クロピウヌィーツィクィイ（）はウクライナのキロヴォフラード州の州庁所在地である。2004年の人口は239,400人。2016年7月14日を以てキロヴォフラード（）から改称された（下記参照）。ウクライナがモスクワ大公国・ロシア帝国によって併合されると、聖エリザヴェータに因んで命名された「聖エリザヴェータ要塞」（)が建設された。1784年にエリザヴェトグラード（エリザヴェドグラート；イリザヴィドグラート）と命名された。ロシア革命後の1924年に同地の出身であるグリゴリー・ジノヴィエフに因んでジノーヴィエフスク（'）と改称されたが、1934年、ジノヴィエフの失脚に伴い、ジノヴィエフによって暗殺されたとされていたセルゲイ・キーロフに因んだキーロヴォ（'）に改称された（上記のキーロフグラードも同様である）。その後、1939年にソ連とウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国の最高議会の同意に基づきキロヴォグラード（キロヴォグラート；キラヴァグラート）と改められた。1991年にウクライナが独立すると、ロシア語を公用語から排除した同国の方針に従い正式な表記はウクライナ語に改められ、キロヴォフラードとなった。キロヴォフラードと改称された後も、旧称のエリザヴェトグラード（ウクライナ語では「エリザヴェトフラード」となる）などへの名称変更を訴える声が多く出ていた。その後、2014年クリミア危機による反ロシアの機運と共に、を訴える声が一層高まった。そして2015年5月15日に共産主義・ナチズムプロパガンダ禁止法が制定され、ソ連時代に由来する地名を6か月以内に改称するよう規定されたことからキロヴォフラードに代わる新名称を巡る議論が過熱している。上記のエリザヴェトグラードは国民から76.6%の支持を得たものの、ロシア由来のためヴェルホーヴナ・ラーダは認めないとみられた。同年12月23日にヴェルホーヴナ・ラーダは近くを流れるに基づく「インフルスク」の名称を提唱。その後、2016年3月31日、ヴェルホーヴナ・ラーダの国家建設、地域政策の地方自治委員会はキロヴォフラードの近くで生まれた劇作家・俳優のにちなむ「クロピウヌィーツィクィイ」と改称するよう提唱。この提案は同年7月14日に正式に承認された。

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