『ダイヤのA』(ダイヤのエース、"Ace of Diamond")は、寺嶋裕二による日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2006年第24号から2015年第7号まで第1部が連載され、当初は春から第2部が連載予定だったが、夏に変更された。そして同年第38号より、第2部『ダイヤのA act2』(ダイヤのエース アクトツー)が連載開始した。主人公である野球少年・沢村栄純が、野球名門校で甲子園出場を目指して奮闘し、エースピッチャーを目指し成長していく姿を描く高校野球漫画である。本作は強豪校への野球留学を肯定的に描き、部員数が100人近くいる野球部を舞台としている。強豪校がひしめく東京地区を制し、さらに全国制覇することを目標としている。主人公のピッチングスタイルは、バックを信じ打たせて取るというものである。タイトルの「ダイヤのエース」は、野球の内野を「ダイヤモンド」と呼称することと、沢村が投手として「ダイヤの原石」であるという2つの意味からつけられたものである。第53回(平成19年度)小学館漫画賞少年向け部門、第34回(平成22年度)講談社漫画賞少年部門受賞。(特に『週刊少年マガジン』連載作品の小学館漫画賞受賞は本作が初めて)。総発行部数は2500万部を突破。2013年10月より2016年3月まで、テレビアニメが放送された。2015年、8月に舞台化作品が上演された。本作のスピンオフ作品として『ダイヤのB!! 青道高校吹奏楽部』が講談社『マガジンポケット』で馬籠ヤヒロによって連載されている。統合により廃校が決まった母校・赤城中学の名を残すため野球好きの少年・沢村栄純は同級生たちと共に中学制覇を目指す。だが、沢村の暴投により一回戦敗退が決まる。その試合をたまたま見に来ていた高校野球の西東京地区名門・青道高校のスカウト高島礼は沢村の持つ天性の素質を見抜き、彼をスポーツ推薦枠で招き入れたいと申し出る。青道高校を見学に訪れた沢村は天才捕手御幸一也と出会い、地元の仲間たちからも強く後押しされ上京を決意する。青道に入学した沢村は同じ一年生の降谷暁が投じた球のスピードを目にして度肝を抜かれる。明るい性格でチームのムードメーカー、そして打者の手元で微妙に変化する“クセ球”(ムービングファストボール)を駆使するサウスポーの沢村。豪速球を持つがゆえ、まともに受け止められる捕手に恵まれず、「天才・御幸一也なら自分の球を受け止めてくれるかも知れない」と考えて上京した孤高の天才投手・降谷。二人の存在は、故障明けの三年生投手でエース・丹波光一郎や二年生の川上憲史の心に火を付ける。青道高校は、夏の西東京地区大会でシードとして2回戦から出場。公立校の米門西高校をコールドで破り、続く3回戦でも都立村田東高校相手にコールド勝利、4回戦では台湾からの留学生のエース・楊舜臣を中心とした明川学園と対戦、勝利しベスト8入り。準々決勝では本命と思われた市大三高を破った一年生スラッガー轟雷市を中心とした薬師高校と対戦、勝利しベスト4入り。準決勝では大巨人と呼ばれるエース・真木洋介を中心とした仙泉学園を破り決勝進出。決勝では西東京地区最大のライバルであり、関東No.1サウスポーと名高い成宮鳴をエースとした稲城実業と対戦し、あとアウト1つで甲子園というところまで追い詰めるものの、逆転サヨナラ負けを喫し準優勝に終わる。夏の大会後、秋の大会へ向けて新チームが始動する最中、長年甲子園出場の結果が出ていないことから監督の片岡鉄心が辞表を出していることがチームメイトの間で明らかとなる。秋の大会で優勝し、春の選抜甲子園出場を決めれば監督はやめないだろうと考えたチームは結束し、秋の大会を勝ち進む。