磐梯吾妻道路(ばんだいあづまどうろ、通称 : 磐梯吾妻スカイライン)は、かつて福島県福島市にあった有料道路。福島県道路公社が管理する一般有料道路だったが、2013年に無料開放され、福島県道70号福島吾妻裏磐梯線の一部となっている。無料開放後も磐梯吾妻スカイラインの名称は通称として使われている。福島県福島市の高湯温泉から浄土平を経て土湯峠に至る吾妻連峰を縦走する全長 28.7km、平均標高1,350mの山岳自動車道である。東北地方の山岳観光有料道路の草分けとして1959年(昭和34年)11月に開通。磐梯朝日国立公園の吾妻連峰の東側山腹に沿って走る本格的な山岳観光道路で、旧建設省と「道の日」実行委員会が選定した日本の道100選にも選ばれている。有料道路時代の普通車の通行料金は1,570円であったが、料金徴収期間の満了に伴い、2013年(平成25年)7月25日から恒久的に無料開放された。11月中旬から翌年4月上旬までは冬期通行止が行われる。当初、福島県が1958年(昭和28年)に吾妻連峰から裏磐梯地方の観光・産業開発を目的に県道福島・吾妻・裏磐梯線(磐梯吾妻スカイライン)として着工し、建設中途の1957年(昭和32年)に日本道路公団が工事を引き継ぎ、1959年(昭和34)年11月に開通した。磐梯朝日国立公園の中にあって、遠くに蔵王連峰を望み、左右に安達太良山と磐梯山を望むスケールの大きな恵まれた景観と、沿線には噴火口、湖沼、湿地帯など変化に富んだ土地の中を走る。磐梯吾妻スカイライン中間には吾妻小富士と一切経山の鞍部に開けた、浄土平とよばれる火山性ガスが噴出する草木の生えない荒涼とした火山荒原が広がる。この特別保護地区に指定されている浄土平には、浄土平パーキングエリアが設けられており、東側の吾妻小富士や西側の一切経山のハイキング・登山観光拠点の休憩施設として利用される。浄土平から北は、天狗の庭とよばれる秋の紅葉の名所のほか、不動沢橋が架かるつばくろ谷、蔵王を望む白樺の峰がある。いっぽう南の土湯峠からは、国見台から湖見峠(うみみとうげ)にかけてブナの樹海の中を急なへアピンカーブが続く道路が走り、安達太良山、磐梯山や裏磐梯の湖を望める。その途中の天風境(てんぷうきょう)の駐車場が見晴らしの良い展望台となっている。特に眺望のよい8つの景勝スポットは、作家の井上靖が命名した「吾妻八景」の名で広く知られている。
出典:wikipedia
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