牧のうどん(まきのうどん)は、福岡県福岡地方および佐賀県に展開しているうどんのチェーン店である。通称「牧の」、「マッキー」など。なお、正確には「釜揚げ牧のうどん」である。2014年時点、福岡県と佐賀県の国道沿いに20店舗近く展開する。牧のうどんの「牧(まき)」とは、福岡県糸島郡前原町(現在の糸島市)加布里にある地名である。牧のうどんの前身となる店舗が開店した際、地元の人間から「牧にあるうどん屋」と言うことで牧のうどんと呼ばれるようになり、それがそのまま店舗名となって現在に至っている。博多のうどんは、麺にコシがなく柔らかい。牧のうどんはさらに製法が特殊なため、麺が出汁をどんどん吸い込んで伸び、ゆっくり食べていると見かけの麺の量が増えてしまう。したがって「食べても食べてもなくならない魔法のうどん」とも言われ、牧のうどんではスープ(この店ではかけ出汁を「スープ」と呼ぶ)のお代わりは自由である。店員にかけ出汁のお代わりを頼むと、「スープ」の入ったやかんが出される。一般的なうどん店とは異なり、牧のうどんは製麺所に併設されたうどん店である。カウンターの中の調理場では、自動麺切り機と茹で釜がベルトコンベアーでつながれ、どんどん麺が送り込まれている。さらに、一般的なうどんの「麺切り→茹で→(冷水での)ぬめり取りと絞め→ざるに上げ→再加熱→出汁かけ」の工程のうち、「ぬめり取りと絞め→ざるに上げ→再加熱」を省いていることが、同店の一番の特徴である。つまり、牧のうどんのかけうどんは、「釜かけうどん」(釜揚げうどんの麺に熱いかけ出汁をかけたもの)と同じである。これが元で省力化・時短化に基づくコスト圧縮が図られているのだが、一度も水で絞められていない麺は時間とともにどんどんふやけてくるため「食べても食べてもなくならない」原因ともなっている。注文時には、各テーブルに置いてある伝票に店員か、客自らが赤鉛筆で正の字を書くが、このときに麺の固さは固麺・中麺・柔麺から選べる。「食べても食べてもなくならない」のを嫌う方は固麺を注文すると比較的上記の現象を防ぐことが出来る。スープ(かけ出汁)は少し塩気が効いたかつおと昆布ベース。各テーブルに置いてあるネギは入れ放題で、博多ラーメンのような替え玉システムも存在する。肉うどんの牛肉は、九州独特のすき焼き風の甘い味付けなのも特徴。また、うどん玉、スープ(かけ出汁)のほか、かしわ飯、キムチなどの持ち帰りメニューもある。ダシをとるのに用いられた昆布およびかつお節は、佃煮・ふりかけとして販売されている他、持ち帰り用昆布などとしてレジ近くにおいてあることもある。ダシは一カ所でまとめて作られていて、毎日各支店に配送されている。支店が主要幹線道路沿いに隣接しているのはその所為もあるようで、交通機関の発達とともに支店も遠方に作られるようになった。しかし既に配送出来る距離も限界であり(本社工場から車で1時間半ほど)、仮に地価の高い東京都内に出店しようとすれば工場設置も含めて一杯あたり2000円以上のコストがかかり、採算に合わないとされている。地元・福岡出身の声優・麻倉ももの好物としても知られるようになっている。牧のうどんの意見投書用紙の裏面に店舗一覧がある。製麺所がある本店からワゴン車で1時間半(麺や出汁の品質を保証できる制限時間)で行ける範囲に出店しているため、国道202号沿いに店舗が多い傾向がある。※公式サイトはない。
出典:wikipedia
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