1回戦では東東京地区から夏の甲子園ベスト16入りした強豪・帝東高校と対戦、コンディションの悪い雨の試合で1年生投手向井太陽に苦戦するが勝利。3回戦では夏の甲子園準優勝の稲城実業を激闘の末破ったダークホース・エースで四番の梅宮聖一率いる鵜久森高校と対戦し勝利。4回戦では東東京地区の文武両道の公立校・王谷高校と対戦し勝利。準決勝では仙泉学園を破った強力打線が売りの成孔学園と対戦し勝利して2大会連続の決勝進出。決勝では夏の大会や練習試合でも戦った薬師高校と再戦、エースの真田俊平相手に1点ビハインドで9回表2アウトランナー無しまで追い詰められるものの、夏の大会とは逆に逆転し、エースナンバーを背負った降谷が9回裏をシャットアウトして選抜甲子園出場を決める。選抜甲子園でも沢村がリリーフ登板したところで、第一部完となる。甲子園出場を決めた沢村ら青道高校は、冬の合宿を乗り越え、全国制覇を目指し春のセンバツに挑む。初戦・1回戦の対戦相手は神宮大会でも対戦した九州代表の宝明高校、青道は先発・降谷、リリーフ・沢村のリレーで5対2で勝利する。降谷は秋季大会から続けてエースナンバーを背負い、2回戦の新潟代表・日本庄野戦でMAX154km/hを計測した上に、打撃でも飛距離120メートルのホームランを放ち、一気に全国区の注目を浴びる。青道は降谷・川上のリレーで2回戦を7対3で勝利し、ベスト8入りする。続く3回戦・準々決勝では、夏の甲子園で稲城実業を破り優勝した北海道代表の巨摩大藤巻高校と対戦、守備では初回に2失点を喫し、攻撃では2年生エース本郷正宗の前に主将・御幸の1安打と白州の1四球のみというあわやノーヒットノーランに抑えられ、降谷は初回以降無失点に抑えて完投するが健闘むなしく0対2で敗退する。沢村は初戦以外出番がなく、悔しさを胸に甲子園球場に別れを告げる。春を迎え新入生が入部してくる中、中学生日本代表キャプテンの由井薫や結城哲也の弟結城将司等のビッグネームが青道に揃う中、奥村光舟は御幸を意識して対抗心を燃やす。春の都大会は3回戦からのシードで永源戦をなんなく乗り切った。同時刻、別のグラウンドでは薬師VS稲実の試合が行われており、轟VS成宮の激しい戦いが行われていた。稲実が王者の強さを示し轟をノーヒット、薬師打線を2安打に抑え4-0で成宮が完封した。その後各地で強豪同士の試合が行われ準々決勝鵜久森VS帝東ではオフ期間を使って大幅に強化してきた向井に太刀打ちできず3-0で帝東が勝利。準決勝は稲実VS帝東、青道VS市大三高が行われる。青道はエース降谷が大乱調で5回に一挙5点を失ったことが響き3-5で敗戦。上位2チームが進出する関東大会の出場を逃してしまう。読みは「せいどう」高校。西東京の野球名門校。野球部員の多くが都外からの野球留学者で、専用寮である「青心寮」に入寮している。作中の描写から、各学年1名ずつの計3名がルームメイトとして私生活も共にしていることが窺える。多数のプロを生んでおり設備も都内トップクラスで、西東京では稲城実業(後述)、市大三高(後述)と並びトップスリーと言われているが、近年はその2校に甲子園出場を独占されている。夏大では決勝で稲実に敗れるが、秋大では決勝で薬師高校(後述)を敗り、甲子園への切符を手にした。センバツでは巨摩大藤巻に敗れはしたもののベスト8という記録を残した。才能はあるものの中学時代に実績のない選手が多く、入部当初は「不作」と言われた世代。唯一、都内ナンバー1捕手と言われたクリスだけが別格扱いだった。その後、キャプテンの結城を筆頭に選手たちが努力を重ね、大きな成長を遂げた一方、クリスは右肩を故障し1年間の戦線離脱を余儀なくされた。読みは「いちだいさんこう」で、正式名称は「市川大学第三高等学校」。前回センバツベスト8の西東京の強豪。