触手責め(しょくしゅぜめ)とは、フィクションにおいてイカやタコのような軟体動物、あるいはファンタジー作品やSF作品に登場する架空の怪物が触手を用いて人間と性行為を行うシチュエーションである。触手責めは日本においてとくに好まれ、発展したポルノグラフィの一様式である。古くは葛飾北斎の『蛸と海女』で描かれており、日本文化研究者のスーザン・J・ネイピアは、これが触手ものの起源であるとみている。日本国内では成人向け漫画・アダルトアニメ・アダルトゲームにおいて定番の描写のひとつであったが、海外にも輸出された前田俊夫の漫画を原作としたアダルトアニメ『超神伝説うろつき童子』や『淫獣学園』、菊地秀行の小説を原作としたアニメ『妖獣都市』における触手責めは日本国外のポルノ愛好者にもこのシチュエーションが広く知られる契機となった。触手責めの描写をエスカレートさせた場合、肛門に挿入された触手がそのまま腸、胃、食道を経由して口にまで到達するという「貫通」、行為の対象となる人間に卵を産み付ける、または惨殺する描写も存在する。比較文学者のヨコタ村上孝之は、触手ものにおいて、通常の(男性向け)ポルノグラフィと違って同一すべき主体(通常のポルノグラフィでいう男性)が存在しない、あるいは存在したとしても事実上同一化することが不可能であることを指摘し、男性オタクが性の主体性を放棄していることと結び付けて論じている。これに対してライターの堀あきこは、触手は少年漫画・少女漫画を含め様々な分野で描かれているモチーフであることから単純にオタクのイメージを結び付けて論じるのは短絡的であると批判し、むしろ男性向けのアダルトゲームなどにみられる「男性キャラクターを後景化・透明化する手法」の派生系と考えることもできるとしている。
出典:wikipedia
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