みかかとは、日本のパソコン通信のスラングでNTT（日本電信電話）を指す言葉である。JISキーボードにおいて、かな入力モードで「N」「T」「T」とタイプすると「み」「か」「か」と入力される事に由来する。転じて、電話料金を意味することもあった。パソコン通信のユーザーは、初期のインターネット接続の主要なユーザーでもあり、そのままインターネットスラングにもなった。パソコン通信サービスが始まった1980年代から、インターネットが一般化した1990年代において、一般ユーザーのパソコン通信やインターネットへの接続手段は、低速かつ従量課金制のアナログ電話回線による接続（ダイヤルアップ接続）に限られていた。また、当時のパソコン通信はNTTのほぼ独占であり、競合他社が無いことで、通信料は諸外国と比して高額であった。そのため、長時間の接続を行うネット依存者にとって、NTTからの料金請求は恐怖の代名詞であり、NTTから郵送される請求書を「みかかからのラブレター」と形容したり、「今月は繋ぎ過ぎでみかかが怖い」などといった表現が多く用いられていた。その後、2000年頃から一般向けの高速・定額制の接続サービスが普及した事により、そうした表現が使われる事は殆ど無くなっている。しかし今日でも、インターネットの掲示板等では一種の暗号や言葉遊びとして、日本語キーボードを対応表として、アルファベットと平仮名の変換を行うことを「みかか変換」あるいは「みかか方式」と呼んでいる。近年では、携帯電話の普及に伴い、（日本語キーボードとは配列が異なる）を用いたものも派生している。また、NTTスポーツコミュニティ株式会社が運営するプロサッカークラブである「大宮アルディージャ」を指すスラングにもなっている。

出典:wikipedia