中世ラテン語(ちゅうせいラテンご、)は、中世にカトリック教会で文語として用いられたラテン語である。現代におけるラテン語と同様、あくまでも第2言語として使用されたものである。各使用者は必ず別の言語を母語としてもっており、そうした諸言語(民衆ラテン語から発達したロマンス諸語や、ドイツ語などのゲルマン諸語)の特徴が、音韻・文法両面で、中世ラテン語に大きく影響している。表記はイタリア式の「教会ラテン語」()の発音が反映されたものに置き換わっているが、部分的に伝統的な表記も維持される場合もあり、あるいは逆に伝統的な綴りに回帰しようと過剰修正()される場合もあり、かなりの揺れがある。中世ラテン語は他から自由に借用をし語彙を拡大した。ウルガタの言語から重大な影響を受けており、これにはギリシア語とヘブライ語からの翻訳からの大なり小なり直接的な翻訳であることの結果である、古典ラテン語にとって異質な多くの特異性を、語彙だけでなく文法および構文論においても含んでいた。ギリシア語はキリスト教の専門的な語彙の多くを提供した。南ヨーロッパに侵入したゲルマン民族が話していたさまざまなゲルマン語もまた、新語の大きな源泉であった。ゲルマン人の指導者たちは彼らが征服したローマ帝国の一部の支配者となり、彼らの言語由来の単語を自由に法律用語にとりいれた。古典語の単語は使われなくなったため、その他多くの通常の単語が俗ラテン語またはゲルマン語起源の造語に置きかえられた。ラテン語は、ロマンス諸語が話されておらずローマの支配に服したこともないアイルランドやドイツのような地域へも広まった。ラテン語が現地の土着語と無関係に学ばれたこれらの地域で書かれた著作も、中世ラテン語の語彙および構文に影響を与えた。科学や哲学のような抽象的な主題はラテン語で意見交換されたため、それらによって発展したラテン語の語彙は現代の言語における専門用語の非常な大部分の源泉になっている。"abstract
出典:wikipedia
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