鉄人28号の登場ロボット(てつじん28ごうのとうじょうロボット)では、横山光輝の漫画作品『鉄人28号』に登場する架空のロボットと、そのリメイク版について列挙する。なお厳密にはロボットでないサイボーグなどについても扱う。アニメ版などの派生作品オリジナルのロボットについては各作品の項目を参照。※ 五十音順で記載。砂漠の国の反乱軍が使用する、棘付きの甲羅を背負ったロボット兵器。棘からは熱線を放射するほか、頭部に備えた口で人間を捕獲する事が可能。反乱軍のリーダーであるギドの名前を付けられた。ある程度量産され、まとまった数で行動する。砂漠での戦闘に特化しており、砂嵐でも行動可能で砂中を移動できる。半自律型ロボットらしく、リーダー・ギドの命令で行動していた。カブトガニのように腹部からの攻撃に弱く、それを鉄人やサターンに看破され敗れた。世界征服を策謀する秘密結社ブラック団が使用する恐竜型ロボット。ブラキオサウルスのような形状をしており、体色は黒。鉄人28号よりも一回り大きい巨体を誇る。口内に光線銃(熱線銃)を仕込んでおり、距離を取れば光線で、近づけば巨体の重量を駆使した戦法で鉄人に苦戦を強いた。漫画版では無線操縦らしいが、アニメ第4作などでは内部操縦型として描かれている。巨体の為にそのままの姿では飛ぶ事が難しいため、体を数十、数百の小型パーツ群に分離、それぞれを飛行させ、目的地で合体させる。しかし、分解したパーツは壊れやすく、また「精密なロボットほどパーツを失った影響が出るはずだろう」という敷島博士の指摘により、飛行するパーツの一部を鉄人に破壊された。結果、待機中に機能不全から自爆、ブラック団の海底基地に大きな被害を与えてしまった。ドラグネット博士が作り出した、鉄人よりも高性能なロボット。連載版では、宇宙開発目的で始めたサイボーグ研究の失敗から、自我を持つ電子頭脳搭載ロボット開発にこだわったが、あと一歩で完成を見なかったドラグネット博士が、かつての共同研究者である牧村博士の作り上げた、自我を持つロボットロビーの電子頭脳を見てみたいがためにロビーと取引をして、日本の隠れ家で短期間で完成させた強力なロボット。完成を見るもロビーが鉄人に破壊された後であったため、ドラグネット博士は失意のうちに帰国しようと考えていた。しかし、ドラグネット博士がケリーの弟のジョンソンによって殺害されたことによって、ギルバートはケリーとジョンソンの手に渡り、彼らが追っ手の警察と正太郎の追跡を退けるために使用される事になる。後の光文社カッパコミックス版、および同版を使用した秋田書店のコミックス版では「ロビーのロボット王国計画」がカットされたため、同コミックスの劇中では、ドラグネット博士が、宇宙開発目的のサイボーグ研究の失敗(超人間ケリーの事例)からロボット研究に切り替え、完成したのがギルバートとなっており、事件の冒頭もロボット博覧会の会場からケリーによって盗み出されたことになっている。鉄人やブラックオックスを凌駕することを目的として作られており、頑丈さと怪力は鉄人と同等かそれ以上、より高速で小回りの効く飛行能力、操縦者がある程度離れてもコントロールできる優れた遠隔操作技術、相対者と会話までできる操縦性を持ち、ブラックオックス並みの熱線砲を胸部に備えている。実際に鉄人と相対した時は実力伯仲し、正太郎の熟練された操縦技術を計算に入れてなお互角、ケリーによる至近距離での操縦の優位性が加わったときには鉄人の敗北は時間の問題と思われた。しかし、ブラックオックスの妨害電波で機能不全に陥った隙に鉄人に鎖で縛られて墜落。オックスと至近距離で熱線を撃ち合った結果、上半身が完全に融解してしまい、放棄された。