『美少女戦士セーラームーン (テレビアニメ)』では、武内直子の漫画『美少女戦士セーラームーン』を原作としたテレビアニメ5作品について述べる。2014年から2016年にかけて公開された新作アニメ版については、『美少女戦士セーラームーンCrystal』を参照のこと。テレビアニメとしての『美少女戦士セーラームーン』シリーズは東映動画によって制作された。放送はテレビ朝日系列で、毎週土曜19:00 - 19:30(JST)にて放送された。初回は1992年3月7日、最終回は1997年2月8日で、5年間に亘って放送された。5シリーズ全200話。第4シリーズで放映時間を拡大したスペシャル版が1話制作されている。平均視聴率は11.6%で最高視聴率は16.3%に達し、『たけし・逸見の平成教育委員会』(フジテレビ系列)と互角の人気番組となった。玩具などの販促展開でも大成功を収めた。当初は第1期だけで終了する予定だったが、社会現象になるほどの大ヒットとなったことで続編の制作が決まり、全部で第5期まで制作された。原作の漫画版とは設定や話の展開が異なる部分が多く、またアニメオリジナルの話が多い。前番組である「きんぎょ注意報!」同様、原作と比較して作風はギャグテイストが強く、「プリンセスと従者」というイメージが強いセーラームーンとその仲間たちの原作のイメージに比べると、このアニメ版はセーラー戦士たちとの日常や友情が強調された作風となっている。毎回の後半は基本的にアクションになり、前半は中学生の女の子のやさしさや日常生活などを描いたものであり、髪型などを扱ったお話もあった。本シリーズ自体はその類のジャンルではないが、本シリーズの放送後、それまでは女性の愛好家が主だった百合ファンが男性にまで波及するようになった。主人公の月野うさぎを始めとするセーラー戦士5人を演じた三石琴乃・久川綾・富沢美智恵・篠原恵美・深見梨加は、声優ユニット「Peach Hips」を1993年10月11日に結成し、PCエンジン版ゲームの主題歌やアニメのエンディングテーマなども歌うこととなった。アニメと連動したイベントにも出演し、「Peach Hips Live」と称したライブがアニメ第2シリーズ『セーラームーンR』放映中となる1993年9月11日と12日に先行開催されたほか、同年12月25日には「セーラームーン & クリスマス」というクリスマスイベントも開催された。その後5人は2009年12月6日にアニメのDVD-BOX発売記念イベントが東京・秋葉原のUDXシアターにて開催された際にも揃って出演している。本シリーズは北米のほか中南米、アジアでも放送された。その反応は、同じフェミニズムの文脈においても、本シリーズが「女性差別的な価値観に基づくもの」という否定的な意見と「女性の権利向上のシンボルである」という肯定的な意見の2つに分かれた。シリーズのアイキャッチは各作品ごとに新しく製作されるが、作品開始直後のアイキャッチには若干の相違がある。放送話数はシリーズごとに累積されるようになっており、通算50話は『R』4話にあたる。放送日はキー局および同時ネット局のもの。視聴率の出典は『月刊ニュータイプ』より。なお、シリーズ各話にゲスト怪人(妖魔)が登場する。リストが膨大なため、伸縮型のメニューとして表示する。『美少女戦士セーラームーンSuperS スペシャル!』は、1995年4月8日 19:00〜19:58に放送する約47分のテレビスペシャルで、『美少女戦士セーラームーンSuperS』の序盤に位置する3つのエピソード。月野うさぎとちびうさが過去の樣々な戦闘記録に回想するという形の心得を描いた「華麗に変身? 泣き虫うさぎの成長記録」、SuperS本編には登場しない天王はるかと海王みちるを主役にしたオリジナルストーリー「はるか みちる再び! 亡霊人形劇」、原作第5巻の番外編・ちびうさ絵日記をベースとした物語「ちびうさの冒険! 恐怖、吸血鬼の館」という3つのエピソードで構成されている。