『toco』(とこ)とは、埼玉県戸田市内を循環して運行されるコミュニティバス路線の愛称名。正式名称は「戸田市コミュニティバス」で、管轄課は「防犯くらし交通課」である。キャッチフレーズは、『笑顔をのせてトコトコいくよ。』。公営バス事業者が存在しない戸田市にとっては、長年国際興業により市内一帯においてバス路線を構えていた。ところが、1985年に国鉄(現:JR東日本)埼京線の運行開始に伴うバス路線の再編・統廃合などが実施されたことによってバス離れが進み、特に昼間に対しては運行されない時間帯が生じる地域が存在するなど、利用者に対しては不便を強いられることになった。このため、その昼間の交通不便な地域の解消を目的に、市がコミュニティバスの企画を提案し、2000年10月頃に実証実験を行った。その実験結果を反映し、翌2001年10月に最初の路線となる『東循環』の運行を開始した。その後、市民や利用者などから運行路線の拡大などが寄せられたことから、2003年11月には『西循環』と『美笹循環』を、2006年10月には『南西循環』を、それぞれ運行を開始し、これによって市内のほぼ全体をカバーするコミュニティバスに育ててきた。そして2011年1月16日には、誕生当初からの路線だった東循環を分割・2系統化を実施し、喜沢循環と川岸循環の2路線の運行を開始した。愛称及びキャラクターなどは市民からの一般公募によって選ばれ、tocoの意味は『“to”da “co”mmunity bus』から取ったものであり、このうちの「“co”」には『comfortable(快適な)』・『convenient(便利な)』の意味合いも持っている。なお、地元住民では「トコバス」の呼称で親しまれている。車両は全て戸田市が保有し、運行は以下の事業者に委託している。全路線とも、運賃は小学生以上100円均一となっている(未就学児は無料)。その他、「コミュニティバス『toco』専用1日乗車券」(200円)、「コミュニティバス『toco』専用回数券」(11枚綴り1,000円、以下回数券)が発売されている(車内にて乗務員から購入できる)。また、戸田市内の一部店舗で2000円以上の買い物をすると、帰りのコミュニティバス『toco』の乗車券をもらうことができる。国際興業バスの自社回数券やPASMO・Suica等のICカードは利用できない。また、コミュニティバス『toco』同士、および路線バスからコミュニティバスへは無料で乗り継ぐことができる。乗り継ぎの際、降車時に乗務員から乗り継ぎ券を受け取る。なお、乗り継ぎ可能な停留所は以下に限られている。運賃支払いは全て前払い方式であり、マイクロ車が使われる美笹循環は前乗り前降り、喜沢・川岸・西・南西の4路線では前乗り後降りである。戸田市の地域通貨「戸田オール券」100オールを回数券1枚、1000オールを回数券1冊(11枚)と交換することができる(交換場所は戸田市ボランティア・市民活動支援センターTOMATO)。また、100オール券1枚で『toco』に乗車することもできる(10オール券10枚での乗車は不可)。その他に、戸田市商業協同組合が発行する「とだオールカード」の満点カード3枚(12,6000円以上の買い物)を回数券2冊と交換することができる(交換場所は指定されたチケット交換店)。停留所には運行経路順に番号が付記されているほか、看板が路線ごとに色分けされている。他地域のコミュニティバスでは年末年始期間中にて全便運休が多い中、戸田市コミュニティバス『toco』ではこれまで365日年中無休で運行してきたが、委託先の運行事業者側から年末年始における運転士の確保が困難であることを理由としての検討を求める要望があったため、他の運行方法がないことや公共施設等の休業が多いことに対しての影響が限定的であるとの判断により、2010年度より年末年始期間(12月29日 - 翌年1月3日の間)にて運休期間が設けられた。ここでは主要停留所のみ掲載する。なお全停留所については外部リンクの節を参照のこと。また、toco相互間及び路線バス→tocoへの乗継指定停留所には太字を、路線バス→tocoへの乗継指定停留所には"斜字"を、■には相互乗継可能な路線名の色を示す(相互乗継可能な路線名の記号=印:喜沢循環、印:川岸循環、印:西循環、印:美笹循環、印:南西循環)。