某国製の戦闘用ロボット。内戦に陥った砂漠の国の司令官ゴムラスが発注し製作させた。反乱軍が使うロボット「ギド」に対抗する目的で購入されたが、納入まで国王軍の戦線維持が難しいため、サターンが納入されるまでの代役に、正太郎と鉄人を拉致同然に誘拐した。操縦器は大きなトランク程の大きさで、レーダー探査、ホーミング攻撃、自律破壊行動等を行える高性能な兵器。鉄人よりも一回り大きいゴリラ型の体型が特徴で、口から火炎、指先から熱線を放射するほか、身体中に棘状の熱線砲を隠し持っている。飛行能力こそないが、敵と交戦して学習し、より強力な戦法を考えだす(これらの能力と行動と、ファイア二世などと似通った設計思想から、ビッグファイア博士が製作したではないかと考える人もいるが、はっきりしていない)。反乱軍や市民を無差別に殺戮し正太郎をも襲撃した為、鉄人と交戦する。棘型熱線砲の斉射で鉄人のロケットを破壊して撃墜するが、鉄人本体にダメージはなかった。格闘戦では鉄人に及ばず圧倒された末、投げ飛ばされた際に熱線砲の棘が折れ曲がってしまい、発射した熱線が自らに命中して自滅した。この顛末を見た正太郎は「馬鹿だなぁ」と感想を漏らしている。ジャネル・ファイブが各国から盗み出したロボット群。主に奇岩城に上陸してきた正太郎たちや沖合の警備艦の迎撃のために使われたが、鉄人に対抗する事はできなかった。XY3号から遠隔操縦されている。人型のものや昆虫の姿を模したもの、砲弾やロケットのような形のものなど、多種多様な形状のロボットが登場している。また、鉄人もジャネル・ファイブに操縦器を奪われ、一度はコレクションの中に加えられていた。劇中で名称が判明しているロボットは以下の通り。不乱拳博士が長年の研究で生み出した、死人の体と機械で構成されたサイボーグ。モンスターという呼称が正確な名称かは不明。「フランケンシュタインの怪物」がモチーフという鉄人の敵として、フランケンシュタインの怪物そのものを持ち込んだ形になっている。死体を繋ぎ合わせ、内蔵した機械によって甦生。怪力と異常なタフネスが武器だが、殺人犯の脳を使用した為に粗悪で凶暴になってしまったらしい。言葉も「アウアウ」としか発せないが、事態への順応力は高く、意外な知恵を発揮したり愛嬌のある仕草を見せたりもした。また、不乱拳博士はこの片言を理解していた。これら知能の障害を問題視した博士は、脳を科学者のものに入れ替えようと考え、敷島博士を狙ったため、正太郎及び鉄人と敵対することになる。また、モンスター自体が死亡しても、機械のように修理、蘇生手術を行えば何度でも蘇るため、この技術自体が恐ろしい発明であった。不乱拳博士の死後、この技術を解析した敷島博士が感嘆したが、研究資料などの細かい記録がなく、完全に理解するには至らなかった。その記録は黒覆面のスパイ団の手に渡り、不慮の死を遂げた不乱拳博士自体の蘇生に用いられる事になる。不乱拳博士が人造人間研究の過程で生み出したサイボーグであるが、不乱拳博士にとっては失敗作だったらしい。まだら岩の近海に生息し、体から強力な磁気を発して精密機械や電波を撹乱してしまうため、アカエイが現れると計器が狂ったり、鉄人が暴走したりする。群れを成して行動し、空も飛ぶことができ、地上に飛来し人を襲うこともあった。不乱拳博士の持つ笛によって、ある程度命令し操れるような描写がある。弱点としては熱に弱く、火炎放射攻撃で撃退できる。また、時間帯によっては休眠している。単行本によっては不乱拳博士に操られるシーンもなく、空に飛び去って登場しなくなる場合があり、存在が曖昧になっていた。また、ロボットであるアカエイ号も存在するが、こちらは空も飛べず、磁気障害なども起こさない。