前年の秋の大会で青道を破ったが、春の大会では逆に青道に敗れる。打線の怖さは青道とほぼ互角。夏の大会は準々決勝で青道と当たると思われていたが、第三回戦で薬師高校との乱打戦の末に敗退した。戦力が大幅に減り、秋の大会は不調と思われたが、天久の復帰によりチームを再び開花させていく。春の都大会では準決勝で青道と対戦。照井 匡(てるい ただし)市大三高1年。阿部 佑介(あべ ゆうすけ)市大三高1年。久原 一丘(くはら かずたか)市大三高1年。読みは「いなしろじつぎょう」。毎年青道、市大三高と甲子園を争う、西東京の強豪校。去年の甲子園出場校。2年生レギュラーのほとんどが強豪シニア出身で成宮に勧誘されて入学し、3年生を差し置いてチームの中心になっているが、我が強く、協調性にやや難があり、攻守の要で主将であった原田の引退により、その弱点が浮き彫りになっている。読みは「まいもんにし」高校。西東京の公立校。粘り強く守り抜き、ワンチャンスをモノにするタイプのチーム。夏の大会における青道の初戦の相手。読みは「むらたひがし」高校。西東京の公立校。夏の大会における青道の三回戦の相手。読みは「あきかわ」学園。西東京(練馬区)。青道の四回戦の相手。もともと進学校のためあまり野球には力を入れておらず、かつては一回戦負けが当たり前だったが、留学生・楊の野球に対する熱意により変わりつつある新鋭校。左打者がスタメンの9人中7人と多い。読みは「やくし」高校。西東京の私立高校。チーム全員が相当バットを振り込んでおり、爆発力のある重量級打線で大量点を奪う攻撃型野球が持ち味。夏秋続けて強豪の市大三高を破り一気に西東京の中心校に駆け上がった。秋季都大会で準優勝に終わったが、それまでの戦いぶりや選手の将来性の高さを買われて「関東・東京地区の第6代表」としてセンバツに出場した。センバツでは清正社に負けはしたもののベスト4という実績を残した。読みは「せんせん」学園。東京都八王子。西東京ベスト4。青道の夏の準決勝での対戦相手。ベスト8常連校で青道、市大に並ぶ名門校として最近名を上げてきているが、他校からお呼びがかからなかった選手が多い。読みは「さくらざわ」高校。西東京ベスト4。夏の大会の準決勝で稲実と対戦した。都内有数の進学校で20年連続の初戦敗退だったが、長緒達の努力でシード校を破るまでに成長した。読みは「せいこう」学園。秋の大会準決勝での青道の対戦相手。夏の大会は満塁の押し出しで一回戦で負けてしまっている。正捕手の枡以外の選手ほとんどが体格がよく、選手一人一人がホームランを量産出来る程の長打力を持っていて、三回戦までコールドで進み、ベスト8常連の仙泉学園を力でねじ伏せベスト4まで上がってきた高校。渡辺いわく「王谷とは違い、引き付けて押し込むタイプ」で、変化球にもコンパクトに対応できるスイングスピードとパワーで総合得点数が45点という重量打線。バットの芯を外しても、力で持っていってしまうため、クセ球使いの沢村にとっては天敵扱いとされている。記者の峰富士夫いわく「4強の中で一番の爆発力があるかもな」とのこと。読みは「こくしかん」高校。東東京の古豪であるが、近年は青道の二軍が相手でも勝てないほどの戦力になっている。アニメ版では校名が「黒土館(こく「ど」かん)」に変更されている。読みは「ていとう」高校。東東京代表として夏の甲子園に出場し、ベスト16という成績をおさめた。秋季大会本戦の1回戦で青道高校と対戦した。読みは「うぐもり」高校。夏の東東京大会でベスト16入りした高校。エースで4番の梅宮がマネージャーの南朋とともにチームを率いる。秋季大会では、今年の甲子園準優勝校の稲城実業相手に2-1で逆転勝利を果たし、注目のダークホースとなった。時折発揮される意外性&積極的プレーで流れや観客を味方につけるチーム。