なお、各節内において国際興業担当路線には系統番号が割り当てられているが、これは「こくさいばす どっとこむ」サイト内にある時刻表検索ページに記載されているものであり、実際の行先表示器には表示されていない。2011年1月15日まで運行されてきた東循環の2系統化に伴う再編によって開設された路線で、戸田公園駅から中町公園、喜沢方面を循環する路線である。戸田公園駅西口で7:40から18:10までの間の30分おきに運行されている。路線カラーはかつての東循環から受け継がれたオレンジとなっている。喜沢循環を走り終えた車両は戸田公園駅西口にて『川岸循環』へ直通する。2011年1月15日まで運行されてきた東循環の2系統化に伴う再編によって開設された路線で、戸田公園駅から戸田市役所、川岸方面を循環する路線である。戸田公園駅西口で7:25から18:25までの間の30分おきに運行されている。路線カラーは新たに設定したレッドとなっている。川岸循環を走り終えた車両は戸田公園駅西口にて『喜沢循環』へ直通する。下笹目から氷川町地区、戸田公園駅、戸田駅、スポーツセンター、笹目地区を循環する路線である。下笹目始発7:30から18:30までの間の1時間おきに運行されている。路線および車体カラーはライトブルーとなっている。下笹目から早瀬地区、新曽南地区、戸田公園駅を循環する路線である。循環とはなっているものの、下笹目から戸田公園駅方面と戸田公園駅方面から下笹目方面において一部区間で経路が異なるのみである。下笹目始発8:00から18:00までの間の1時間おきに運行されている(ただし、16時台は運行されない)。路線・車体カラーはライトグリーンとなっている。下笹目から笹目地区、北戸田駅、さいたま市南区に隣接する美女木地区を循環する路線である。下笹目始発7:30から18:30までの間の1時間おきに運行している。路線カラーはピンクである。2009年3月9日からはマイクロバス車両が使用されている。従来のワゴン車両と比較して車内が広くなったほか、補助ステップや2台分の車椅子用スペース、車内放送、降車ブザーが新たに搭載された。2014年4月から日野自動車のポンチョ(ショート)が美笹循環の運用車両に加わった。なお、マイクロ車両が点検などで運用できない場合は9人乗りのワゴン車両が使われていたが、万が一満席が生じた場合には乗務員が無線で通常のタクシー車両を呼び出して対応していた。タクシー車両到着後、乗務員にて同ルート内の指定停留所名を告げることで、運賃は100円のまま乗車することができた。戸田公園駅から戸田市役所、上戸田、喜沢方面を循環する路線である。戸田公園駅西口で7:30から18:20までの間の20分または25分おきに運行されていた。路線及び車体カラーはオレンジとなっている。2011年1月16日の東循環の再編による2系統化に伴い、同年1月15日をもって運行を終了した。東循環線では当初クセニッツ社製の小型ノンステップバスが使われたが、現在では南西循環は三菱ふそうトラック・バス社製エアロミディMEノンステップ車(CNGエンジン車両)が、また喜沢/川岸兼用車・西循環には日野自動車社製ポンチョロング(ディーゼル)が、それぞれ用いられている。また、これらの4路線の専用車両が車両点検に入った場合には、同路線の専用行先表示・方向幕が収録されたいすゞ・ジャーニーJ車両やいすゞ・エルガミオ7M車両が代車として使われる。これらの代車はいずれも国際興業色の車両である。なお、美笹循環線は日野自動車社製ポンチョショート(ディーゼル)が下笹目発7:30 - 12:30台の便に、トヨタ自動車社製コースターが下笹目発13:30 - 18:30台の便に運用される。以前は日産自動車社製キャラバンが予備として運用されていた。各路線の車両には、かわいい女の子のキャラクター(公式には名前が付いていないが、通称「トコちゃん」と呼ばれている。)に各運行路線の沿線に合ったテーマ毎のイラストを中心に描かれている。
出典:wikipedia
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