不乱拳博士が黒い潜水艦から完全コントロールで動かしていたが、鉄人に地上に投げつけられて破壊された。人間の脳を用いて、宇宙環境に適応した機械人間の技術で改造されたサイボーグ、あるいは機械人間。ドラグネット博士が、電子頭脳ではなく人間の脳で機械をコントロールしようと考え、研究考案した技術で造った。元々は博士の助手だったケリーが、研究の果てに心身を病んでいた博士によって、実験の失敗を咎められ、無理矢理改造されてしまった姿。改造後は起動に失敗、死んだと思われて弟ジョンソンの手で墓地に葬られていたが、雷が墓に落ちたショックで蘇った。蘇生後、自らの変わり果てた姿に悲しみ、ドラグネット博士に復讐を誓い来日し、ジョンソンと共に博士を殺害、国外逃亡を謀る。元々の人となりは温和だったが、雷や機能障害が起こると凶暴になって暴れ苦しむ。その姿を人に見られる事を極端に嫌い、全身を包帯で固め黒服にコートを羽織って帽子を目深に被っている。人間サイズながらトラック等を持ち上げる怪力に飛行能力を持ち、弾丸では傷もつかない。また、かつてはドラグネット博士の助手であっただけに、科学知識や機械技術も持っており、ギルバートを自由自在に操った。ジョンソンと人質を抱えて逃亡しようとした際、正太郎に『投降しなければ人質及びジョンソン諸共攻撃する』と脅迫された為、ドラグネット博士の殺害の罪を一身に被り、弟を残して鉄人に特攻して果てた。鉄人計画26号機。戦後鉄人を作り上げた覆面の男が、乗鞍岳で製作したものと考えられる。人間サイズでバケツをひっくり返したような円筒形のロボットで、28号を製作する資金調達にロボット強盗として運用され、鉄人の設計者である敷島博士の邸宅に押し入り、その父親を殺害している。電撃のような怪光線を発射する能力もあり、当時の通常兵器に比べれば高性能なロボットである。鉄人計画27号機。人間の模倣という人型ロボットらしい設計で、顔の造型も人間を模している。戦車砲の効かない装甲と数十トンもある鉄人を軽々投げ飛ばす怪力など、通常兵器に比べると凄まじい性能を有し、自衛隊では歯が立たない。起動し暴れ狂う28号にはかなわず一撃の下に破壊される。また、目くらましの発光能力なども有している。戦時中の開発では目的の完成度まで達しなかった為、28号を開発することになる。また「大型27号」という台詞から、26号とともに現れる黒いコートの男は人間サイズの27号であるという意見もあるが、この辺りについては不透明のままである。原作ではこの27号こそが(本来の悪役としての)鉄人28号として登場する予定だったロボットで、短期連載で終わる予定だった当作品が連載継続が決まった際に、正義の味方として急遽設定されたのが後の28号である。その為、「少年」連載時の序盤ではこの27号を強調して表紙に登場させたりと読者をミスリードを誘う結果となっていた。鉄人28号 (架空のロボット)を参照。上半身を白くしたブラックオックスのような形をしたロボット。来日に合わせ急造した割に鉄人と互角に闘う能力を持っていた。遠隔操作型で、ギルバートと同じ飛行装置を内部に組み込んでいる。胸部からは催眠ガスを発し、正太郎たちを昏倒させた。ロビーに対してドラグネット博士の技術のデモンストレーション役に一役買ったが、博士にとっては間に合わせの急造品に過ぎず、その後は登場しない。ニコポンスキーが失敗した後に日本にやって来たS国のスパイ団が鉄人28号を手に入れる為に製作した、外見を似せただけのロボット。リモコンごと本物の28号とすり替えた。正太郎でも動かしてみて操縦の正確性に違和感を覚えるまで判らなかったほど良くできたニセ物。