玉井区（ぎょくせい/たまい-きょう）は台湾台南市に位置する市轄区。マンゴーの産地として有名である。玉井区は台南市東部に位置し、西は大内区、山上区と、東は楠西区と、南は左鎮区、南化区とそれぞれ接している。阿里山山脈の南端に位置し山岳地帯が広がっているが、台3線と台20線が交差しており、交通の要衝となっている。玉井区の旧名は大武壟であり、古くはツォウ族タパニー（は当て字）社などの居住地であった。鄭成功時代、大目降（現在の新化区）一帯に居住していた西拉雅族が漢人の進出の影響によりこの地に移住している。清代の雍正年間、漢人は玉井地区にも入植するようになり集落が形成された。1915年，余清芳等が起こした西来庵事件（噍吧哖事件とも）が発生し、台湾で最大規模の武装抗日事件が発生している。1920年の台湾地方改制の際、と音の近い日本語の玉井と改称され台南州新化郡の管轄となった。戦後は台南県玉井郷と改編、2010年12月25日の台南県の台南市編入に伴い玉井区と改称され現在に至る。

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