スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム (SCRP) とは、日本歯科医師会主催の歯学部学生の研究発表会のことである。スチューデント・クリニシャン・プログラム (SCP) は、1959年米国歯科医師会(ADA)が設立100周年を迎えるにあたり、世界最大手の歯科材料会社デンツプライ インターナショナル社に歯科学生による研究の実践発表という記念企画の後援を依頼したことに始まる。現在では世界39ヶ国の各国歯科医師会主催により開催されており、世界の歯科界の発展を担う研究者・教育者・開業医を多く輩出している。日本では1995年より毎年8月に、日本歯科医師会主催(デンツプライ社後援)開催される。各大学により選抜された歯学部所属の学生が、日々の研究成果を発表する場である。各大学1名が出場し、持ちブースで審査員への説明および質疑応答を行う。すべて英語を使用する。優勝者は、日本代表として、アメリカで開催されるアメリカ歯科医師会 (ADA) 年次大会中に開催されるSCRP大会に参加する。2007年よりスチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム (SCRP)へと名称が変更された。2014年8月、日本では20回記念大会が、日本歯科医師会会館で開催された。20回大会は国立大学と私立大学を含めた全国29の歯科関連大学のうち、28校が参加した。1995年-2014年(第1回~第20回)私立大学では、このプログラムにかなりの力を入れているところが多く、学内選抜や研究室の総力を挙げて対応するほどの熱の入れようである。他方、国立大学ではそれほど力を入れておらず、このプログラムの存在すら知らない学生・教員が大半である。また、選抜者も研究経験のある社会人編入者や教授に頼まれて仕方なくと言った学生が多く、私立大学と国立大学でかなりの温度差がある。これは、私立大学の学生は、大学の代表という名誉を勝ち得ることができる格好の機会であると考えるが、国立大学の学生は、このプログラムを利用せず、海外のインパクトファクターの高い雑誌に直接論文を投稿することの方が研究成果を広く公表できると考えているからである。このプログラムを使用しなくても、学生が海外の臨床系・基礎系の学会発表や論文に投稿するのが珍しくない為、必ずしもこのプログラムで選考される内容が日本代表レベルを選ぶ場ではないとする意見もある。しかしながら、現在、すべての国立大学が参加していることを考慮すると、状況は変わってきているとも考えられる。
出典:wikipedia
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