敷島博士提案の「ぶつければ判る」というかなり乱暴な判別法により、本物の28号と全力でぶつかり合って爆発した。なお、背中のロケットの性能だけは本物と全く同じであるはずだが、正太郎の違和感とは飛行中の旋回半径が大き過ぎることである。テレビアニメ第一作の71話ではギャング連合のボス、ワルガンが鉄人28号の内部構造を撮影し、偽鉄人28号を開発した。特殊塗料が再現できなかったため、外装が白く塗装されていることが特徴。続く72話ではワルガンがデータを軍事独裁国家カロリア国に持ち込み、ニセ鉄人28号を量産している。偽鉄人軍団は圧倒的な物量で鉄人を圧倒するが、村雨健次が偽鉄人の操縦機を奪取して全滅に追いやり、製造工場も鉄人に破壊されている。また、PS2ゲーム版にもカロリア国に量産された鉄人28号と交戦するステージが存在する。この偽鉄人は外見、性能共に鉄人と互角である。不乱拳博士が鉄人に対抗する為に作り出した高性能ロボット。鉄人と正太郎に煮え湯を飲まされた博士が鉄人を倒す目的で製作を決意したが、成り行きで不乱拳と同行していたスリル・サスペンスが自分の子分を隠れ家に引き入れた以後、サスペンス一味が博士に突貫での製作を強要し自らの手中に収めた。なお、単行本によってはこれらの下りが変更されたもの(不乱拳博士が仕掛けたトラップのため、動き始めてすぐ大爆発してしまう)が後々まで採用されていたが、文庫版や2005年の完全版において、『少年』に連載された当時の構成に再編された。バッカスは、鉄人の物語で初めて登場した「鉄人を倒す為に作られた、鉄人より強力なロボット」であり、装備こそ鉄人に準拠するが、各個の能力が鉄人を上回っており、鉄人は苦戦を強いられる事になった。口から火炎放射(熱線)を放つなど、対人兵器も内蔵はしているが、基本は鉄人と同等かそれ以上、鉄人を凌駕する強力な飛行装置を内蔵したスマートな外観設計がなされている。不乱拳博士は、単身で設計から製作まで数週間で完成させている。不乱拳博士はバッカスと人造人間モンスターに対して「息子達で兄弟」という発想を持っていた。劇中では、まずサスペンス一味の手に落ちたバッカスは、その能力を遺憾なく発揮し、数々の犯罪に手を染めていく。だが、不乱拳博士は自らの生み出した創造物が不本意な使われ方をするのが許せなかったらしく、より強力な操縦機器を作り出し、バッカスをサスペンス一味から奪い返す。しかし、正太郎達に追いつめられ操縦機の壊れたバッカスが、酩酊したかのように狂い暴れ始め、生みの親の不乱拳博士をその手に掛け、最後はその名の通り狂乱。鉄人と空中でぶつかり合い、爆発四散した。ビッグファイア博士が、ベラネード財団がダム建設の際にロボットを使用する事を知り、売り込み目的で作り出したロボット。博士の自慢である知能回路の自己学習能力、鳥メカによる索敵及び支援攻撃、熱線攻撃、発熱機能の他に、土建機能、コンクリート再生機能などを有する、攻撃的な土建ロボットである。自己判断で動いている事から高度に自律行動が可能であり、博士同様に自尊心すら持っているような描写もある。実際に、自分の悪口を鳥メカから伝え聞いて、正太郎をつまみ上げている。これまでのロボット達と一線を画すのは、商業目的で量産化を前提とした商品であるという点である。売り込み目的のロボット見本市に赴き、ホワイト・バッファロー山への登山レースを強引に行い、最も早く帰還したロボットをベラネード財団査察団に買い上げるよう取り決めさせる一方で、人目及ばぬ山中で参加ロボットを次々破壊するが、帰還機が遅い事からレースを危ぶんだ参加者が鉄人に協力を求めたため、カメラ記録目的で飛来した鉄人と戦うことになる。