登場人物についてはキャラクター個別の項、または「美少女戦士セーラームーンの登場人物」を参照のこと。系列は現在の系列。◎は現在他系列局だが、放送当時テレビ朝日系列と他系列とのクロスネットだった局。他系列局の放送時間・期間の出典は『アニメディア』(学研パブリッシング)より。シリーズ全編を通して劇伴を担当した有澤孝紀の音楽は評価が高く、有澤はこれらセーラームーン・シリーズの音楽でJASRAC国際賞を受賞した。大きな特徴としては変身シーンや必殺技などに際して、同度堆積による特徴的な音階を使用することが挙げられる。またこれら見せ場のシーンではバックコーラスが「セーラームーン」と歌うのも大きな特徴。コーラスにはこれ以外のセリフはなくあとはスキャットが僅かに入るのみで、見せ場において大変効果的であった。R映画版以降は他のセーラー戦士の変身シーンに合わせてそれらのキャラクター名がバックコーラスに入る各キャラ専用変身音楽も作られた。これらコーラスの使用は、有澤が1980年代初頭にコーラスグループ「SOAP」を結成していたことによる影響が大きい。その他、Rではサクソフォンとクラリネット、Sでは(劇中設定の海王みちるの特技に合わせて)ヴァイオリンの特徴的なソロを含む曲が多く用いられた。セーラースターズでは必殺技シーンのイントロで波形編集によりターンテーブル効果で音程をうわずらせたり、セーラースターライツのテーマ(特に変身シーン)では特徴的なシンセサイザーの音色やピアノのシンコペーションを用いるなど、1996年当時流行していたユーロビートなどのテクノ音楽の影響が強く窺える。テレビシリーズは高い人気を博し、劇場版も制作、公開された。
全てスタンダード・サイズ(4:3)で制作されたが、ビデオ・DVDはビスタサイズ(16:9)での発売となり、画面が上下カットされ、いわゆる貧乏ビスタ状態となっている。サウンドトラックの他、ドラマCD、イメージソングなどが発売された。アニメイトなど一部のファン向け販売ルートでは女児よりむしろアニメファン対象のドラマ・カセットテープも販売されていた。このカセットでは、テレビシリーズ本編で病欠した三石に代わり月野うさぎの声を荒木香恵が担当した第44話から第50話のうち第46話(第1シリーズ最終回)クライマックスに相当するシーンを、回想という形で三石琴乃があらためて演じている。後にドラマCDとして再発売された。一部アルバムは2010年3月17日にハイ・クオリティCDの形態が再発売される。1992年7月1日発売の『美少女戦士セーラームーン』と同年12月21日発売の『美少女戦士セーラームーン』はタイトルは同一だが、収録内容は異なる。オリコン週間アルバムチャートのカセットチャート(CTチャート。1995年末に廃止)では、『美少女戦士セーラームーン』(1992年12月21日発売版)『美少女戦士セーラームーンR』『美少女戦士セーラームーンSuperS テーマソングコレクション』の3作が1位を獲得しまた、『美少女戦士セーラームーンR』は1994年度の年間チャートで3位を記録した。テレビマガジンよりなかよし編集部より2000年4月2日から2003年9月28日まで、『SuperS』までのシリーズにあたる第1話から第166話までがテレビ朝日系列の4局(テレビ朝日、名古屋テレビ放送、朝日放送、九州朝日放送)(どちらもアナログ親局はVHF)で日曜6:30 - 6:58(JST)にて再放送が行われた。この再放送にあわせて玩具やCDなどの商品が再展開され、新たなファンを獲得した。また、2015年4月からは、NHK BSプレミアムの「名作アニメを放送する枠」において、第1シリーズの再放送が実施された。この放送ではHDデジタルリマスター版をテレビ初放送する。2016年4月より第2シリーズの再放送を実施。
出典:wikipedia
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