都道府県警察航空隊(とどうふけんけいさつこうくうたい)とは、都道府県警察本部に所属する執行隊の一つであり、ヘリコプターなどの航空機を運用して各種警察活動を行う組織である。主な任務は以下のとおりである。また、山岳警備隊等が設置されている地域の航空隊では、遭難者の救助活動を担当している。さらに、大規模災害が発生した際には、広域緊急援助隊を速やかに被災地に派遣し、重大事件(ハイジャックやテロ事件等)が発生した際には、特殊部隊 (SAT)を現場に展開させる等の任務にも当たる。都道府県や政令指定都市消防局の消防防災ヘリコプターが運行出来ない場合、要請により、離島・僻地からの救急搬送に出動する。通常、航空隊が使用するヘリコプターは、警察庁が購入した国有品であるが、一部のヘリコプターは都府県が購入しており、自治体所有となっている。ヘリコプターの機種や配備数は都道府県警察により異なるが、以下の機種が使用されている(2015年2月現在)。都道府県警察に配備されている全てのヘリコプターは、機首が黒色、機体はオレンジ色の縦帯を巻いたスカイブルーとシルバーのツートーン塗装が施されている。メインローターは白と赤の縞模様で統一されているが、テールローターは赤白と黒白の2種類が存在する。一部の整備は朝日航洋などの民間企業に委託されている。一部のヘリコプターに設置されている装備として、以下のものが挙げられる。この他に、遭難者救助用の各種機材をヘリコプターに搭載する。近年、一部地域の航空隊に、テロ対策機能を強化したヘリコプターが配備されている。これは中型ヘリコプターベル 412EPに、夜間飛行用の赤外線カメラや、電線を切断するためのワイヤーカッター等を装備したもので、機体は抗弾仕様であると言われている。テロ対策機は、特殊部隊(SAT)と連携して運用するため、SATが置かれている都道府県警察に配備されている。また、各機体の所属、名称、登録番号は以下のとおりである。これらのヘリコプターは必ずしも「SAT専用機」ではなく、航空隊の警戒飛行にも使用される。また、大規模災害が発生した際には、災害支援ヘリコプターとして広域緊急援助隊などが使用する。なお千葉県警察、神奈川県警察、沖縄県警察にはSATが置かれているが、ベル 412EPは配備されていない。これらの県警察には、中型ヘリコプターAS365ドーファンや、AW139が配備されている。隊員は操縦士、「ヘリコプターテレビシステム」等の操作や救助要員として搭乗する特務員、整備士等に分かれている。自衛隊や海上保安庁に比べ人数が少ないため、効率の観点から操縦士や整備士の内部養成は行っていない。操縦士は警視庁航空隊のように選抜した警察官を外部の養成所(陸上自衛隊航空学校など)に派遣する余裕のある自治体は少なく、多くは自衛隊や民間からの中途採用に頼っている。また整備士も航空関係の専門学校から新卒採用するか、民間から中途採用している。通常、隊長・操縦士等は警察官だが、整備士は警察職員であることも多い。専門職であるため基本的に異動はない。整備士はヘリに搭乗してヘリテレ操作やホイスト操作も行うなど、自衛隊の航空士に近いシステムである。都道府県警察に配備され、現役で稼働中のヘリコプターは以下のとおりである(2015年2月現在)。
出典:wikipedia
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