その自律性から動きの悪い鉄人相手に終始優位だったが、激しい戦闘で脆くなった氷雪から谷底へ落下し自滅した。事態を鳥メカから聞きつけた博士により、機密保持の為に爆破処理された。博士自身の名前に二世をつけた名が示す通り、ビッグファイア博士は自らが製作したファイア二世に深い愛情を注いでおり、二世の破滅を鉄人の所為だと思い込み、鉄人に復讐を誓う。ホワイト・バッファロー山での登山レースの後、ビッグファイア博士が作り出したファイア二世の後継ロボット。鳥メカがなくなりパワーと装甲を重視した。性能については、かなり鉄人に似通っており、パワー重視の接近戦用ロボットとなっている。また起動した際の動作も鉄人と同じ。二世同様、ベラネード財団への売り込み目的で作られたにしては攻撃的なロボットで、試験運用で恐竜ロボットを血祭りにあげるなど、土建ロボットなのかすら疑わしいロボットである。基本的に高度な学習能力を有した自律ロボットであるが、きちんと教え込まないと誤った判断で行動する危険も孕んでおり、実際に「工場を破壊する」ことを教えて犯罪に使用したまま、知能回路をリセットしなかった為に自社工場を破壊しかけるという事態を引き起こす。当初はフレームや内部の機械が露出した状態で、ライバル会社の工場に爆弾を仕掛けて逃亡するというテロ活動に使用されていたが、ベラネード財団に売り込む際に外装が増設された。これは防御力を向上させる以上に、捜査陣へのカモフラージュとして機能した。前回の事件の為か、鉄人に対して研究をしていた博士が、その成果をもとに二世の機能をさらにパワーアップしたため、自律行動するロボットながらも、あらゆる面で鉄人を圧倒した。靴底に隠せる超小型リモコンに、鉄人以上のパワーとスピード、煙幕や催眠ガス、熱線などの装備、何より高性能な知能回路の学習機能、全ての面で鉄人以上でありながら、ファイア三世に足りなかったのは飛行能力と正太郎(正しい操縦者)で、鉄人に鉄骨を頭部に突き刺されて爆発した。スノー国から送り込まれたロボット兵器。頭に角を生やした鬼のようなデザインで、簡易な分解組み立てが可能な設計になっており、パーツ群をロケット砲弾で輸送(現代では弾道ミサイル攻撃と間違えられかねないが)、現地で組み立てて運用できるのが利点。飛行の際に脇の下からロケットを噴射するのが難点。質実剛健で鉄人以上の頑丈さ、飛行スピード、操縦性、自律性を誇る。また、手で触れた物に高電圧を流し込んで破壊する能力を持つ。空中では鉄人をジャイアントスイングの要領で振り回し、腕を破壊する技も見せた。潜入先での活動を前提とした設計であり、隠密行動を目的とする秘密兵器の類いに分類される。有効活動範囲は操縦器から半径10キロと制限があり、それが仇となってスノー国の諜報員達の行動範囲を把握されてしまい、追い詰められてしまう。また、完成直前に組み立て現場に紛れ込んだ大塚署長によって部品を抜かれており、不具合を起こしていた。ジャイアントスイングも敷島博士の提案した力の受け流し戦法によって無力化されている。最終的には不具合のためか、鉄人の攻撃でダメージが蓄積した為か、暴走を始め、諜報員達を指先からの熱線で攻撃した挙句、空中へ飛び去って自爆した。量産兵器で、かつ戦闘性能に特化していない秘密兵器として作られたロボットでさえ、鉄人以上の性能を持つ時代になった事を象徴するロボット。制限されているとはいえ、遠隔操作と独立行動性能は鉄人以上であり、一対一の戦闘で鉄人の腕をもぎ取る程である。ブラックオックスを参照。ゴロギル博士が製作した、樽型の形状でとんがり頭にニヤリとした歯を見せる、大変インパクトのあるデザインのロボット。