもので、作者は不明である。7世紀イベリア半島のセビリャ大司教イシドールスは従来の教令集『ディオニシアーナ』にスペインでの教会会議の決定を増補し、『ヒスパナ』という教令集を編纂した。のちにこれが『イシドールス集録』と呼ばれ、カノン法の法源とされた。『偽イシドールス教令集』はこれとは別の物で、8世紀か9世紀にイシドールスに仮託して作成された偽文書である。この文書の出自は明かでなく、いくつか説がある。ローマ教皇ステファヌス3世(在位752年 - 757年)ないしその側近の手になるという説、9世紀にフランスの聖職者によって教皇権擁護のために作られたとするもの、8世紀中頃ラテラノの聖職者によって教皇への対抗のために作られたとするもの、同じく8世紀中頃、教皇パウルス1世在位中に教皇に仕える聖職者が作ったとするもの などである。R・W・サザーンは、この文書の書かれた年代を750年よりあととし、その目的はであったとする。この文書は書簡形式であり、その日付は315年3月30日に書かれたことになっている。その内容は、「自分はハンセン病を患っていたが、ローマ教皇シルウェステル1世による洗礼を受けた後、治癒した。その感謝の印として、ローマ司教に自分と等しい権力を与え、全西方世界を委ね、自分はコンスタンティノープルに隠退する」というものであった。まずコンスタンティヌス1世は癩病を患い、時の教皇シルウェステル1世の祈りによって救われたとする。コンスタンティヌスはシルウェステル1世を皇帝にしようとしたが、シルウェステル1世は帝冠を一度受け取ったが被らず、帝冠を改めてコンスタンティヌス1世に被せたという。次にこの文書は聖ペテロに向ける形でコンスタンティヌスによる以下の寄進の記録を記す。すなわちアンティオキア・アレクサンドリア・エルサレム・コンスタンティノポリスと、他の全ての教会に対する優越権、皇帝の紋章とラテラノ宮殿の下賜、西部属州における皇帝権を教皇に委譲した。この架空の歴史的事実によって教皇は「普遍的司教」であり、皇帝任命権を保持していると主張した。カール大帝の戴冠もこの理念に則った形で行われ、これを先例としてのちに教皇は皇帝よりも優越的な地位にあることの根拠とした。

出典:wikipedia

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