鍋越峠(なべこしとうげ)とは、山形県尾花沢市と宮城県加美郡加美町を結ぶ峠である。標高514m。仙台市から銀山温泉や山形蕎麦街道へ向かう際に通過する。国道347号が通っており、県境を挟んだ尾花沢市母袋~加美町宇津野間は冬期間通行止である(通常は11月中旬~4月下旬)。県境に鍋越トンネルがあるが、トンネルを避ける形で旧道も残されており、こちらも車の通り抜けが可能となっている。旧道を上りきった県境には、尾花沢市営宝栄牧場があり、市内の畜産農家が飼っている尾花沢牛の放牧が行われている。春の通行止解除とともに放牧が始まり、冬の通行止めの直前にトラックに乗せて下山する姿は、毎年のように地元ニュース番組に取り上げられており、この地域の季節の風物詩である。鍋越トンネルの山形県側入口付近には「鍋越沼」が美しい水を湛えており、秋には鮮やかな紅葉を映し出し、初春には凍結した水面と、季節によってその表情を変える。10年ほど前まで、未舗装の険しい峠道が続き、知る人ぞ知る悪路であったが、道路整備が進み、全線舗装されたことで通り抜けが容易になった。山形県側は全線2車線となり、快適なワインディングロードになったが、宮城県側の渓谷沿いにある一部区間では、1.5車線の狭少区間が残されている。待避所が整備されているため、乗用車が通行する分には格別の不便はないが、大型車通行禁止の制限一杯である4トントラックや、配送の2トントラック、ダンプカーの通行量が多いため、時間帯によっては通り抜けに難渋することがある。現在、宮城県側で筒砂子ダムを建設する計画があり、この際に国道347号を新道路に切り替えることになっているが、ダム建設については未定である。これとは別に、東日本大震災を契機に通年通行を求める声が高まり、狭少区間において大規模な道路改修工事が行われており、2016年冬からの通年通行が決まった。
出典:wikipedia
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