何の目的で製作したかは不明ながら、温和なゴロギル博士からは想像できない程、凶悪な能力を秘めたロボットである。本体と同型の小型モンスターを腹部に搭載するほか、飛行能力、胴体に内蔵した光線銃、頭部からの火炎放射、水中潜行能力、地中潜行能力など多彩な機能を持ち、体格も鉄人より2倍大きい。力も鉄人がロケットを最大出力にしてようやく地中から引っ張り出せる程強い。また、小型モンスターは高速で飛行し、追尾する砲弾の如く敵へと体当たりを仕掛ける。過激なテロ組織「十字結社」により強奪され、テロ行為に用いられる事になる。その為、ゴロギル博士は正太郎個人に「モンスターを破壊してほしい」と依頼しに来るが、追って来た十字結社に殺害されてしまう。地上での格闘戦では鉄人に押され気味だったが、小型ロボで正太郎を直接攻撃したり、水中や地中から奇襲を仕掛けたり、地割れを起こして鉄人を地中に封じ込めるなど、トリッキーな戦術で善戦する。しかし、正太郎に空戦能力が鉄人より劣る事を看破され、空中戦の末に損傷、鉄人の体当たりで爆散する。牧村博士が完成させた、自我を持つ人工知能を搭載したロボット。独特の黒い栗のようなボディに長い腕と3本の足という、人形(ヒトガタ)からは外れるデザインに人間(ニンゲン)型の思考形態を持たせている。原作ではカタカナ表記で、独特の訛りのある特徴的な喋り方をし、自分を「ボク」と表現している。自ら物事を考える力を有しているが、起動初期の性格は子供そのもので、学習を積み重ねていく事で、いつかは人間が発想しない考えを持つに至ると思われていた。しかし助手である助川が、まだ善悪の判断がつけられないロビーに悪事と享楽を教えた為、ロボット強盗として巷を騒がせる事になり、事態を察した牧村博士が正太郎に通報し追い詰められる。強盗事件の最後に助川がロビーを裏切り爆破しようとするが、この事に気づいたロビーに殺される。ロビーは爆破により死んだと思われ、博士は「これで良かったかもしれない」と電子頭脳の研究を封印した(秋田書店版では壊れた事になっており、この後のエピソードがカットされている)。実は生きていたロビーは、その高度に進んだ知能の為か、信頼していた親代わりの人間に裏切られた為か、人間そのものを見下す性格となっていた。ロボットの為のロボット王国を創る事を画策し、秘密裏に多数のロボット軍団を設計・製作、人間に宣戦布告する。人間を上回る知能と行動力は正太郎達を追い詰めていき、一度は鉄人28号を完全に破壊、奪取にも成功するが、ブラックオックスが投入された事で戦況は逆転。鉄人も奪回されてしまう。また、気絶した正太郎を“死んだ”と認識するなど、非人間的な面を突かれて計画は難航する。ロビーは、強力なタッグを組んだ鉄人とブラックオックスに目を付ける。それは多種多彩なロボットを大量に生産はできても、人間の天才が造ったロボット以上の物は造れない、ならば、それを奪って内部構造を調べ、複製し、量産し、自らのロボット軍団に加えようと考えた。だが奪う為に障害となったのが正太郎で、彼との駆け引きに苦慮している時に現れたのが、ロビーの電子頭脳に惹かれて日本にやって来たドラグネット博士だった。博士との知恵比べのようなロボット戦の後、その才能を評価し取引に応じるが、正太郎の存在に危機感をつのらせたロビーは、正太郎暗殺を企てるも、逆手に取られて返り討ちに遭い身を滅ぼした。損得感情があるかと思えば合理性を求めたり、怒りや悔しさといった感情のようなムラを見せたりと、人間臭さも持ち合わせるロボットであった。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。