隴南市（ろうなん-し）は中華人民共和国甘粛省に位置する地級市。隴南市は甘粛省南部に位置し西を陝西省、南を四川省と接する。その地理的位置より中国西北部への入口と称される。東は秦巴山、北は黄土高原、西はチベット高原という地形配置。東の漢中盆地の一部で、南には四川盆地がある。海抜は800m～4200m。白龍江、白水江、嘉陵江の3つの大河が流れる。これらの他市域内には3800の河川があり、これらの合計流水量は280億m²以上になる。平均気温は大部分の区域で10℃から15℃。年間降水量は400~1000mm。年間の無霜日数は160~280日。年間日照時間は1,600時間。隴南には少なくとも7000年前から定住の痕跡があった。5000~6000年前、西漢水と白龍江に沿って文明が栄えた。武都区と礼県には古代の遺跡が残る。隴南は中国統一を初めて成し遂げた秦王朝発祥の地として中国史上重要である。この都市もまた秦の時代まで遡ることができ、陶器、青銅、貨幣などの秦時代の遺物がよくみられる。1区、8県を管轄。2004年の隴南のGDPは6,338,000人民元で、前年より12%増。 主な農作物は穀物、生薬、植物油、果実、野菜。主な鉱産物は石炭、銅、鉛、亜鉛、石油、金。その他セメントその他建築資材も生産される。1300種を越す樹木、1300種の薬草、100種の果実、300種の動物が生息し、それらの多くが保護の対象となっている。

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