読みは「おうや」高校。東東京。七年前に甲子園出場経験がある都立高校。ライナー性の強い打球を放つ打線と進学校を生かした、頭脳的戦略を持ち味とする。読みは「えいげん」高校。春季大会3回戦での青道の対戦相手。読みは「かすがいち」高校。春季大会準々決勝の相手で東地区の強豪。読みは「おおさかきりゅう」高校。大阪を代表する強豪。前年の夏の甲子園準優勝校。部員平均の背筋力が180kgを超え、全国一とも言われるパワー野球が持ち味。守備も堅実でチームの結束力の強さも長所の一つ。青道と練習試合を組む。読みは「せいほう」高校。愛知にある今夏の甲子園出場校。怪物スラッガー・佐野修造を擁し優勝候補とされるも、稲実・成宮に完封されベスト16で敗退する。読みは「こまだいふじまき」高校。南北海道にある今夏の甲子園出場校であり稲城実業を破り甲子園優勝を果たした。継投を得意とし神宮大会でも宝明高校を破り優勝している。センバツでは清正社を下し優勝を果たしている。読みは「ほうめい」高校。大分県の甲子園常連校。神宮大会では青道に4-3で勝利し準優勝した。センバツでも初戦に青道と対戦したが2-5で敗れた。読みは「にほんしょうの」高校。新潟県の強豪校。センバツの2回戦で青道と対戦したが、3-7で敗北する。2013年10月6日よりテレビ東京系列にて放送。その後、2015年4月6日より、放送時間が日曜8時30分から月曜18時に変更され、新シリーズ『ダイヤのA -SECOND SEASON-』(ダイヤのエース セカンド・シーズン)が2016年3月28日まで放送された。ストーリーはほぼ原作通り。レーベルはポニーキャニオン。セル版とレンタル版では収録話数が異なる。レンタル版は各巻2話ずつ収録。以下はセル版について述べる。原作コミックス44巻、45巻、46巻のDVD付き限定版に収録。『ダイヤのA 〜ネット甲子園〜』として、音泉、HiBiKi Radio Stationにて2013年10月1日から配信、2015年4月7日まで毎週火曜、4月14日から隔週火曜更新、2016年4月12日に終了、全105回。パーソナリティはローテーション制。『ダイヤのA The LIVE』のタイトルで、2015年8月1日から8月9日までZeppブルーシアター六本木で上演された。脚本・演出は浅沼晋太郎、制作はOffice ENDLESSが担当。野球漫画が舞台化されるのは、1969年の『巨人の星』以来46年ぶりとなる。舞台化が発表された当初は、浅沼が脚本、浅沼と川尻恵太が演出で、2015年1月23日から1月31日に紀伊國屋サザンシアターで上演予定だったが、公演延期となっていた。2016年3月17日から3月21日まで天王洲・銀河劇場で、3月24日に名古屋文理大学 文化フォーラム 大ホールで、4月1日から4月3日まで森ノ宮ピロティホールで、第2弾が上演された。2016年8月19日から9月4日までZeppブルーシアター六本木で第3弾が上演される。このほか、スマートフォン用アプリゲーム『実況パワフルプロ野球』とコラボレーションする形で、ゲーム内の「サクセスシナリオ」モードの一つとして、本作主人公が所属する「青道高校」編が2015年4月より配信中。通常、サクセスシナリオでは野球以外にも様々なイベントを設定していることが多いが、「青道高校」編では原作に準拠し、基本的にはひたすら野球の試合・練習に邁進する。2015年4月9日にダイヤのAの原作柄のLINEスタンプが配信開始された。2015年11月26日に撮りおろしボイス付きでアニメ柄のLineスタンプが配信開始された。どちらも講談社によるリリース。
出典:wikipedia
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