妙好人(みょうこうにん)とは、浄土教の篤信者、特に浄土真宗の在俗の篤信者を指す語である。語源は、善導の『観無量寿経疏』散善義において、念仏者をと賞賛したことによる。もともとは念仏者・浄土願生者を指す語である。在俗の篤信者の語意として使われるようになったのは、1753年に編纂された、石見国浄泉寺(島根県邑南町市木)の僧侶・仰誓(履善の父)が編纂した『新聞妙好人伝』からである。以後、江戸期から明治初期にかけて何篇かの妙好人伝が編まれた。妙好人を最初に取り上げた知識人は、禅の研究者として鈴木大拙であった。その後、思想家の柳宗悦が鳥取県を対象としたフィールドワークを纏めて『妙好人 因幡の源左』を発表し、一般に妙好人という概念が広く知られる事となった。また、小説家の司馬遼太郎は、紀行文集『街道をゆく』「因幡・伯耆のみち」において妙好人に触れ、日常の瑣末のことがらにまで仏教的な悟りに似た境地にある一般人を指すと言い、また同時に歴史的存在であるとも述べている。妙好人は、もっぱらその言行をもって周囲から尊称された人物とも言える。江戸~明治期において市井に生きる人々の言葉が後世に残る事は稀であり、メディアが急速に発達した近代~現代の人物を妙好人と評するに議論が分かれる論拠となる。
出典:wikipedia
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